2014/05/03 (Sat) 実話という嘘話し
maersk alabama

映画では豪華な貨物船だが、これがマエスク・アラバマだ。






captain phillips film 2013

「フィリップス船長」はソニー・ピクチャーズが作った映画である。去年のクリスマス映画だ。トム・ハンクスが主演で、海賊はソマリア人たちである。制作費55億円~4月現在150億円の興行成績だから黒字だった。昨夜、伊勢は"A Captain's Duty" by Richard Phillipsを半日で読んだ。この本は回顧録だが、プロのライターと共著とある。


somalia map

2009年の3月、フィリップス船長はボストンからオーマンに飛び貨物船マエスク・アラバマに乗り込んだ。紅海のアデン湾からケニヤのモンバサに国連援助物資である穀物や豆を輸送する任務に着いた。エチオピアとケニヤの間で、インド洋に突き出ている国がある。ソマリアだ。ソマリア沖で海賊に襲われる。船長が「19人の船員は殺さないでくれ~俺一人を連れていけ」と4人の海賊に懇願した。CNNの速報を観たアメリカ人は5千万人だった。オバマも夕方のニュースを見たと。アメリカには海賊の身代金に応じない法律がある。オバマは悩んだ。護衛艦ベーンブリッジが急行した。護衛艦には、ヘリコプター~ゴムボートが備わっている。狙撃兵のネービー・シールが乗っているのだ。ネービー・シールは、船長を取り戻したい。だが、海賊4人と人質の船長が乗ったボートがソマリアの海岸に向かって行った。狙撃兵らは、いざとなったら、船長もろ共、皆殺しにするしかなかった。


英雄?実は精神異常者だと

phillips tom hanks

左が、トム・ハンクス~右が、リチャード・フィリップス船長。カネ持ちとなったので船には乗らない。

「フィリップス船長は人間の模範であり、アメリカの英雄と永遠に尊敬されるだろう」とオバマが言った。ところが、乗船していた19人の船員たちは「俺ひとリを連れて行け」とフィリップスは言わなかったし、海賊のリーダーを取り押さえたペリーという航海士が本当の英雄だったと証言した。その海賊と船長を交換しようとしたとき、船長は自ら4人の海賊のボートに飛び乗ったのだと。「英雄になろうとしたんじゃないか?精神異常者だ」と。狙撃兵が海賊を射殺した。フィリップスは助かった。そして、英雄となった。

この19人の船員たちは船会社マエスクを相手取って「安全を提供しなかった」と訴えた。さらに、フィリップスは規則と言う規則は守らず、忠告にも耳を貸さない傲慢な男だと証言した。例えば、ソマリアの沖600海里を航行するようにという国際海上安全局の勧告を無視して、140海里を航行したと。利益優先の会社側の人間なのだと。船員たちが訴えたとき、フィリップスは被告の船会社マエスクを擁護した。

「英雄だと?フィリップスには友人はいない」と船員たち。ニューヨーク・ポストの女性記者は、「ソニーは実話だと字幕で言っているが、実話という嘘話しなのだ」と書いている。


伊勢爺の感想

芥川龍之介の「羅生門」を想い出した。みんな違う話をするのだ。何が真実か判らなくなる。自分なりに判断するしかない。この人間の世界には嘘つきが多い。特に、政治家はだね。しかし、フィリップス船長は億万長者になった。出版界も~映画界も~政界も~経済界も~報道も、、みんな嘘をつく。正直者が損をする世の中なのかもな。伊勢は「安倍晋三やオバマほど嘘をつく人間はいない」と思っている。図々しい奴がカネと権力を握る、、すると、こいつらの為に戦死する兵隊が最も悲しい人たちとなる。今夜は閑話休題とした。よって、広告はない。伊勢平次郎

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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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