2015/02/25 (Wed) アメリカを変えた四人の実業家(その4)・鉄道王バンダービルト
yellen 2.24.15

世界中が最も注目しているのが、この才女ジャネット・イエレン女史なのである。2月24日、朝から米国議会公聴会が開かれた。明日と二日間の質疑応答だ。ご周知の通りジャネット・イエレンは米連邦準備理事会(FRB)の議長である。この公聴会は「つるしあげ」だとか記事に書かれているが、さてそうだろうか?国民が選んだ国会議員であっても、大統領であっても、連銀の議長に命令を下すことは出来ないのである。連銀(FRB)は、AUTONOMYこと犯されざる存在だからである。その構造を除いてみよう、、


米国連邦準備理事会(FRB)のしくみ

FRB structure


伊勢の解説

なぜ、彼女の発言を世界中の財務大臣や首相や大統領が注目するのか?それは、レーマン・ブラザース破綻(2009)後、経済恐慌を懸念したベン・バーナンキ議長が前代未聞の脅威的な量的緩和(QE)を実行したことである。世界基軸通貨のUSDの量的緩和なのだから、世界中の通貨が為替の激動を恐れた。バーナンキの後継者に選ばれたイエレン女史は、この異常事態を正常にする使命を帯びているのである。つまり、「公的利息をいつ上げるのか?」と世界中が息を呑んで見ているわけだ。

イエレンは、「連銀の権限にはリミットがある~あなたがた政府がやる仕事が山積している~みなさんは、私たちがいつ利息を上げるかと私の言葉を引き出そうとしている~私が言えることは、上げることは間違いないが辛抱強く行うとしている~経済データ、七人の理事さんらの合意が必要なのです」と市場に影響を与えることばを避けた。伊勢のかみさんは「このジャネット・イエレン女史~ワシントンに本部のあるIMFのクリステイン・ラガーテ議長(フランス人女性)とエリザベス・ワーレン・マサチューセッツ上院議員の三人の女性がヤクザな銀行界や経済政策を改革するだろう」と言っているよ。日本の女性もしっかりせい!

モハメッド・エル・エリアンはBB紙に社説を書いた。「イエレンには超特権がある~連銀の政策はロングを視野においている~一方で、政治家らは短期の結果を欲しがる~しかし、イエレンは政策や政治にクチを出せない規則なのだ~政治家らは政権争いしている暇などないと知れ!」と、、

ところで、朝、警戒感から静まっていた市場は今沸いている。一方では、ギリシアが欧州銀行の要求に合意したことがある。市場は「一件落着」と楽観が広がったわけだ。伊勢平次郎


第三話 バンダービルト、鉄道王となる

vanderbilt railroad tycoon

昨夜、資料を読んでいたら、ひ孫さんが書かれていないバンダービルトの冒険が書いてあった。自らを「提督」と呼んだ海運の王様が次はアメリカ初代の鉄道王となるまでの履歴だった。コーネリウス・バンダービルト(1794~1877)を動かした「ドライブ」とは何だったのだろうか?まず、従姉妹と結婚している。1853年のアメリカン・マガジンによれば、バンダービルトは11歳で小学校を中途退学している。父親を助けるためだった。16歳で、母親から100ドル借りて、二本マストの帆船を買いフェリー事業を始めたとあるが、実は父親との折半だったと。スターテン・アイランドの人たちは、元気のいい若者コーネリウスに「提督」と愛称を付けた。自ら名乗ったということではないらしい。提督ことバンダービルトは19歳で従姉妹のソフィアと結婚した。ふたりの間に13人の子供が生まれた。提督は、どの息子も娘も出来が悪いと思った。その原因は従兄弟同士の結婚だと言っていた。実際はそうでもなく、長男一人、世捨て人が出ただけである。海運を嫌い大農園に成功した末っ子は親父と仲が悪かったのである。




さて、話しが戻るが、バンダービルト(55)が帝国ロシアやオスマン・トルコを豪華なヨットで航海中の1849年の後半、これがハドソン河を行き来するバンダービルトの新型船であった。バンダービルトは、その覇者になろうとする意欲もダントツだったが、運も強かった。この新型船を作る動機はワシントンの連邦最高裁判所での独占裁判だったのだ。バンダービルトが26歳のとき、トーマス。ギボンというフェリーの親玉に雇われて、超王方フェリーの船長となっている。一方で、提督は自分の小型フェリー企業も育てるという、したたかな商売人でもあった。高齢のギボンは「いずれは提督に事業を任せる」という考えがあったので、おおらかに許していた。だが、彼らの前に立ちはだかる男がいた。ニューヨークの海運事業家ロバート・リビングストンとロバート・フルトンである。ちょうど、バンダービルトがギボンの番頭となった年、この二人の海運業者らはニューヨーク州の水域を独占していた。理由はニューヨーク州議会をカネで抑えていたからだ。ギボンが連邦裁に訴えた。連邦最高裁が裁判をしている時期に、このニューヨークのヤクザな家運業者らが突然死んでしまった。後継者のいないフルトンは事業を売却したが、リビングストンの遺産相続人たちはチャールス・オグデンというヤクザに事業を経営させたのだ。オグデンは独占事業を裁判中にも強引に進めた。

ところで、「独占」とは?独占とは、競争相手を法的に排除するビジネスである。戦前からあった日本国有鉄道とか、戦後の日本の電信電話公社やタバコ酒の専売公社がそうであった。ついに、判決が出た。連邦最高裁が、「二つの州にまたがる水域や海域をニューヨーク州が支配する権利はない」とギボン側の主張を認めた。これが以後のアメリカの裁判例となったから、歴史的な出来事と言っても良いだろう。皮肉なのは、裁判に勝ったバンダービルト提督も後年になって独占裁判で負けたのである。

やがて、ボスで恩師のギボンが死んだ。バンダービルトが海運業の全てを手に入れたのだ。「オグデンを破綻させてやる」と決めたバンダービルトは、コストわれする価格競争をやり始めた。こんな超大型の新型船に勝てるわけがない。ちょうど、今、OPECが北米やOPECの外の原油業界を潰しにかかっているのと同じである。地中海を航海中に事件が起きたと書いた。事故ではなく提督が留守中に船舶契約大手の代理店が裏切ったのだ。これを次回にね、、伊勢平次郎


みなさん

隼速報は2007年の4月に始動して~今年の4月で足掛け8年になります。ここで、一旦、政治トピックスを短縮して~「モロン論争・炎上」と「世界を変えたアメリカの実業家シリーズ」の組み合わせにリストラします。強制のない「有料サイト」になります。購読料とは、一ヶ月、ワンコイン(五百円)とします。下記の2口座のどちらかに、一月五百円、または、10年分一括して振り込んでください(笑い)。

1)「モロン血風録・炎上」英語の論戦。週一回にするね。時間がかかる上に、毎日、論戦する記事が出るわけじゃないのでね。英語の新造語や、スラングや、慣習を学んでくださいね。

2)「アメリカを変えた四人の実業家シリーズ」は、南北戦争(1861~1864)直後に起きた近代工業化に命を賭けた実業家四名の生き様を描きます。その四名とは、、「鉄道王」コーネリウス・バンダビルト~「石油王」ジョン・D.ロックフェラー~「鉄鋼王」アンドリュウ・カーネギー~「投資銀行王」J.P.モーガンの四名です。ご期待を乞う。伊勢平次郎 ルイジアナ


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伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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