2014/03/11 (Tue) 「マッカーサーのくびき」の終章を書いてみた
マッカーサーのくびき

終章



アメリカも日本も美しい国である。著者は、アメリカ女性を妻に持つ。その妻を、親戚を、アメリカ人の全体を愛している。このモンタナの草原に棲む野牛は、アメリカの象徴だと思っている。理由などはない。

この野生の牛は賢くない。牛や馬のように全体のリーダーがいない。イエローストーン国立公園をドライブしたとき、遠くから二千頭もいるかと思う数の野牛を見た。面白いと思ったのは、一頭の雄が他の雄に突進する。そのうしろには妻である野牛と子牛が5頭ほど追随していた。一家だ。ドッドッドッといきなり突進するのだ。見渡すと、あちこちで同じ突進が見られた。ところが、夫々の方角はメチャクチャなのだ。

著者は「これがアメリカ人だ」などというつもりはない。だが、野牛のおおらかな性格や猪突猛進する猛々しさが似ていると思う。それに、アメリカ人はその容姿に比べて、非常に繊細な神経の持ち主なのだ。だから、個人攻撃は絶対にしない人々である。アメリカ人の欠点とは、サトルテイに欠けていることなのだ。だが、時間をかけて説明すると理解する。最近のアメリカの高等学校では、松尾芭蕉の俳句を教えている。「古池や蛙飛びこむ水の音」などである。




これは釧路の丹頂鶴である。これほど日本を代表する美しい野鳥はいない。清楚という言葉が適している。気高さも見える。日本列島は富士山を代表に南北のアルプス~北上山脈~北海道の山々は原始のままである。海岸線は起伏に富み、魚が美味い。また、日本人は料理が上手なのだ。

それでは日本人に欠けているものはないのか?実は大いにある。アメリカ人に比べてだが、「笑い」が少ないことだ。それと寛容が欠如している。著者がケンタッキーのトヨタ建設に加わったとき、アメリカ人の作業員が「日本人は笑わない。コンパッションに欠けている」とよく言っていた。コンパッションというのは、人の苦しみへの深い理解と同情のことである。以来、著者はこのアメリカ人の日本人に対する感情を理解するようになった。つまり、小さなしぐさや言葉でアメリカ人は傷着くということである。


弱い者はうちのめされる

今、ロシア軍がクリミアへ侵攻したことが「米露冷戦の再開」と大騒ぎとなっている。侵攻を命令したのは、ウラジミール・プーチン大統領だ。理由は、クリミアのロシア人保護という。少し、理屈が合わないと思う。なぜなら、クリミアのロシア人とは、ウクライナ国民だからだ。つまりロシア系ウクライナ人なのである。

ヒラリー・クリントンが「プーチンはヒットラーだ」と言ったが、アメリカの論調はみんなそうである。なぜ?それを解説している余裕はこの著にはない。それなら、伊勢はどう受け取っているのか?答えは、ヒラリーに賛成なのだ。簡単に言えば、プーチンは冷血である。これを日本の安倍晋三首相が知っているのかが大問題なのだ。安倍首相は北方領土を取り戻すことに情熱がある。だが、プーチンは北方領土を返さないだろう。従って、日露平和条約は結ばれない。理由は、ロシア(ルーシ)の土壌にある。ロシアの平原が作ってきた精神の土壌のことだ。

ロシア人というのは、強大な君主を崇拝する民族だ。その君主が自国民を殺そうとも。実際に、プーチンは、モスクワ劇場に人質を取って立てこもったチェチェン武装勢力42人をロシア人の人質129人もろとも殺したのだ。それも、下水管から独ガスを送ってである。殺されたロシア人の中には子供が大勢いたのである。それでも、プーチンの支持率は下がらなかった。(モスクワ劇場占拠事件は、2002年10月23日から10月26日にかけて、ロシア連邦内でチェチェン共和国の独立派武装勢力が起こした人質・占拠事件である。武装勢力はチェチェンからのロシア軍撤退を要求していた)

その冷酷な虐殺者のプーチンは「弱い者はうちのめされる」と言っている。つまり、少しでも弱みを見せれば、指導者の地位を追われると。プーチンはロシア皇帝のつもりなのである。

