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アイランダーズ・沖縄の反米感情(その2) |
普天間付近の住民は移転を希望すると。名護市の住民は来て欲しくないと。終戦から、65年が経つ。沖縄戦を憶えている人々は、70歳以上のはずだ。その反米感情を分析してみよう。以下、宮崎正弘先生のメルマガに投稿されたコメントから、、伊勢平次郎 ルイジアナ
(お知らせ) 「伊勢夫婦の帰国旅程」http://bomanchu.blog81.fc2.com/ コメント欄からクリックでも見れる。“沖縄を取材しないで、出版はご法度”だそうなのだ(笑い)。
沖縄県民の傷付いた感情
1)82日間の沖縄戦は、当初はまともな戦闘が展開された。だが、以後は米軍による一方的な我が軍民の殺戮戦であった。米軍は、ナパ-ム弾、毒ガス、火炎放射器などありとあらゆる非人道的兵器を使ってわが将兵も民間人も見境なく殺戮した。沖縄戦における民間人の死者は9万4千人といわれる~ひめゆり部隊など多くの女性が自決した。
2)戦後、米軍の非道な軍政下で沖縄県民のなめた辛酸は想像を絶するものであった。
3)数千人の婦女子が米兵によって暴行、強姦され、その結果多くの混血児が生まれた。
4)米軍と左翼マスコミは反米感情をそらせるために、沖縄戦における日本軍の県民虐殺や集団自決の強制といったデッチアゲを盛んにPRすることとなった。しかし沖縄県民は戦時中そして戦後米軍が何をしてきたのかを知っている。
5)米軍には、グァムやサイパン、ハワイに引き揚げてもらえばよい。沖縄は日本の神聖な国土である。
5)鳩山政権も自民党も、沖縄県人の深く傷付いた感情を無視している。
感情の詰まった大袋
人間は、感情という厄介なものを詰めた大袋を担いで生きていく。親に愛され育つ子供の袋は軽い。ところが、歳を取るに従って、感情の袋は、大きくなっていく。しまいには、潰されるほどの重さになる。
戦争ほど、人間を傷つけるものはない。この沖縄戦は、戦勝軍も、敗軍も、双方を深く傷つけた。「ぺリリュー沖縄戦記」を読むと、米軍側の苦痛がわかる。
深く傷ついた感情は、どうすれば治るのか?
「治らない」と言っても言い過ぎではない。だが、子孫の幸せのためには、「許せぬ感情」を克服するしかない。さらに、“戦争を誰が始めたのか?”という論争ほど、この世で不毛なものもない。
だが、米軍の存在に、その騒音に、過去が甦る。叫び出したくなるのだ。そこにあるのは、「普天間を名護に移転しただけでは済まない」という「憎しみ」の感情なのである。その解決方法なんてあるのだろうか? 伊勢平次郎
~続~