2015/02/23 (Mon) 閑話休題・ニカラグア運河計画
nicaraaga canal 2014

中国系企業がニカラグアに大運河  2019年完成めざす 米国の中南米政策を刺激


 中国系の香港企業が中米ニカラグアで太平洋と大西洋を結ぶ全長約278キロの運河建設に着手し、米国を刺激している。パナマ運河に対抗する船舶ルートで、2019年の完成をめざす。総事業費は約500億ドル(約6兆円)。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は27日、中国が運河で中南米への影響力を強める、との米報道を特に否定せずに紹介した。

 同紙などによると、ニカラグア運河計画は太平洋側のリバスから東にニカラグア湖を経て大西洋(カリブ海)に至るルート。パナマ運河に比べて約3・5倍の距離があるが、水深が約28メートルと2倍あり、より大きな積載量40万トン級の船舶の航行が可能。リバスで27日までに着工式が行われた。

 建設と運営を請け負ったのは香港ニカラグア運河開発投資(HKND)。北京に本社を置く中国の通信会社、信威通信産業集団の王靖会長が12年に香港に設立した企業で、建設費用はHKNDが中心となって調達する。運営権は完成後50年間で、さらに50年の延長が可能。その後ニカラグア政府に譲渡される契約だ。パナマ運河と貨物船の航行を奪い合うライバルになるほか、中南米と中国を結ぶ貿易ルートにもなる。

 ニカラグア政府はHKNDに、運河の両端の港湾や自由貿易区、リゾート開発などの権益も同時に与えている。関係者は、「運河の沿岸地域は中国系企業が管轄する、事実上100年間の租借地」とみている。中国当局や中国海軍とHKNDとの関係は明らかにされていないが、海洋戦略の強化を狙って中南米の港湾拠点や航行ルートを確保したい中国側には、米国の影響下にあるパナマ運河に依存したくない思惑があった。ニカラグア運河経由なら中国の艦艇も大西洋側に容易に進出可能となる。

一方、ニカラグアは台湾と外交関係があり、中国とは国交がない。これを逆手に取った中国が、香港経由で民間プロジェクトとして進めたとみられ、米国などは表だって動けない。関係者は、「米国のキューバ急接近の背景には、中国の中南米の海洋進出への警戒感もある」と話している。 (2014.12.27 19:14 産経ニュース)


伊勢の解説

「第二話 提督と呼ばれた男」で、バンダービルトがニカラグアの水路から遡上してニカラグア湖を横切り~密林を切り開いて、駅馬車で太平洋に出るルートを開発したと書いた。カリホルニアのアメリカン川のほとりのサタークリークで砂金が取れた為に「ゴールド・ラッシュ」が起きたのだ。提督(55歳)は大儲けしたわけさ。その頃、フランス人技術者のレセップスがパナマ運河を計画して着工した。だが、黄熱病~マラリアで労働者がバタバタ死んだのだ。

アメリカは、メキシコ戦争(1848)でメキシコ領だった、テキサス~カリホルニア~ネバダ~ニューメキシコをアメリカの州にした。ま、日本の朝鮮併合のようなものである。テネッシー独立自由軍のサム・ヒューストンがサンタ・アナ軍と闘って全滅した「アラモの砦」は有名だが、、この勢いに乗ったアメリカは、フランスが撤退したパナマ運河を10年かけて完成させた。時は1914年である。だから、それまでは、ニカラグアやパナマ地峡を駅馬車か原始的な蒸気機関車で横切っている。アメリカは、カーター時代にパナマに返しているがパナマ運河の最大の株主である。

日本の万延元年遣米使節は、江戸幕府が日米修好通商条約の批准書交換のために派遣した使節団である。1854年の開国後、最初の公式訪問団であった。また、津太夫一行以来、日本人として2度目の世界一周をした。この使節団もパナマ地峡を汽車で横切って~大西洋側のコロンから米海軍の蒸気船で、ワシントンへ行ったのである。大統領はブキャナンであった。




