2012/01/28 (Sat) 裏稼業・アメリカ中央情報局(その1)

「ボーン」シリーズは、作家のロバート・ラドラムが創造した、心因性健忘に苦しむ架空の元CIA暗殺者、ジェイソン・ボーンを主役としたスパイ映画である。脚本はそれぞれ、ラドラムの3冊の小説を原作としており、ジェイソン・ボーンを演じるのはマット・デイモンである。シリーズはCGIを用いたものが増えた近年のアクション映画とは対象的にリアリズムを重視していることで有名である。フィクションである映画からCIAを解説してみたい。伊勢平次郎 ルイジアナ



アメリカ中央情報局(CIA)は、CIA長官によって統括される、対外諜報活動を行うアメリカ合衆国の情報機関の1つ。大統領の直轄組織であり〜米軍やその他米国政府内の情報機関からは独立して存在している。 CIA自身が収集した情報の他に、国家安全保障局や国家偵察局、国防情報局(DIA)、各軍の情報部、財務省情報部、原子力委員会情報部などからの情報を集めて分析し大統領と国家情報長官に報告する。
米国内の多数の情報組織から構成されるインテリジェンス・コミュニティーは、国家情報長官によって統括され、CIAはその「中央」にある情報機関である。
徹底した秘密主義〜度々暴露されるいくつかの悪事から、“いかにも怪しい組織”といった印象が全世界的に強い。そのため疑念の対象として見られることも多い。 イランなど反米国家においては、逆にテロ組織に指定されている。国務省や連邦政府がおおっぴらに関与する事の出来ない“裏稼業”を行う事から、「見えない政府」「もう一つのアメリカ政府」「クーデターメーカー」などと渾名される。
イスラエル諜報特務庁(モサッド)やイギリス情報局秘密情報部とつながりが深い。また、米国、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの諜報機関は、アングロ・サクソン連合として横の連携がある。
(伊勢爺の解説)
“キューバで失敗したCIAを解体しようとした(?)ジョン・F・ケネデイ大統領を暗殺したのは、CIA”と書く本が多い。その真偽は別にしても、CIAの関与は疑いないと思う。ほか、イラン〜ガテマラ〜エクアドル〜チリ〜ニカラガ〜パナマの政権転覆クーデターはCIAが工作したとされる。これも疑いないと思う。
レーガン時代の「イラン・コントラ事件」〜アフガニスタンのムジャハデインへの武器供与〜サダム・フセインをけしかけて、イラン攻撃をさせた〜ブッシュ1の湾岸戦争〜ブッシュ2のイラク戦争、、、どれも、CIAの工作が先導したものだ。
次回は、「CIAの日本関与」をテーマにしたい。CIAは、日本では何をしている?ここに焦点を合わせると、いろんな疑問の答えが見えてくる。伊勢
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2012/01/26 (Thu) 映画が描いたアメリカの暗部(その2)

タクシードライバー (1976年の映画)
「タクシードライバー」(原題:Taxi Driver)は、1976公開のアメリカ映画。制作会社はコロムビア映画。監督はマーティン・スコセッシ。脚本はポール・シュレイダー。主演はロバート・デ・ニーロ。第26カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。また、1994年にアメリカ議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録された作品の1つ。


アメリカン・ニューシネマの最後期の作品
大都会ニューヨークを舞台に夜の街をただ当てもなく走り続ける元海兵隊のタクシー運転手が、腐敗しきった現代社会に対する怒りや虚しさ、逃れられない孤独感から徐々に精神を病み、ついには自分の存在を世間に知らしめるため過激な行動に走る姿を描く。1960年代後半から1970年代中頃にかけて隆盛を極めた「アメリカン・ニューシネマ」の最後期にして代表的な作品とされている。
ロバート・デ・ニーロは撮影に際し数週間実際にタクシーの運転手を務め、役の研究を行った。また、売春で生計を立てる少女アイリスを演じたジョディ・フォスターは公開当時わずか13歳であったことが大きな話題を呼んだ。フォスターは本作で第49回アカデミー助演女優賞にノミネートされ本格的に女優としての第一歩を歩み始めた。
この作品以降「デ・ニーロ・スコセッシ」の組み合わせはハリウッドにおけるゴールデンコンビとなり、8作品で共演。いずれも大ヒットとなった。また、本作が遺作となったバーナード・ハーマン(サックッフォン奏者)は、最後のレコーディング・セッションが終了して12時間後、息を引き取った。サックスを中心に据えた音楽も映画の高評価に一役買った。
あらすじ
ニューヨークにある小さなタクシー会社に運転手志望の男が現れた。ベトナム帰りの元海兵隊員と称する彼、トラヴィス・ビックルは、戦争によるのか深刻な不眠症を患っているため定職に就くこともままならず、タクシードライバーに就職。誰となく目的地まで送り届け運賃を受け取る毎日を過ごしていた。社交性にやや欠け、同僚たちから守銭奴とあだ名されるトラヴィスは、余暇はポルノ映画館に通ったり、深い闇に包まれたマンハッタンを当てもなく運転する。だれにも解って貰えない孤独の中にあった。そして、そこで目にする麻薬と性欲に溺れる若者や盛り場の退廃ぶりに嫌悪を示していた、、、