だが、「弱い者はうちのめされる」とは至言であろう。言うまでもなく、核兵器を持たない日本人は弱者である。潜水艦群のネットワークだけでは、中国海軍に負けると言って置く。エア&シーで、いくら自衛隊の兵器が優秀で自衛隊員が精鋭でもだ。では、米海軍や米空軍はどうする?期待してはいけないと言って置く。理由は、バラック・オバマ(52歳)大統領である。この人間には戦う意思がない。戦ったこともない。もうひとつ危険なことがある。それはロシアのプーチン(62歳)だ。尖閣侵略で中露軍が組めば、米軍は絶対に手を出さないと言ってよいだろう。つまり、自衛隊員が何千人の単位で死ぬだろう。今、そのオバマはプーチンというマムシを追い詰めようとしている。それも、軍事力でなく、経済制裁を以ってだとね。

それでは、安倍政権の日本に残された選択とは何であろうか?著者は、軍事力の大きな増強だと信じている。核兵器もそのひとつであるべきだ。英国式核シェアリングが日米同盟軍に最適だと信じている。だが、安倍首相の口から聞いたことはない。このひとは、米国の都市に据えられた慰安婦少女像にも言及しない。日本人としても不思議な人だと思う。


abe yasukuni 1

それでも、靖国神社にはついに参拝した。参拝は戦う意思の表れではない。わが首相は、相変わらず「オバマと日米同盟を確認する」と言っている。つまり、米軍が頼りなのだ。だが、その肝心要(かなめ)のオバマに日本を守る意思があるのか大きな疑問が残る。

――以上はあくまでもドラフトである。つまり思い付くことを書いただけである。最終原稿がこうであるとは限らない。作家といのは移り気だからである。伊勢平次郎






「胡椒の王様」

Image (7)

アマゾン・キンドルの電子版です。神戸の甥が言うには、「日本ではパソコンに取り込めない」のだと。すると、スマホなどをお持ちでない人は読めないし~伊勢爺は資金を集めることも不可能となる。そこで、「千円」を以下の銀行、郵便局口座に振り込んで頂ければ、伊勢爺は本著を電子メールに添付して送ります。どうでしょうか?伊勢

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B) 郵便局口座

1)口座番号  10940-26934811
2)口座名    隼機関   ハヤブサキカン


みなさん

ダウンロードして読んで下さい。どのくらい売れるのかは未知です。だが「在米邦人の在米韓国人との闘争」の資金にするために書いたのです。みなさんのご協力なく、われわれ庶民は闘えないのです。一年に六千億円ものカネを食う外務省ではないから。

目的

1)「マッカーサーのくびき」の英語出版には、アマゾンの編集が必須。政治本の編集は高いものです。
2)ロサンゼルス~サンフランシスコ~ニューヨーク~ニュージャージーの日系新聞に「慰安婦像撤去運動」の広告を出す。
3)「マッカーサー」を出した後、ロスアンゼルスへ出張する。水島さんや目良(めら)教授さんと面会したいため。

伊勢平次郎

***Mephist先生がご献金された。だから、原稿を急いでいる。有難う。伊勢
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***一有権者先生がご献金くださった。有難う。伊勢
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comment

>その自民党内の朝鮮勢力というのを少し聞かせてください。公明党だけじゃなく?

