2015/03/10 (Tue) アメリカ実業家伝・鉄道狂時代(その11)
グアダルーペ・イダルゴ条約

1848年2月2日に調印されたグアダルーペ・イダルゴ条約は戦争を終結させて、アメリカに、1)カリフォルニア~2)ネバダ~3)ユタ~4)アリゾナ~5)ニューメキシコ~6)ワイオミング~7)コロラドにテキサスと同様の管理権を与えた。アメリカはこれに対し18、825万ドル(現金1500万ドルと債務放棄325万ドル)を支払ったのである。このメキシコ割譲により、メキシコは国土の 3分1 を失った。

太平洋岸航路独占

前の章で、「ニカラグア・ルート」を書いた。妖しい米海軍軍人の暗躍やサンフランシスコの代理店の裏切り、、提督は次々と勝ったが、ニカラグアは土民の反乱が頻発した。バンダービルトはついにニカラグア・ルートを断念して、パナマ地峡ルートで、太平洋に出るトランシットを確立した。太平洋岸に巨船を浮かべた。1846年、ソノマにいたアメリカ人開拓者の集団がサム・ヒューストンのテキサス共和国の独立を習って、カリフォルニア共和国の独立を宣言した。その直後の米墨戦争の結果、メキシコはカリフォルニアをアメリカ合衆国に割譲した。カリフォルニアは1850年9月9日にアメリカ合衆国第31番目の州となった。メキシコの領有地だったカリホルニアがアメリカの一州となったため、ロスアンゼルス~モントレー~サンフランシスコを中心として、西海岸は急速に発展して行ったのである。現在、カリホルニアは日本の国土の大きさであり~人口は、37、300万人~世界で第五番目の経済GDPを誇っている。ご存知のIT産業~軍事産業~ハリウッド~アジア貿易が盛んなのである。

鉄道狂時代

wild west loco,otives

NewYork Central_Railroad

• New York and Harlem Railroad (1863–)
• Hudson River Railroad (1864–)
• New York Central Railroad (1868–)
• Canada Southern Railway (1873–)[16]
• Lake Shore and Michigan Southern Railway (1873?–)
• Michigan Central Railroad (1877–)[17]
• New York, Chicago and St. Louis Railroad (Nickel Plate Road, 1882–)
• West Shore Railroad (1885–)
• Rome, Watertown and Ogdensburg Railroad
• Dunkirk, Allegheny Valley and Pittsburgh Railroad
• Cleveland, Cincinnati, Chicago and St. Louis Railway
• Lake Erie and Western Railroad
• Pittsburgh and Lake Erie Railroad

このマップのように、「提督」ことコーネリアス・バンダービルトはアメリカの工業地帯や五大湖方面の鉄道をいわば征服してしまったのだ。この鉄路事業は、オハイオで発見される油田に深く関わっていくのである。その話しは「石油王・ロックフェエラー」の第二話で書く。

バンダービルトに戻る、、提督と呼ばれた男が触るものはみな黄金化した。だが、裏切りと~詐欺~裁判闘争と~乗っ取りの人生であった。天下を取るというのは小説のように英雄談なのではない。「勝つ」という意志のない者には不可能な世界なのだ。

バンダービルトが臍を咬む敗北があった。南北戦争の最後の年(1864年)に、ハドソン河鉄道~ニューヨーク・セントラル鉄道~五大湖岸のミシガン湖鉄道~カナダ南部鉄道を買ったときのことだ。 1870年には、提督はそれらの鉄道と前から持っていたロングアイランドやマサチューセッツ鉄道と繋いだ。こうして、アメリカの歴史上で初めて巨大な株式会社が出来あがった。1869年には現在のニューヨークの42丁目にあるグランド・セントラル中央駅を造った。二年かかって造った。最も富豪の集まるパーク・アベニューが生まれたわけである。

その臍を咬む敗北とは、、エリー湖鉄道の財務となっていたダニエル・ドルウと経営で意見がぶつかったことだ。はしこく、ずるいドルーはクチも達者だったのだ。口論で負けたバンダービルトは、株を密かに買い占めた。「エリー湖戦争」とアメリカの大学では教えている。ドルーは、ジェイ・グールドとジェームス・フィスクという融資銀行家を役員に入れた。この三人のギャングは株券を刷りまくった。連邦違反なのだが、株券を刷って価値を希釈したわけだ。どうしてそんなことが出来たのか?グールドが連邦の証券委員会のメンバーを賄賂で買ったのだ。バンダービルトは紙屑となった株券を焼いた。そしてえ、法廷闘争を決意した。失ったカネは取り戻した。提督は、訴訟で勝つと、ほとんど負けた連中を部下にしたが、このグールドだけは一生涯の敵となったのである。

