2015/08/04 (Tue) 燃える太陽(その2)


さてさて、上海市場(SSE)が金曜日には10%下落してストップがかかった。月曜日も、1.2%下げている。原因は、チャイナのPMI(製造指数)が減速したからだ。北京が介入するか?しない可能性がある。なぜなら、公的資金で買い支えるたびに投資者は売るからだ。指数2500がチャイナの土壇場なのだと。そこへ着くという意味は、ここ一年分の儲けが吹っ飛ぶということである。一方に、深セン市場があるが、これはハイテクなのだ。これも、先週、8%下落した。これを見ても、チャイナの経済がいかに貧弱な構造なものかが判る。北京では、ついに「人民元の世界通貨には無理がある」と学者らが言い出したよ(笑い)。アジア・インフラ開発銀行も空中分解するであろう。

アシュトン・カーター国防長官は静観している。一方、南沙のミスチーフ岩礁の基地建設を阻止するために軍事対決も辞さない。共産党軍閥がどこまで強情を張るか?アメリカに経済も軍事も勝てないのであるが、、伊勢平次郎 ルイジアナ


連載小説「憲兵大尉の娘」(1)



満州を掴んだ男(終章)

真岡郵便電話電信局

八月十九日の朝がきた。西の空に爆音が聞こえた。ソ連の偵察機である。続いて爆撃機六機が爆弾を投下した。西側から空気を裂く砲声が連続して聞こえた。「真岡が艦砲射撃を受けている。豊原駅に列車が待っているから、大泊へ移動するように」と花屋の主人が宿泊客に伝えて回った。

「連絡船はきているんですか?」と子供連れの夫婦が心配そうに訊いていた。

「電話が通じない。判りませんが急いでください。私たちは残ります。兵隊でない私たちに乱暴はしないでしょう」と女将が決意した顔で言った。長谷川が駅に向かった。乗客は百人を超える。子供も婦人もパニックしないでいる。客車に粛々と乗り込んでいる。長谷川は日本人を誇りに思った。終点の大泊には十五分で着いた。―ここが澤田中尉が生まれ育った大泊かとつぶやいた。大泊港に歩いて行った。埠頭に一万人は集まっていた。朝霧で曇っていて稚内が見えなかった。連絡線は海上になかった。「どうしたんだろう」とひとりの婦人が言ったとき、群集は不安を覚えた。

「ソ連軍が真岡に上陸した」と誰かが叫んだ。

「真岡には郵便局がある。守備隊一個師団もおる。安堵するように」と言う者もいた。

埠頭にきてから三時間が経っていた。そのとき「小笠原丸がくる」と叫ぶ声がした。群集がどよめいた。

八月十五日の終戦の日、小笠原丸は稚内港にいた。海底電線敷設船だったが、終戦後も樺太に侵攻するソ連軍から日本人を引き揚げていた。千五百人を乗せることができた。一日に何度も往復した。八月二十二日、ソ連の駆逐艦に砲撃を受けて沈没した。船客諸共、船員も船長も文字通り水漬く屍となった。

夕刻までに数千人が稚内に無事に戻った。だが砲撃音が大泊に近着いている。停戦を呼びかけるために使者が送られた。ソ連軍はその使者を処刑した。

長谷川も小笠原丸を待っていた。最後のグループが乗船した。長谷川は躊躇っていた。

「乗れますよ。早く乗ってください」と船員が言った。

「いや、私は残ります。豊原には、まだ何千人もの日本人が残っています」と長谷川は言ってから、船員に「これを北海道庁に届けてください」と貞子と娘たちへの手紙~カネ~粒銀の入ったトランクを渡した。

小笠原丸は出て行った。夕闇の中で長谷川がひとり埠頭に立っていた。大泊の町に帰ると「真岡郵便局の女性交換手たちが自決した」という情報で人々が恐怖にふるえていた。

                                  *

ジーゼルの爆音が聞こえた。濃緑色の軍用トラックが一列となって十字路の角を曲がるのが見えた。長谷川がトカレフの弾倉に銃弾を装填して右腰のケースに入れた。手りゅう弾を右手に握った。妻の貞子と娘たちの面影が胸をよぎった。どういうわけか津軽三味線が聞こえた。弾ける三味線の二拍子に勇気が出た。長谷川は未練を振り切るように、左手の人さし指で手りゅう弾のピンを抜いた…「いち、に、さん」と数えた。そして電柱の陰から大通りへ飛び出して行った。トラックは無蓋車だった。ソ連兵が駆け寄ってくる長谷川を見たが遅かった。アンダースローで投げた手りゅう弾が荷台で炸裂した。悲鳴が上がった。長谷川はトカレフを撃ちながら運転台のソ連兵に向かっていった。マンドリンという軽機関銃の乾いた音がした。長谷川道夫が死んだ。

                               ~続く~






ということで、海外広報に、ご献金を頂きたい

日本人で、伊勢一人がブルームバーグ紙で論戦している。アメリカ人は100%伊勢の「中国批判」に賛成なのです。とくに、日本に配備された米海軍軍人はね。「日本海軍は兵士も艦船も中国海軍よりもダントツに優れている」と書いてくれた。だが、今日はアメリカを批判した。

Iseheijiro • 9 hours ago
Japan is a sovereign nation and the closest ally to the US. Japan is not a lapdog of US. They agree if the US request is legitimate such as Okinawa bases. Majority of Japanese oppose Abe's reinterpretation of their constitution. They claim there is not enough explanation to change. However, that is not the real reason. Japanese public does not trust US from time to time. For example, George Bush's private war with Iraq 2003, another is Hiroshima/Nagasaki atomic bombing that killed innocent civilians August 1945.


A) 振込口座

1)金融機関   みずほ銀行・上大岡支店・支店番号 364
2)口座番号   (普通)    2917217
3)口座名    隼機関   ハヤブサキカン

B) 郵便局口座

1)口座番号  10940-26934811
2)口座名    隼機関   ハヤブサキカン


*7月30日、MIZ・TAKさまから、20、000円~ 7月25日、SHO・KATSUさまが、5、000円を下さった。7月23日、YA・HIさまが、10、000円を下さった。WA・EIさまが今月も(毎月)、1000円の寄付を下さった。たいへん感謝しています。有難うね。日本はまだまだ、経済も、国防も、米国政府の援助が必要なのです。伊勢爺の論戦はそこに重点を置いたものです。アメリカを批判するのも、アメリカに失敗されたくないからです。伊勢



comment









ブログ管理人にのみ表示を許可する

プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する