 この説明は簡単ではありません。文化的な要素を考察する必要があり、私が考えている我国の政党に対する見方から、今回の事件に対する自民党の反応をみて、<自民党内の朝鮮勢力>の強さは相当なものだとおもいました。
 我国の政党は欧米の政治理論(私の素人の知識による)では論じられない。似ているが別物です。
 考えだけを説明しますと、問題意識は
>明治維新のとき果たして幕府を倒す必要はあったのか
これに尽きます。
これには国内的要因と対外的要因(蒙古襲来のようなもの)の二つがあり、それらが錯綜して、生じたものです。
当時のある勢力は<坂本竜馬をつかえる>とみて、彼に資金援助をして、使えないと見ると停止したはずで、この経済的要因が竜馬暗殺の元ではないかと私は妄想していますが、今も昔もこの方面は闇でしょう。
 自民党の構造を見ると一つは対外的な要素ででき上がっている部分と、国内的要素ででき上がっている部分と二つあり、政府は政府で、ちょうど鹿鳴館時代的な思考にもとずく、舞踏会ならぬ、組織ができています。所がソレデ国内を統制しようとすると、国内的に無理が生じて、それの調整(幕末の動乱に相当するもの)をする仕組みが必要で、それが自民党の仕組みで、総裁が政府と自民党の統一的な位置にいますが、実際の仕組みは幹事長、総務会長、政調会長の三役のしたに、まるで一つの政府のようなものができており、これが外国向けに作られた政府の仕組みと調整して、我国の政治を動かしています。
 この両者において、政府が外国の影響が強く、自民党は国内の影響が強い。一例を挙げれば、男女平等賃金ですがこれは欧米の影響ですから、政府はそれを実行しますが。自民党は違いますからそれに抵抗して、法案はできますがそれは鵺のようになります。
 民間と公務員の二つにわかれて、男女平等賃金が行われます。
この矛盾タルや甚大なものがあり、同じような構造のものは他にもあり、ここにおいて国内統一ができない要因わが国にはあります。
 民間と公務員という見方は事案を正確に見ることができないみかたで、するなら外国と肩を無理して並べる、鹿鳴館的法律に元ずいてできている社会の仕組みと、それに依拠しない慣習法的伝統的な仕組みでできている社会の仕組みとして、見ることでしょう。しかもその外国の仕組みに対する理解タルや怪しいものがあります。
 自民党内における朝鮮勢力とは、この外交(主は欧米に対する外交)とそれに反する外交(アジア外交)において、アジア外交に与する勢力のことをいいます。その元は日韓併合政策へとすすんだ明治の政策につながります。
 この勢力が意外と自民党には強かったということです。大東亜戦争において朝鮮にかかわって、それが満州へと進みさらに史那へとすすんで、大怪我をして、その経緯を十分把握した政党だと見ていたからです。

 意外なことに明治維新は早くも破綻の要素が生じています。いわゆる征韓論です。確か明治6年です。この論争と政争がその後の明治を決定しました。私は専門家ではありませんから、これ以上の詳しいことは分かりません、いろいろ読んで、いろぴろ考えて、まとめた明治維新への見方が元になっています。
 征韓論の経緯はよく分かりません。我国の論争は論争の事案のみでは見られない要素があるからです。
 亜米利加の政党やイギリスの政党はそれぞれ自国の歴史から生じています。我国のそれは異なります。
 欧米は国内問題から生じたものだと見ていますが我国のそれは異なり、対外問題と国内問題が錯綜した過程で、生じたもので、体外的に団結する要素がありません。
 従軍慰安婦問題におけるそれぞれの政党の対応を見れば十分です。本来外国と外国の論争であるはずのものが国内論争のように展開しています。そのため国内において外国の手先のような行動をしていても当人はきずかない現象が起きています。
 普通なら仮に慰安婦問題が事実であったとしても、それを我国の為に黙るか、無理やりこじつけて、たとえば<当時は朝鮮には食えるような仕事がなく、そのままだと飢え死にするから、まあし方が無いから、慰安婦というものができて、かえって彼女等を助けて、その上当時の普通の人の20倍は稼いでいた。これの何処が悪いのか>というくらいの態度が当然することです。

 自国の悪いところに対しては、事実であっても事、外国に対してはそれを擁護する態度が当然ですがこれが異なります。
 そこに国際とか、人道とかいって、ごまかしています。
つまり外交的弱点をごまかしています。
2014/03/14 10:17 | kenji [ 編集 ]

kenji先生

その自民党内の朝鮮勢力というのを少し聞かせてください。公明党だけじゃなく?

<とにかく、アメリカ人はパワーとマネーに関心がある。

その通りですが、両党とも夫々の勢力を以って、国内および国外も食い荒らしている。日本の安全保障も、東南アジアの安全保障も、インドも、共和党政権のほうがいい。ところが、この共和党には大きな欠陥がある。1)キリスト教徒のブロック票~2)軍産複合体~3)NRAというライフル協会~4)キリスト教条主義の教育~5)よって、イスラム圏と噛み合わない~6)石油ガスのメジャーに有利~7)アングロサクソン白人キリスト教徒中心~8)大企業に有利~9)富裕層に有利、、安倍政権はこれに近いね。伊勢はどちらの党も好ましいと思わない。日本政府は相当しっかりしないと食われるか、捨てられる。伊勢
2014/03/13 04:19 | 伊勢 [ 編集 ]