トラビスは、アイリスの客のマフィアを撃ち殺した。アイリスは悲鳴を上げた。ニューヨーク市警がピストルを構えて部屋におそるおそる入ってきた。トラビスは左手をピストルの形にして、こめ髪を撃つしぐさをした。その顔は苦笑いをしていた。
(伊勢爺の解説)
1977年、ニューヨークのビーコン劇場。“のびさん、ロバート・デニーロが楽屋にきたんですよ”と市川猿之助さんは興奮していた。デニーロ、ギア、クルーズ、スコセッシ、カポラ、ルーカス、スピールバーグ、イーストウッドらは、日本の伝統と文化を心底から尊敬している。彼らが日本の文化に惹かれる理由は、日本映画に見られる日本人の質素な民族性と道徳の高さなのだ。日本人の胸のうちに秘めた正義なのだ。イーストウッドはほとんど日本教とでもいう信仰心を持っている。その理由は、“日本の侍は、責任を取って、切腹する”と書いている。アングロサクソンが東洋人を尊敬した歴史はない。“日本人は東洋人ではない”と除外しているふしがある。ということで、ハリウッドが中国の資本で反日映画を作ることはないのだ。逆さまに、ハリウッドは、中国の版権違反を毛嫌いしているのである。
1980年代、レーガン時代に入ると、アメリカの大衆はベトナム戦争を忘れたように語らなくなった。だが、ベトナム戦争はアメリカに大きな傷を残した。それは、現在でも、ベトナム戦争の是非はアメリカを二分しており、大衆にはよく解らない戦争なのだ。伊勢夫婦は今でもあの戦争には反対だ。イラク侵攻反対だったし、イランとは話し合うべきだと信じている。もう軍事力で国際問題を解決する時代じゃない。インターネットの普及は、地球上の人間の討論の場となった。アラブ、イスラム、アルジャージーラの意見がキリスト教徒白人やユダヤ教徒シオニストの横暴を許さないからだ。
ベトナム戦争はフェードアウトしたが、精神病者がレーガン銃殺を企てた頃から、面識もないひとに対する銃乱射事件が広がっていった。映画タクシー・ドライバーは、“不満ならガンを乱射しろ”という時代の予告だったのかも知れない。銃を保持する権利が憲法で保障されているアメリカ。それは、アメリカ社会の暗部なのだろうか?伊勢爺はそうは思わないひとりである。伊勢平次郎
(おまけ)
1978年、トラビスの仲間であるピーター・ボイルをジョン・レノンから紹介された。同じ、英国人同士だからである。“とっても大事なともだち”とレノンは言った。ピーター・ボイルは、「若いフランケンシュタイン」を演じて有名となった。脳梗塞で若死にした。伊勢
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2012/01/25 (Wed) (特報)肺に溜まった水を抜く

今日午後、肺専門家のブランコ医師から電話があった。伊勢爺の肺に溜まった水を抜くから病院へ来いと。“ゲゲ〜!ついに来たかい”と、うちのとジープで出かけた。手術室の看護婦さんアッシュリーは11月肺血栓でお世話になった若い女性。超音波で水を確認。右と左の肺の下部と背中の間の空間に1.5リットルつつ溜まっていると。これは大きな量なのだと医師。肩甲骨の下にマークを入れて、間髪いれず、麻酔を注射した。髪の毛のように細い針なのだ。痛いよいうよりも、プレッシャーを感じた。まもなく、何も感じなくなった。医師はカテーテルの管を挿入した。手でポンプを動かして、1100CCの水を抜いた。麻酔を打ってから5分だった。右と左で2200CC。マジックのように、呼吸が楽になった。

この肺水腫という現象は、ちょうど肺が水浸しになった状態なのだ。肺胞の周りに水が入ると収縮できなくなる。だから、呼吸困難に陥る。問題が残った。うっ血性心不全だ。これを改善しないと、水は再び肺に溜まるんだと。定期的に水を抜くんだと。トホホ、、伊勢平次郎 ルイジアナ
(伊勢爺のつぶやき)
「映画が描いたアメリカの暗部(その2)」を書こうと思っていた。どうも、その元気が無い。ご勘弁のほどをお願いします。伊勢


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2012/01/22 (Sun) 映画が描いたアメリカの暗部(その1)

Deliverance(脱出)は、1972年に製作された「怪奇映画」である。ジェイムス・デイッキーの短編がストーリー。脚本も著者が書き、シェリフとして出演している。
このアメリカの暗部を描いた作品は、アメリカのランド・マークと認定され、“文化、歴史、美学でさえある”と米国議会図書館アメリカ映画に登録されている。イントロダクションの、バンジョーとギターの“duel(二重奏)"は、未踏の地域へ踏み込む危険をヒントしている。“豚のように、悲鳴を上げろ”というせりふで有名となったレイプシーンは観客を震撼させた。まず、その“バンジョーの二重奏”を見てください。
http://youtu.be/SA61zycbLSI (コメント欄に載せておきますから、クリックで見れるよ)

