2014/08/21 (Thu) 中東は欧米の手には負えない


まず、中東のスンニ派・対・シーア派のマップを見てください。黄色がスンニの国です。色が浅いエジプト~リビアは、99%スンニです。サウジ・アラビアに行くと80%がスンニ。同じく、トルコ~シリア~アラブ首長国などです。イエーメンへ行くと、シーア派が増える。最も赤いのがイラクとイランのシーアが多数の国です。

さて、この宗教勢力争いが中東の問題の核なのです。その宗派の中にも、モデレート(温和派)とエクストリーミスト(過激派で武装している)が混在します。意外に落ち着いているのが、スンニのサウジ・アラビアとシーアのイランです。トルコも混在してはいるが、近代的な民主主義国ということもあり、世俗に傾いているから、宗派間のテロは少ないのです。

実は、シリアのバシャール・アサド大統領はその世俗派(SECULAR)なのです。だが、アサド政府に反対する反逆者がいます。宗教対立ではなく、「公平でない」ということのようです。反逆者たちは武器を手にアサドを襲撃した。その武器はどこから来た?という疑問は、リビア崩壊からイスラミスト武装集団に渡り~ISISことイスラム国(去年は5千人だったのが4万人に膨れている)に渡り~そのISISが反逆集団に、、それをアサドが殺戮した、、そのときに、サリンを使ったとされる。アサドの副大統領は、「欧米のプロパガンダだ」と一蹴している。伊勢もそう思っている。断定できないところがことを難しくしている。

世俗主義のバシャール・アサドは、このISISを過激なテロ集団だと嫌っている。「徹底的に弾圧する」と断言した。欧州は、このイスラム国のジハデイストの多くがイギリスやフランス、ドイツ、イタリアなどに住むと判ったのです。アメリカのフリージャーナリストの首を切り落とした覆面の男が東ロンドンのコックニー訛りがあったからです。これで、欧州はアサド批判よりも、ヨーロッパの安全保障が気になり出したのです。すると、皮肉なことに、去年、オバマがシリアを空爆しなかったのは良かったとなりますね。

みなさんの頭の中は、混乱しているでしょう。もっと混乱するのが次です。

1) 欧米はアサドは「味方」と考えるようになった。
2) 欧米は、サウジ・アラビア~アラブ首長国~ヨルダンは「敵」だと考えるようになった。
3) 欧米は、イランは「味方」だと考えるようになった。トルコは始めから味方であるが。
4) 欧米はスンニであるエジプトが「味方」だと思うようになった。
5) リビアは政府が二つあるので、敵なのか、味方なのか予測できない。


さあ、中東は「砂地獄」ですね。その砂の下に油田があるわけです。味方だったはずの、サウジ・アラビアとアラブ首長国が「敵」となり、敵だったはずのイランが「味方」になってきた。中東や北アフリカを何年も歩き回った伊勢爺さんにも、この先が読めないのです。ただ、心配なのは、イスラム国は国になって国境を変えるんじゃないか?もっと心配なのが、このアメリカや欧州でテロが起きることです。イスラム国のメンバーの国籍がヨーロッパの国だからです。すると、世界中のどの国に入国できるからです。アメリカが核攻撃を受ける日が来るのかも知れない。

ここでも、判るのが、日本政府~外務省~中東専門と自称する評論家はもっとも役に立たない人種であることです。チャンネル桜などの愛国者風の茶番テレビが、メチャクチャなことを電波に乗せているということです。「日本は亡国の道を歩いている」と言う連中が日本を滅ぼしているのです。じゃあ、どうすれば良いのか?答えは、日本人一人一人がよく考えることです。それしかない。考えないで「ぼや~」と漂流すれば、確実に滅びるでしょう。以上の情報は、http://www.theguardian.com/world/syriaから得た。マップは伊勢が選んだ。伊勢平次郎


速報

表紙満州を掴んだ男_convert_20140613094250

300ページの原稿が書きあがったが、キンドルでは拡がらないので、紙の本にして出版する道程です。只今、加瀬英明先生が編集を手伝って下さっている。終戦記念日は、夫々の人々が深い想いを持っていると思う。本著でも、わが兄「みつお」が予科練に志願した章を書いた。「戦後生まれの作家が特攻を書いてはならない」と思うからである。伊勢






comment

神無月先生

あなたのような知性人がいるから、ぼくは諦めないのですよ。日本の報道というよりも、安倍晋三から大衆まで意志の薄弱が見られる。都合が悪くなるとだんまりを決め込む。

日本は捨てられるというか、自分で諦めている。堵殺される羊のようにね。「戦え!」と口酸っぱく言っても、「はあ?」なんですね。でも、諦めず頑張ろうや。伊勢爺
2014/08/21 22:58 | 伊勢 [ 編集 ]