菅官房長官は国連で、河野談話を継承するといった、大使級の人がいるが、彼を更迭することが最初にすることで、はっきり、戦うと明言すればいい。
 何故これをしないのか?不思議です。
明快に韓国は敵としての行動をしていますから、それこそ自衛でしょう。
 相当に自民党に朝鮮勢力が入り込んでいる。想像以上です。
明治以降、我国の政治はテロでないと、いいか悪いかは別として、変化はなかったな、がkenjiの素人勉強の結果です。
昭和の前期はそれこそ説明の必要は無いでしょう。

>慰安婦強制連行が韓国の政府ぐるみの捏造と何故言えないのか

ご指摘のとおりです。

南朝鮮経済を牛耳っているのがアメリカ資本で、ここに大きな問題があるのではと思う。
 とにかく、アメリカ人はパワーとマネーに関心がある。
ケネディ大使は南朝鮮にある亜米利加の資産の保護のみガキになるのではと思う。

外務省がわざわざ南朝鮮へいって、会談を模索している。
動く必要はなく、集団的自衛権をいうなら、粛々と軍事予算を増やせばいい。幾ら言ってもそれを行使する軍事力が無いなら意味が無いからです。ここが理解でいていないようです。
 外交は先に動いたほうが負けです。小牧長久手の戦いにおいて、どれだけ家康が待ったか。故事があるのではないか?
 日韓の外交関係の機が動くまでまち、その後の世界を構想しておくことだが、今回の斉木審議官にはその構想があるとは思えない。南朝鮮を潰す構想で、どの程度まで潰すか、まで考えておくかです。
 九州へ難民が来るからそれに対して最初から、海に沈めるつもりとその準備まで考える必要があるけれども。
 
南朝鮮経済を崩壊させるのが、結局起きること、ないし起こすことですから、当然南朝鮮国内は騒然とする。見えている。
2014/03/12 22:11 | kenji [ 編集 ]

fts先生
一有権者先生

クチ酸っぱくなるまで言っても、書いても、フンともスンとも応えがない。自民党はいつまでアメリカの薄らどもにキンタマを握らせるのか?慰安婦強制連行が韓国の政府ぐるみの捏造と何故言えないのか?根負けする。もう菅官房も終わりだ。伊勢
2014/03/11 22:31 | 伊勢 [ 編集 ]

日本の為政者は卑怯で愚かになりましたね。
戦前、太平洋戦争を始めた彼らは愚かかも知れなかったが、卑怯ではなかった。
そこから学ぶべきだと思っておりますが、昨今の為政者はその姿勢すらないようで残念ですね。
「アジアを喰って生き延びるしかない」と言うのが戦前日本が掲げた信念であるなら、敗戦を踏まえてそこから学ぶべきは、「アジアの盾となって滅びよう」であるべきだと思います。
アジアの盾とは支那の横暴やアメリカの独善、欧州の押しつけから諸国の規範となって言うべきを言い、敗れても屈せず、との規範を示すこと。
今の日本はこれからどれだけ遠いところにいるのでしょう。
気概を無くした国民は滅びます。
日本に議会民主主義は向いていませんね。
2014/03/11 21:36 | fts [ 編集 ]

日本に必要なのは、中国の侵略に対して米国がどこまで助けてくれるかと
考える前に、自らの力で自らの領土を守るために戦うという政治的決断を
行うことだ。

安倍晋三政権がやるべきは、靖国参拝で強気の姿勢を示すだけではない。
実際に中国の侵略が行われた場合、陸・海・空自衛隊をどう動かし、
いかに戦い、勝つかという緊急戦略を作り、国民の同意を得ておくこと
である。

日高氏の仰ると通りと思います。米軍を頼りにする前に自分達で必死になって自分達の国を守る術を整えなくてどうするのか。

私はすでに怒りを持ってオバマ政権を見ています。怒ってもどうしようもないでしょうけれども。
2014/03/11 19:53 | 一有権者 [ 編集 ]