提督が死んだ、、

13人もの子供を作った最初の妻は死んだ。二番目の妻とも4人の子供が出来た。マンハッタンの邸宅で、コーネリアス・バンダービルトが死んだ。1877年1月のことだった。82になっていた提督は8ヶ月闘病生活をした。頭はしっかりとしていた。死因を「極度の疲労」とドクターが裁判所に報告した。巨大な遺産は裁判所が遺言に忠実に分けた。この部分を省くね(伊勢)。ただ、裁判官たちはそのあまりにも巨大な遺産に頭が眩んだと、、バンダービルトの得た名声は「鉄道王」であった。その当時、もう一つの大きな出来事がアメリカに起きた、、

アラスカ購入

alaska purchase 1867

アラスカは1959年、アメリカの49番目の州に昇格した。日本の4倍の面積であり~人口はたったの71万人、、99%以上が国有地なのだ。

アラスカ購入とは、1867年にアメリカ合衆国とロシア帝国の両政府間で行われた取引であり、その結果としてロシアの植民地であったアラスカ(ロシア領アメリカ)をアメリカ合衆国が買い取ることになった。ロシア人は18世紀末から狩猟や交易のため露米会社を設立し北米大陸太平洋岸一帯に進出しており、一部はカリフォルニア州にまで達していた。その後1853年から1856年にかけてのクリミア戦争により、大打撃を被って経済的に疲弊したロシアはアラスカを売却することにしたのだ。だがが、クリミア戦争でも敵対したイギリスに売却することを避け、アメリカ合衆国を取引の相手に選んだ。ロシアは1859年にアメリカに売却意向を打診していたが、南北戦争の影響もありその時点での進展はなかった。1867年3月、ロシア皇帝アレクサンドル2世は在米外交官 Eduard de Stoeckl に命じ、国務長官ウィリアム・H・スワードと交渉を行わせた。
その結果3月30日午前4時にアメリカがアラスカをロシアから購入する条約が調印された。購入価格は720万USドル(1871年円-USドルの為替が開始した時の相場は、1ドル1円)で、面積単価は約2セント/エーカー(1エーカー=約4047平方メートル)だった。この条約は4月9日にアメリカ合衆国上院で批准されたものの、当初スワードは「巨大な冷蔵庫を購入した」などとアメリカ国民に非難された。しかし、1896年にはアラスカで金鉱が発見されるなど資源の宝庫であることが判明した他、軍事上においてもアラスカの位置がベーリング海峡や北極海を挟んでロシアと直接国境を接することから、特にソ連との間で発生した冷戦期には極めて重要な役割を果たすなど、スワードのアラスカ購入に関する評価は高いものに変わった。現在アラスカ州ではアラスカ購入に関して2つの記念日が設けられている。1つは、1867年10月18日にアラスカの所有権がロシアからアメリカに正式に変更されたことを祝う「アラスカ・デー(10月18日)」。もう1つが、スワードを記念する「スワード・デー(3月の最終月曜日)」である。

野心のすすめ

第一話「バンダービルト提督」はこれでおしまい。第二話は「石油王ロックフェラー」だよ。日本人には「日本が快適だ」と一生涯日本を出ない人がいる。結婚しないのも~子供を作らないのも~男がお化粧するのも自由だがね、、地球は広いよ。安倍総理大臣さまが宮城県の工業高校の卒業式へ行った記事を読んだ。「是非、夢を達成してください」と演説したと。学生たちの夢とは、被災県でシゴトに就くというものだと。それが夢なの?安倍さんも「夢の意味」がわかっていないな(笑い)。ま、この程度にしておくわ(笑い)。伊勢平次郎 ルイジアナ


みなさん

隼速報は2007年の4月に始動して~今年の4月で足掛け8年になります。ここで、一旦、政治トピックスを短縮して~「モロン論争・炎上」と「世界を変えたアメリカの実業家シリーズ」の組み合わせにリストラします。強制のない「有料サイト」になります。購読料とは、一ヶ月、ワンコイン(五百円)とします。下記の2口座のどちらかに、一月五百円、または、10年分一括して振り込んでください(笑い)。

1)「モロン血風録・炎上」英語の論戦。週一回にするね。時間がかかる上に、毎日、論戦する記事が出るわけじゃないのでね。英語の新造語や、スラングや、慣習を学んでくださいね。

2)「アメリカの実業家伝」は、南北戦争(1861~1864)直後に起きた近代工業化に命を賭けた実業家四名の生き様を描きます。その四名とは、、「鉄道王」コーネリウス・バンダビルト~「石油王」ジョン・D.ロックフェラー~「鉄鋼王」アンドリュウ・カーネギー~「投資銀行王」J.P.モーガンの四名です。ご期待を乞う。伊勢平次郎 ルイジアナ


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MEPHIST先生が10、000円を下さった。WA・EIさまが、ニ月も1000円下さった。有難うね。再び、MZ・TKさまが、ニ月も、20、000円ものご献金を下さった。このお方は、七年以上の年月、伊勢を支援して下さっている。また、IS・NA(ご婦人)が、一月に、5000円ものご献金を下さった。IS・NAさまは、二月にも5000円を下さった。どう、ご恩を返せるのか?「今やっていることを続けよ!」というご意思なのだと理解している。感謝しています。伊勢


