2013/12/29 (Sun) アメリカの頚木(くびき)

「タタールの頚木(くびき)」という言葉がある。13世紀、モンゴルに服属させられていたロシア人が、1480年、モンゴルへの貢納を拒否して自立するまでの、240年に及ぶ長い苦しい時代を「くびき」という言葉で表現したものだ。頚木を嵌められた牛馬の苦しみを想起させる。わが日本は、1945に米国の占領を受けてから今日に至るまで、一見、独立国家でありながら、大小様々な「くびき」を着けられているような気がする。

1)平和憲法の第九条。
2)核武装をさせない。
3)靖国参拝への中・韓・米の三国干渉。
4)TPPも頚木の一種かも知れない。
5)その他、もろもろの頚木。

安倍晋三総理大臣は、長州侍のカリズマを見せた。伊勢はカリズマという言葉が好きだ。自分にも少々はあると自負している。安倍さんは、「アメリカの頚木」を断ち切ったのだろう。伊勢自身は、アメリカが、頚木を日本という牛に嵌めているとは思っていない。気がするだけだ。もう少し解説してみよう。

「頚木」には両者がある。着ける人間と、着けられる牛だ。どうも、アメリカは、日本のクビに頚木を架しているとは思っていない印象がある。なぜなら、アメリカは、1898年の米西戦争でスぺインを破り、カリブ海を開放して~ハワイ、フィリッピンもアメリカの施政下に置いた。ハワイはキリスト教伝道活動でカナカ族をキリスト教徒にした。ハワイを併呑する時期を待った。とうとう王妃を暗殺してまで、この太平洋のど真ん中の火山島を併呑して、やがて、アメリカの一州にしたのである。だが、どれも植民地ではない。それどころか、経済は改善し~その住民は自由の身となっている。日本も同じである。

さて、セオドール・ルーズベルトやタフトの時代は、地球上はみな帝国であった。アメリカもだね。次の併呑先は日本帝国だとしたのは解りやすい。アメリカは、日露戦争で、ほうほうの体(てい)でも、帝政ロシアに勝った日本を警戒するようになった。1926年には、「日米戦争は起きる」という出版物が多くなった。英国のスパイ、へククター・バイウォーターは「ハワイかフィリッピンで日米開戦が起きる」と1925年に予測本を出している。実は、日本が朝鮮を併呑することは、セオドール・ルーズベルトのお勧めなのである。だが、南満州鉄道が大連からハルビンまで敷かれ~満州国が建設されると、アメリカの対日観は愕然と変わったのだ。

欧米の石油禁輸によって真珠湾奇襲が起きた。翌年の四月には、ドーリットルが日本本土を空襲した。成功ではなかったが、日本人を驚かした。それから血で血を洗う戦闘がコントロール不可能になっていった。兵器、弾薬、艦船で勝る米軍は南太平洋の島々を征服していき~沖縄に上陸し~広島・長崎に原爆を投下した。日本の大都市は焼き払われ~330万人が死んだ。

だが、日本は、スペイン領のカリブ海やハワイではなかった。ロシアも、アメリカも、日本を併呑することは出来なかった。大昔には、蒙古も襲来したが、二度も撃退されているのだ。さて、アメリカに占領された日本は、1952年4月、敗戦から6年8月で、国家としての全権を通り戻したのである(サンフランシスコ講和条約)。独立したとは言えない経済・軍事力だったが。

「アメリカの頚木」に戻ろう。伊勢は、「日本人の多くが、アメリカに頚木を架せられている」と思い込んでいると思う。その代表が反米保守だ。彼らは、保守と自称しているが、似非(えせ)保守だと思う。「思想反米、外交親米」などと矛盾している。それでは、この「アメリカに頚木を架せられた」と思い込んでいる日本人をどう説得できるのか?不可能である。アメリカ人は「日本人に頚木を架した」と思っていないのだが、日本人がそう思っていることを止めることは出来ないからだ。この「頚木」は敗戦国民特有の心理なのである。つまり、頚木は受け取り方の問題なのだ。

昨夜、女性弁護士のお家によばれた。お父さんは、アイスランドやジブラルタルの米潜水艦基地の通信所に勤務して退職された。この元軍人は、「アメリカの戦争指導者は信用出来ない~日本もそうだろう~日本人は過去を振り返らず"move on"と語った。つまり「前進して、豊かで、知的な生き方がベスト」なのだと。伊勢もそう思っている。