さすがは日高義樹さんですね。伊勢爺は、安倍総理大臣に戦う意思が感じられない。国民に何も言わない。自分ひとりで戦争しているつもりかな?日高さんも、伊勢爺もアメリカ生活は半世紀の人間。それが、「オバマのアメリカは参戦しないよ」と言っているんだがね。ロックリアさんの前に、米海軍太平洋司令官だったキーテイングさんは、中国を一蹴したが、オバマになってから、アメリカのコミットメントが不透明になった。「領土紛争には関わらない」というかと思えば、「尖閣は日米安保の第五条」とか付け加えたり。日韓慰安婦摩擦に火を着けたのは米国議会下院のぺロシやホンダなのに、日本軍による強制があったとする河野談話を無理やり飲ませている。それに対して、菅官房長官は「踏襲する」と明言した。このオバマ政権の対日処遇に日本国民は怒るだろう。オバマは、北朝鮮を恐がっている~ロシアを恐がっている~中国をも恐がっている。恐くないのは、安倍政権の日本だけだ。伊勢爺は、いいかげん嫌になった。「どうにでもなれ!」とね。伊勢
2014/03/11 17:20 | 伊勢 [ 編集 ]

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140305/dms1403051725007-n1.htm

中国の尖閣侵略をどう防ぐのか 必要な政治決断と国民の同意

「(ロシアの)プーチン大統領が国際法を無視し、乱暴にもウクライナの
領土クリミアをほぼ占領した。これに、ウクライナが抵抗して戦闘状態に
なっていたら、米国は黒海に空母機動艦隊を送りこんで、ウクライナを
軍事的に支援することができたはずだ」

米海軍を退役した提督が私にこう言った。中国による尖閣諸島侵略という
危険を実感している日本にとって、注目するべき発言である。

日本の横須賀を基地にしている米第7艦隊は、日本周辺の安定と秩序を
維持することを重要な任務の一つとしている。従って中国軍が尖閣諸島に
侵略し、日本との戦闘が起きた場合、日米安保条約のもとに軍事介入する
緊急計画を持っている。計画の内容は公表されていないが、関係者によれば、
中国の海上艦艇やミサイルに対する対抗措置が中心になっているという。

米第7艦隊や米太平洋空軍は、中国に対して実際にミサイルや弾丸を発射する
ことはない。だが、海上艦艇の動きなど中国の軍事行動に関する情報の
すべてを日本側に伝えて、日本の戦闘を助けることになっている。
日本と中国が戦闘状態に入った場合、第7艦隊の旗艦「ブルーリッジ」が
紛争地域に出動し、あらゆる情報を収拾分析し、日本側に伝達することになる。

私は何回も「ブルーリッジ」に同乗して、その活動を取材したことがある。
デッキには大砲やミサイル発射装置の代わりに、何種類もの大きなレーダーが
ずらりと並んでいる。「ブルーリッジ」は、情報収集のための最先端の
電子兵器を搭載しているため、「電子攻撃艦」と呼ばれている。
第7艦隊は情報を収拾して日本を助けるだけではない。最新鋭の電子戦闘機を
送りこんで、中国側のレーダーを攪乱し、海上艦艇やミサイルに指令を出す
中国の衛星通信を妨害する。

数年前、大がかりな訓練を取材した際、同盟国の代表として参加していた
日本の海上自衛隊の担当者に会った。「ブルーリッジ」の戦闘指令室は
ホワイトハウスや横田基地の日米合同戦闘センターに直結している。

中国が尖閣諸島を侵略し、日本が領土防衛のための緊急対応措置を発動して
戦闘を始めることになれば、いかに弱気なオバマ大統領でも日本周辺の安全と
秩序を守るため、できるかぎりの行動をとらねばならないはずだ。
冒頭の米海軍元提督の発言は、はっきりとそのことを示唆している。

日本に必要なのは、中国の侵略に対して米国がどこまで助けてくれるかと
考える前に、自らの力で自らの領土を守るために戦うという政治的決断を
行うことだ。

安倍晋三政権がやるべきは、靖国参拝で強気の姿勢を示すだけではない。
実際に中国の侵略が行われた場合、陸・海・空自衛隊をどう動かし、
いかに戦い、勝つかという緊急戦略を作り、国民の同意を得ておくこと
である。

日高義樹(ひだか・よしき)
2014/03/11 16:47 | [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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