米国の株銘柄の選び方

生徒さんが二人になったわ。嬉しいわい。伊勢爺は「生きている限り、日本の力になってやろう」と決心している。一年間の授業料は、たったの2万4000円です。毎日、一通か二通のメールで速報とアドバイスを提供している。日本人の問題は英語の速読なんですね。だからと、英語を中年から始めても、時間がやたらと過ぎていく。そこへ、伊勢爺さんをカマセば済むことなんです。おひとりの在米駐在員さんが「自分の知らなかったことが理解できて、たいへん勉強になっています」とメールをくれたよ。こぞって、応募して下さいね。NIPPONFALCONS@GMAIL.COM  伊勢平次郎









comment

Mephist先生

ジェファーソン時代(1800~1822)とモンロー時代(1823~1830)のときのアメリカ政府の税収をさっと読むと、どうも、運河(五大湖)や道路~港湾税~貿易のタリフですね。どれも、その当時まだ勢いのあった大英帝国~ナポレオンのフランス~フロリダ・ルイジアナ(ニューオーリンズ)・メキシコを支配していたスペインとの摩擦で時には米英最後のニューオーリンズ戦争(1812)など。これらは、結局アメリカが、カリブ海~中南米~メキシコ湾~太平洋を支配する結果になった。ヨーロッパ勢は衰えたわけでなく、アメリカの移民政策がその動力源だった。この税収は大きかったに違い無いですよ。さらに、モンローも、アダムスも非情に若く有能の上にアメリカを建設するビジョンと情熱を持っていた。ヨーロッパの文明ではなく、新天地の巨大なエネルギーですね。すると、アラスカを買ったカネ$722ミリオンは出来ない金額じゃないね。だって、1803年のルイジアナ購入はもっと大きな取引だったけど、その$15ミリオンをジェファーソンはポンと出している。この時代の章は終章で締めくくるね。あまりにも作業が膨大だから。でも、アラスカ購入から30年後の日清戦争の明治海軍のカネは日本国債で調達でしょ。そのまた5年後の日露戦争はセオドール・ルーズベルトが仲介したロスチャイルドに戦時国債を買ってもらったのは事実だから、1868年のアラスカ購入にロスチャイルドが関わったと考えるのは自然です。記録はあるはずだけど、まだ勉強が足りないのよ(笑い)。日銀は知ってるでしょうね。現在のアメリカの財政も気になるけど、この国の財政の歴史を知るのは重要だと思うね。伊勢
2015/03/12 19:30 | 伊勢 [ 編集 ]

Mephist先生

1780年、アレキサンダー・ハミルトンがFRBを提唱~1789年にジョージ・ワシントンが署名して連銀(民間の法人)が出発。「ダラー」というのは、「Thaylor」というチェコのコイン鋳造所の名前からなまった。独立戦争時代は借用書を発行して義勇兵を集めた。その借用書が山積みとなったために、それを「バンク」と呼んだ。戦争が終わってから銀貨でどう払ったのか?ぼくの想像だけど、ロスチャイルドじゃないのかな?Rothchildは戦争債権でボロも受けしたオーストリアのユダヤ財閥。日露戦争でもね。ロシア人は、BB紙の論戦でも、「日本帝国と白系帝国ロシアはロスチャイルドに嵌められたのだ」と書いているよ。脱線したけど、南北戦争後の1867年に銀行ノート一枚でアラスカをロシア皇帝から買った。その代金の72ミリオンドルもロスチャイルドから借りたと思う。FRBの記録では、「アラスカ購入から50年後には、代金の100万倍の利益を得た」と。それと、1803のジェファーソンの「ルイジアナ購入」も借金のはずですよ。つまり、あなたの会社と同じよ(笑い)。たださ、アメリカは始めから幸運の連続だった。この国土拡大はどれも奪ったわけでなく、メキシコも、ロシアもクレームしていない。ハワイはちょっと問題あるね。「リリオカラニ女王を毒殺した」とカナカ人たちは言ってるからね。ルーズベルトは日本を中国大陸から追い出して支配する野心だったと思う。共産主義革命で中国乗っ取りは失敗したけど。以来、アメリカは領土拡張は断念して自由貿易に切り換えた。ロシアは、大英帝国がアイルランドを調略するのを見ていたから、アメリカの自由貿易には「裏」があると深く疑っている。確かに、裏あるからね(笑い)。んじゃ、日本はどうする?安倍さんのやり方でいいんじゃない。広島長崎にも謝らないんだから、アメリカの資産を食い荒らすぐらいはいいでしょう。ワシントン政府もそこはよくわかっている。「俺が悪かった」なんて言えないから(笑い)。伊勢
2015/03/12 00:23 | 伊勢 [ 編集 ]

伊勢殿
ここまで読んで、ちょっと引っかかったのですが、合衆国はロシアにしろメキシコにしろ巨額の金を払って土地を買っていますが、そんなにカネが余っていたのですか?
南北戦争を初めとして、戦費で国庫がひっ迫した時期でもあったでしょうに……
Balance Sheetが気になるというのは、職業病かもしれませんが。
投資としては最高だったのですが。
2015/03/11 23:20 | Mephist [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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