“豚のように、悲鳴を上げろ”と山男(mountain man)が言った。実は、伊勢は、この役者(Ned/Beaty)とコロンビア映画「1941」の撮影で一緒に働いた。“なぜ、あの役を引き受けたの?”と聞いたら、“バート・レイノルズも、ぼくも失業中だった。バートが脚本をファックスで送ってきた。すると、ボビーの役は、山男にレイプされると書いてあった。ぼくの父親はウイスコンシンの教会の牧師なんだ。親父に殺されると言ったんだ”。ワイフに話すと、“あなた、何をぐずぐずしてるの。この仕事に就かないなら離婚するわよ”とイッターノ。聞いていたスピールバーグも大笑い。
この映画は「奇怪小説」のジャンルである。なぜ奇怪なのか?ジョージア州と南カロライナの州境に、アパラチアン山脈がある。ハイカーが好む渓谷が多くある。チャタヌーガ渓谷がロケに使われた。この人里離れた山奥の住人を、「ヒリビリー(山羊族)」という。彼らの先祖は、スコットランド移民である。18世紀、宗教の違いから東部を追われたスコットランド人らは、山奥に逃げ部落を作った。煙草と密造酒(ムーン・シャイン)が生業であった。他の移民と大きく違うことがある。それは、近親交配(inbreeding)である。知恵遅れ〜精神病者〜白子(しろこ)〜奇形児が生まれた。バンジョーを弾く子は白子である。年齢すら判らない。もちろん、学校などないので、文盲である。
カヌーで河下りを企てた4人の男たち。このヒリビリーに優越感を感じた。だが。ガソリンを入れる男に、“お前ら、何も分かっていない”といわれて、顔をしかめる。このストーリーを見終わって、観客は、“こんな一面がアメリカにはあるんだ”と目覚めるのである。
1988年、ケンタッキーにトヨタ工場を建設したとき、東ケンタッキーの山奥から労働者がやってきた。名前は書けず、年齢も知らない者がいた。伊勢の秘書のジーンアンが、“ヒリビリーよ”と耳打ちした。スコットランド人の監督ジャックが、その山羊族の歴史を教えてくれた。伊勢は唖然とした。
(伊勢爺のつぶやき)
トピックス以外、政治エントリーを一時休みたい。25歳のとき、自分を探すために旅に出た。あの日から45年が経った。妻も青い目のアメリカ女だ。45年で、何を見つけた?それはね、アメリカ人と日本人の違いである。それも、大きく違う。理由は環境が人間を作るからである。共通の部分もある。それは、“人間は哀れな存在だ”という悟りです。
アメリカ人は、敵にしない限り、最も信頼出来る人々です。“中国が核で脅かすとき、アメリカは日本を守ってくれるのか?その担保がない”という人がいる。“信じるしかないのです”と伊勢は言う。伊勢爺を信じれるなら、アメリカ人は、もっと信頼出来るのですよ。伊勢


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2012/01/21 (Sat) ルビー二教授、“中国経済の減速は深刻だ”

2010年までは、チャイナは輸出が好調だった。建設ブームが起きた。2011年、ユーロ危機〜USの貧血経済によってチャイナの建設ブームはバブル崩壊に向かっている。建設業界が活発だと、最初に、鉄と銅を買い占めるので、その興亡盛衰は鉱業株のチャートを見れば判る。鉄は鉄骨。銅は電線に使われるので、需要は巨大になる。ここのところ、EUの輸入が鈍化した。頼みのUSは中国の軍事拡張を嫌い始めた。TPPは中国封じ込め戦略なのである。この意味するところは、中国にアジア太平洋を好きにさせないということだ。USの機関投資家らは、ユーロ離れに向かっているのだ。当然、儲けにならないならば、米企業はチャイナトレードも切り捨てる。伊勢平次郎 ルイジアナ



チャイナの住宅というのは、カネのある者たちには高層ビルのマンションのことだ。ま、日本の仮設住宅に近いプレハブを平原に並べてもいる。チャイナは、90年代の日本や、リーマンで崩壊したUSのサブプライムと同じ轍を踏んだのだ。住宅の値段は暴落した。エアマットレスに穴があき、空気が抜けるように、、これを“deflating”という。

これナンボするの?水洗トイレあんの?貧富の差は深刻な社会不安を招く。嫌だな〜!
ルビー二教授が再び警鐘を鳴らしている
NY大学経済学部教授のノリエル・ルビー二教授は、2008年に起きたUSの住宅バブルの崩壊を論文で予測した。今日、当教授は、“チャイナの経済は急減速に向かっている〜今年は、8%だろう〜中国政府が何か手を打たなければ、深刻な不況に陥る”と警告を出した。
(伊勢爺の経済学)
借金による住宅購入で資産をもくろんだ中国の大衆。もくろみ外れ、どんどんキャッシュを失っている。ちょうど、USやユーロ圏がキャッシュ不足となったと同じように。中国は正念場を迎えている。ここで、本来の風呂敷一枚の姿に戻るのであろう。カネを持ったことがない民衆がにわか成金になった。もうそのフィーバーが終わりに近付いている。外資が逃げ出しているからだ。伊勢
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