kenji先生

そうでしたか、中東へ行きましたか。ところで、2)のスーダンは、ヨルダンの間違いですので、訂正しておいてください。僕ら夫婦は、中東~アフリカは、ほとんど全土~中央アジアと徘徊して、駱駝やアラビア馬で沙漠を旅しました。去年は、モロッコへ行き、コーナン・ドイルのまねをして「アブドルの冒険」を書き上げました。ということで、アラブやイスラムに欧米と違った感触を持っています。「意外に温和じゃないかな?」とです。生首を切るのは、「シャリア法」により、お経を唱えてから、駱駝も、羊もそうして屠殺しますから、驚きでもないのです。トルコでも、百頭も町に追い込んでから、次々に首を切りました。そうです、羊は弱弱しく鳴きます。子供たちまで、まだ体温が残る羊肉の塊をプラスチックの袋に入れて持って帰るのです。カイロの村では駱駝の赤ちゃんが首を切られるのを見ました。これは文化のことです。日本人なら鯨を切り裂く。キリスト教徒は、ローマ法王まで独善的なんです。だから、鯨反対~アラブの首切りは残酷~慰安婦は可哀そうまで、、伊勢平次郎
2014/08/21 22:30 | 伊勢 [ 編集 ]

地方の小企業で、中東へ仕事へ行きました。見ると聞くとは大違いでした。かの地はヨーロッパの放送が見られますので、それを見ると(言葉は皆目、わからんかった)報道の視点が異なることがわかりました。やはりヨーロッパは自分たちの文明のふるさとという感覚があるようです。
 一番おどろいたことはわが国の国内の報道が、ヨーロッパの目を通じて、宗教的にはキリスト教徒の目を通したものを、イスラムに関しては、報道していることです。日本人が日本人の目で見た報道が皆目ない。
 行く前にいろいろ調べていき、同僚とつかまったらそのときは玉砕だぜといっていきました。それは本気でした。何しろ女性をうかつに見るとその人の親がきて、殺されることがあると書いてあったからです。
 そのため、とにかく見ないように見ないようにして仕事をしました。あるときそれを言うと、大笑いされました。その後、それはせずに仕事しました。その後その話がみなに伝わったらしく、かの地の従業員は態度がかわりました、もちろんそれは既婚者だけです。未婚者は注意深かったです。
 みな陽気で、国内にあるイスラム教徒は<ぎらぎらして、ものをねらうような>という印象はまったくありませんでした。
 かの地は宗教と、血縁でうごいています。特に血縁は重要でそれが部族となっており、政府はこの部族の長をとうせいして、その先の個人を統制する、ルートと西洋化して直接個人を統制する、この二つがあるようです。
 とにかくわれわれ日本人はイスラムの知識はゼロです。したがって、イスラム関係の報道は、信用しないことで、われわれは石油とガスが来るか来ないかのみ注意するしか、ないでしょう。
 中東はさらに大きな戦闘へと進むことは普通に見ていれば誰も日本人は思うでしょう。これを元にわれわれは対策を立てる、しか生きる道はない。先日も同じ事を言う人がいました。
 大東亜戦争においてわが国は外地への補給はしませんでした、結局すべては現場が当地が自分でせよ。つまり玉砕でした。これは今も変わっていません。外地へ行けば、わが国政府は助ける能力も力もない。これが現実ですから、首相がゴルフというのは逆の意味でいいのではと思う。
 大体北朝鮮に拉致された人々は早い段階でわかって、いたにもかかわらず、政府はそれをあきらかにして、行動 (これは国内における朝鮮人への行動) をしませんでした。まして、中東ですよ。
 今日インターネットで見られますから、以前よりはいいです。私も首切りの映像は見ました。かの地で工事が完成したとき羊をみなの目の前で、あっという間にさばきました。羊はそれを自覚しているらしく、殺される前に、鳴きましたがその声は文字通り悲しい声でした。耳に残っています。現地の人はわれわれ日本人には経験がないことをしっており、奇妙な目で見られました。羊の肉は分けられ従業員に配られました。血液も持って行ったようです。
 それと同じ感覚でジャーナリストの首を切ったことでしょう。動物ですから。この視点はわれわれ日本人にはありません。

 今市当局とある案件でいろいろしていますが、彼らの無関心と無気力には驚くべきものがあります。もう崩壊していますよ。
2014/08/21 20:34 | kenji [ 編集 ]

残暑お見舞い申し上げます。

関東は、お盆過ぎて、残暑というより酷暑という日々です。
私事ですが、電気代節約して熱中症になりました。
自然とともに生きるという事を考え直さないといけない時代が来ているのでしょうか。
日本も未来の事を考えた街づくりをしないと取り返しがつかないことになるような気がします。

中東の問題、伊勢様の分析を拝読して昨日からの不可解な疑問に解答をいただいたようです。
日本には報道しない自由というのか、報道出来るだけの能力がないというのか、海外の重要な事案がほとんど出ません。
アメリカのジャーナリスト殺害もサラーっと流してしまった。
その後、英・仏では緊急会議が行われていたのに、日本では人質まで取られているのに、首相はゴルフ休暇。
集団的自衛権をといっているにもかかわらず、こんな首相に国民の生命を預けるなどできますか。

アメリカに見捨てられるというより、アメリカをはじめ中韓、欧州その他の国に利用されて捨てられることにならないか…心配です。




2014/08/21 16:18 | 神無月 [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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