*「救国」はこういった内容なんですが、みなさんのご意見を承りたい。伊勢平次郎 ルイジアナ







King of Pepper cover 1

「King of Pepper(胡椒の王様)」をアマゾンから出版しました。英語ですが読んで下さい。大正時代に書かれた「森鴎外の山椒太夫」のアダプテーションです。平安時代より、1000年も語り継がれた「日本の伝説」を英国の皇族に置き換えて、児童文学(13歳から上)にしました。日本以外では知られていない日本人の人権意識を知らせたかった。伊勢平次郎

注文は以下から、、英語を勉強している中学生には、英会話~手紙の書き方~情景描写を学べます。

http://www.amazon.com/King-Pepper-Ise-Heijiro-ebook/dp/B00HFF3QO0/ref=pd_rhf_ee_p_imgnr_1









comment

その昔、排日移民法が通過すると、重大な結果を金くと我国の駐米大使がのべた。もちろん英語でだが、それを亜米利加は戦争ととった、これは我国の大使が英語を知らなかったからで、逆に英語として亜米利加は取って、騒いだ。当たり前だが、それに対してわが国がどのように対処したか?
 最近通商問題デモわが国が似たような表現をして、問題になったが、アメリカは知っていたので、逆に笑って、さわいだ。
 kenjiは辞書を引き引きの口だが
日本へきているALTに
are you disapointed at japan because it is very different from japan you study in the United States ?
ときいた。 要するにdisapointment ということです。
 亜米利加は日米安保によって、日本とシナがもめると介入しなくてはならなくなり、その費用を思うと、とにかくそれだけは勘弁してもらいたい。わざわざもめるようなことはしてくれるな。
 一大戦争へ発展するから、その用意を十分してから行動をせよ。それをよく考えてくれ。日本は独自で戦争をする能力が無いことを自覚して行動してくれ。

 シナ事変は盧溝橋事件から起きているから、それをよく自覚してくれ。ということではないか。
 慎重にも慎重に行動していただきたい。ということではないか?

 朝鮮で衝突が起きるから、その準備を。これがkenjiの判断です。
 朝鮮の政変は必ず外国が絡んでいる。その外国にわが国はなってはならないが、さりとて他の国がその位置にたち、朝鮮を手先とされるのも困る。これが問題でしょう。
 もう朝鮮はどうしようもない。パクウネとキンジョンウン、程度の指導者しか生み出せなかった。100年たってアノ程度の人物しか生み出せない、朝鮮にはかかわらないように、できるだけわが国はすることです。
 しかし激動しますね。マスコミにおける韓国の工作がひどい。

ますます靖国神社へ行って、決意を新たにする必要がある。
靖国は慰霊の場所として始まった。それもあるが、戦いに赴く時に行くところへと変化した。
2014/01/01 17:13 | kenji [ 編集 ]

fts先生

日本人は、アメリカ人がそれほどの意味もないことを言っているのに、過敏に反応するね。劣等感?または、くそ真面目?一方のアメリカ人は笑い過ぎる。つまらんことにまで笑う。日本人のくそ真面目は、国会議員らの硬い表情に表れている。亡くなった長兄が、儒教の影響と言ってた。

ところで、一月の市場は、ど~んと飛び出すような気がする。ジンクスでは悪いとされるけど。日本は大分、膿が出たと思う。これも、悪質なマスコミや左巻きさまのお蔭かな(笑い)。禍福は糾える縄の如し。いつまでも悪いことが続くわけではない。伊勢

2013/12/30 20:59 | 伊勢 [ 編集 ]

日本の愚かな輩は大使館の訳をみて鬼の首と取ったように騒いでいます。
大使館の「参考」訳に失望と書いてあるという論拠で。

TBSに限らず普段から親中韓反米反日にもかかわらず、
米国が失望したぞと騒ぎ立ててますが、仮に米国に失望されたとしても、だから日本は中韓にすり寄れとまで言えないところが愚かさを際立たせていますが。

以下引用
大使館日本語訳(プレスリリース)
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20131226-01.html
日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。
2013/12/30 19:00 | fts [ 編集 ]

アンポンタン先生

<日米同盟が有効に働いていると思っているうちに日本は着々と防衛能力を高めて行かなければ成りません。

まったくその通りですよ。核保有はね、微妙だと思う。核のシェアなら理解できるけどね。

でもさ、これで、日本の総理大臣は靖国に参らざるを得ないでしょう。伊勢
2013/12/30 12:31 | 伊勢 [ 編集 ]