日本の代表は徳川幕府の大名だから表情も姿勢も硬かった。アメリカ人は、日本の侍を一瞬にして好きになった。以来、日本の客を接待する宴会は大笑いに充ちたものであり、現在でもそうである。日本人が固い話をしても笑い顔で通じないのだ。アメリカ人は悪意がないが、クソ真面目な性格の日本人は辟易する。アメリカ人は、一日中、シアリアスな人間を嫌うのである。政治ビジネスと宴会を分けているのである。




これがCIAが描く中南米とカリブ海諸島なのだ。「ニカラグア運河」の英語記事は産経の子供じみた記事ではない。現在のマニエル・オルテガ大統領は、17年ぶりに政権に帰った社会主義者なのである。サンジニスタという政党だ。レーガン時代にアメリカ(CIA)は、コントラ反政府軍に武器とカネを渡した。社会主義政権を転覆させる計画だったわけだ。実際は、この両軍は仲直りをした。その理由は、ど貧困で飢餓まで起きた。もともと人口が600万人に足らない国で、北海道と九州を合わせたサイズの国土は住み心地は良いが、ニカラグア人の70%はメステイーソという混血で、さらに、生まれながら無気力な性質である。文盲率も高い。インデイオも、黒人も同じだ。


nicaragua mestizo

IMFは、ニカラグアを「最貧国」と位置付けている。なにせ、年収が$1700なのである。伊勢夫婦が行ったニカラグアの南にあるコスタリカの年収は$10,800だからね。ニカラグアの産物とは、コーヒー~採油用の種~ごま~衣類~魚介類(えび)~肉類等だけで、自転車や自動車は買っているというか、アメリカ~スペイン~ドイツ~フランス~スイス~ノルウエーが金を無償で与えている。社会主義化防止の為なのだが、、一旦、国家が社会主義に傾くと悪循環が起きる。つまり、働かなくなるわけだ。そこに中国とロシアが目を付けた。中国とロシアが海軍基地を造る可能性がある。


nicaragua protest canal project

さて、さて、さて、、その「生まれながらの無気力人種」が暴れ始めた。この中国の運河計画に反対なのだ。なぜなら、この農民たちはご先祖さまの土地を失うからだ。3万人が強制移動されるのだと、、国連環境保護機構も反対だ。湖の水が汚れる、、珍種の動植物が滅亡する、、隣のコスタリカは環境最優先の国の上に、善隣政策を貫いている、、コスタリカは、チャイナも、反捕鯨団体のシーシェパードも大嫌いなのだ。伊勢夫婦は「この国は大丈夫だ」と確信がある。再び、ニカラグアを巡って、米中~米露の経済戦争が起きるだろう。そして欧米が勝つと思う。なぜなら、ニカラグアへの経済援助を打ち切るからである。


granada city nicaragua

ニカラグア湖の南岸にあるスペイン統治時代の町グラナダである。


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首都のマナグア空港から見える噴火山。「モモトンボ」とインデイオ、、スペイン人は「サンクリストバル山」と名付けた。この付近はたいへんな地震地帯だ。中国はこの無防備な国を食い尽くすだろうね。伊勢平次郎


みなさん

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生徒さんが二人になったわ。嬉しいわい。伊勢爺は「生きている限り、日本の力になってやろう」と決心している。一年間の授業料は、たったの2万4000円です。毎日、一通か二通のメールで速報とアドバイスを提供している。日本人の問題は英語の速読なんですね。だからと、英語を中年から始めても、時間がやたらと過ぎていく。そこへ、伊勢爺さんをカマセば済むことなんです。おひとりの在米駐在員さんが「自分の知らなかったことが理解できて、たいへん勉強になっています」とメールをくれたよ。こぞって、応募して下さいね。NIPPONFALCONS@GMAIL.COM 伊勢







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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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