みなさん

さすがは、Mephist社長。伊勢爺は英語の教師には向かないが、英語でノベルを書く日本人。"King of Pepper"は、たったの108ぺージの短編だが、アマゾン編集局からたいへん高い評価を得た。是非、英語を学んでいる日本の高校生や教師さん方に読んでいただきたい。

「救国」または、「日本人に嵌められた頚木」の冒頭に原爆の被害をうけた人々や敗戦国民の心理を書いている。しかし、新年を祝う正月を暗い話題で迎えることは控えたい。だから、二月の半ばに出版としている。ご期待を乞う。伊勢
2013/12/30 12:26 | 伊勢 [ 編集 ]

米国に意に反した若干のコメントをされたからって。 最終的には自国は自国で守るという確固たる遺志が有れば気にすることでも無いでしょう。 同盟なんてのは結局はそういうものだと思います。 日米同盟が有効に働いていると思っているうちに日本は着々と防衛能力を高めて行かなければ成りません。 最終的には自前の核の抑止力を有することも含めて。
2013/12/30 12:13 | アンポンタン [ 編集 ]

英語というのはシンプルなだけに難しい、というのが私の感覚です。
embassyが発したdisapointedという言葉は大きな衝撃を、英語感覚として良くわからない日本人に与えました。
私の解釈となりますが
・disapointは失望ですが、これは前におかれた文章がなければ、かなり厳しい表現でしょうが、これは単純に米国の国益に反するというだけの「残念」だと感じます。
・またこのdisapointがさすのは、resultであり、cause of resultではないと感じます。つまり靖国参拝を問題にしているというより、中国とこれ以上もめてくれるな、ということです。要は利害関係者として、「リスクをこれ以上増やすなよぉ」という失望です。
・ホワイトハウトとしてはあまり係わり合いになりたくないというのが本音でしょう。脛に傷もあるし。よってサキ報道官は発言を控えて、大使館の発言どおり、とリピートした。他人事であれば、見事なバランス感覚と言えたと思います。

当然ながら、他国の反応も「経済的/軍事的爆弾を抱える中国ともめるのは勘弁してくれ」という反応だと理解しています。

ただ、FBに日本人がどんどん反応していることに関して、若干の驚きを以って接しているのではないかと思います。さらに言えば、英語でのもう少し上品な反応を覚えてもらいたいのですが。
2013/12/30 11:39 | mephist [ 編集 ]

朝香さんも、freemanも両人共に正しいのです。disapointedのことばの軽量すらも、外務省も~新聞も~テレビのアンカーさえも分かっていないのです。freemanさんのようにきちんと解説して、”心配しないでも良い”と報道するべきなんですね。

そういう伊勢爺も解説するべきだったのかな?"The US Embassy in Tokyo released a statement that US is disapointed,,"に対して、日本の報道が過剰反応したようです。ことばには、軽重がある。disappointedは「失望した」ではないです。"I am not happy"という表現で、試験に落ちた息子を叱っているのではないです。アメリカ人は自分の感情表現を飾らないのです。つまり「アメリカの期待通りではない」ということです。政治的な意味合いはないものです。「たいへんダア」と大袈裟に受け取ったんですね。瞬間、伊勢もケリーが言ったのかと思ったからね。パーフェクトな誤解です。伊勢
2013/12/30 03:22 | 伊勢 [ 編集 ]

>朝香さんへ

下記リンクの記事、参考まで。

「靖國参拝に失望」は誤訳だ
http://archive.mag2.com/0000063858/20131229142000000.html
2013/12/29 22:06 | freeman [ 編集 ]

前略、今日本のTBSでは大騒ぎです。まるで明日にでも日米同盟破棄、戦争がはじまるといわんがばかりの。「心からの失望」だそうですが、‘disappoint‘というのがそれにあたるらしいのですが、さっそく英語がもひとつな私がボロボロになった研究社の英和中辞典を引くと、‘失望する、がっかり、期待を裏切るetc`でなにかちょっと報道で叫ばれているのとはニュアンスが違うような気が。大使館の日本語訳でも‘失望する‘となってはいるのですが、もともと英語と日本語にはそのニュアンス、機微まで完璧に訳せるとは限らないので、実際のところがもひとつわからないのです。日本では‘失望‘などと言ってしまうと、かなりえげつなく聞こえるのは事実なんですが、アメリカではどのようなものなのか、疑問に感じております。 草々
2013/12/29 21:33 | 朝香 [ 編集 ]









ブログ管理人にのみ表示を許可する

プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する