2015/08/08 (Sat) トランプ大統領?
donald-trump the ugry

共和党を支持する大衆が選ぶわけじゃないが、「このカジノ経営者が大統領になれば、アメリカの経済も、違法移民も、ロシア問題も解決する」と言う者が多く、現在、第一候補だ。「女は豚だ~メキシコ人は、レイピストだ~おれは、人気者同士だからプーチンと仲良しになれる」と、、うちのカミサンは「これほど醜い男はいない」と(笑い)。伊勢平次郎 ルイジアナ


連続小説「憲兵大尉の娘」(5)

五月十日に入営してから一ヶ月が経った。やはり鎌田中尉と軍曹は新兵をしごいた。動作の遅い二等兵に鉄拳をくれた。「キサマらのような薄のろは実戦になれば死ぬ。だから今、鍛えてやるのだ」と言った。

軍隊は、一階級上の兵隊は神様なのだ。二等兵の任務のひとつに上官の世話がある。二人の上官の世話をする。下着の洗濯はもとより着替えまで手伝う。寝台の毛布を真っ直ぐする。長靴を磨く。酒保へ煙草を買いに行く。テキパキ行動しないと鉄拳を見舞われた。新兵は「鉄拳制裁」が公に認められていることを知るのである。要領のいい者は、うまく立ち回った。そういう兵隊を上等兵らは飼い犬のように扱った。

長谷川の階級も二等兵だった。だが、仕える上官はいなかった。鎌田中尉も軍曹も「長谷川を殴ってはならない」と飛鳥憲兵大尉から命令されていた。七月に入ると、初年兵は北海道の旭川歩兵大隊へ移動した。空気が乾燥しており、日中の気温十八度と気持ちがよかった。牛丼が美味かった。旭川の歩兵大隊の兵隊は体格が一段違っていた。肉食が多いからである。旭川では、歳上の長谷川も、実弾訓練~野砲を引っ張る野外演習~行軍も~メシも新兵たちと同じだった。だが長谷川に馬が与えられた。道産子ではなかった。馬格が大きく、脚の筋肉が違う。背が高いので驚いた。「オーストリアの騎兵の馬だ」と厩舎の兵隊が言った。それと、ロシア語の電文解読を東京から来た通信兵から習った。長谷川道夫は自分の使命が探偵であることを知った。実際は、もっと恐ろしい使命だったが知る由もなかった。

「長谷川、君は大連にいたことがあるね。何故かね?」通信兵は長谷川の履歴をよく知っていた。

「父親が満州鉄道に勤めていましたから」

「仕事は?」

「大連港に入ってくる貨物の搬送と鉄道の機材管理でした」

「ロシア語は出来るか?」

「片言だけです。近所のロシア人の子供と遊びました」

「いつ青森へ帰ったのか?」

「小学校へ上がる歳です」

そこへ、蒲田中尉が入って来た。

「長谷川、青森第五歩兵連隊は、八月十八日、満州へ出発する。一週間の休暇が与えられている。充分に女房を可愛がって来い」と言って出て行った。鎌田は「長谷川をいつかはリンチしてやる」と決めていた。

                       *

長谷川が八甲田温泉の村に帰ってきた。貞子と二人の娘がバス停で待っていた。木炭バスのステップに現れた軍装の長谷川は満面の笑みを浮かべていた。髭が濃くなって、首が太く、ひきしまった顔は高校教師のものではなかった。

「あなた、兵隊になったのね」と妻が悲しそうに言った。

「いやあ、そうでもないよ」と夫が笑った。

「菓子を買ってきたよ」とミチルの頭をなでた。

「ワァ嬉しい」と澄絵が父親に抱きついた。娘は留守中に大きく育っていた。声も強い。

「学校へ毎日行ってるかな?」

「あなた、この子ね、津軽三味線が好きなのよ」

「習えば?」

「津軽三味線は成長しないと弾けない。ミチルはまだ幼いから」

「どうして好きなの?」

「元気が出るから」と娘が答えた。

「ふ~ん」と父親が顎に手をやって何かを考えていた。自分が満州へ行った後を心配したのである。

                      *

トラックに乗った軍楽隊が小樽の港に着いた。八百人の新兵が埠頭に整列していた。小樽の海は波浪が高い。この日も「天気晴朗なれども波高し」そのものなのだ。明治も終わりの頃、小樽が北海道で始めての外港となった。防波堤がもっとも困難だったと歴史にある。札幌農学校の工学博士であった廣井 勇が苦労の苦労の末、日露戦争後の一千九百八年に完成させた。小樽は北海道一の貿易港となった。軍楽隊の吹奏楽が終わった。混成合唱団が歌いだした、、

万朶(ばんだ)の桜か襟の色 花は吉野に嵐吹く
大和男子と生まれなば 散兵戦の花と散れ

尺余の銃は武器ならず 寸余の剣何かせん
知らずやここに二千年 鍛えきたえし大和魂

軍旗を守る武士は すべてその数二十万
八十余ヶ所にたむろして 武装は解かじ夢にだも

千里東西波超えて 我に仇なす国あらば
港を出でん輸送船 しばし守れや海の人

敵地に一歩我れ踏めば 軍の主兵はここにあり
最後の決は我が任務 騎兵砲兵協同(ちから)せよ

アルプス山を踏破せし 歴史は古く雪白し
奉天戦の活動は 日本歩兵の粋(はな)と知れ

携帯口糧あるならば 遠くはなれて三日四日
曠野千里にわたるとも 散兵戦に秩序あり

退く戦術われ知らず みよや歩兵の操典を
前進前進また前進 肉弾とどく所まで

わが一軍の勝敗は 突喊最後の数分時
歩兵の威力はここなるぞ 花散れ勇め時は今

歩兵の本領ここにあり あな勇ましの我が兵科
会心の友よさらばいざ ともに励まん我が任務


完全兵装に背嚢を背負った新兵たちが「畿内丸」のタラップを上って行った。子供たちが日の丸を千切れるほど降った。女も子供も杖をついた老人も、みんな勇ましい気分になっていた。ロープが解かれた。船が汽笛を三回鳴らすと岸壁をゆっくりと離れた。昭和十二年の夏の昼下がりであった。

                 ~続く~





ということで、海外広報に、ご献金を頂きたい

日本人で、伊勢一人がブルームバーグ紙で論戦している。アメリカ人は100%伊勢の「中国批判」に賛成なのです。とくに、日本に配備された米海軍軍人はね。「日本海軍は兵士も艦船も中国海軍よりもダントツに優れている」と書いてくれた。だが、今日はアメリカを批判した。

Iseheijiro • 9 hours ago
Japan is a sovereign nation and the closest ally to the US. Japan is not a lapdog of US. They agree if the US request is legitimate such as Okinawa bases. Majority of Japanese oppose Abe's reinterpretation of their constitution. They claim there is not enough explanation to change. However, that is not the real reason. Japanese public does not trust US from time to time. For example, George Bush's private war with Iraq 2003, another is Hiroshima/Nagasaki atomic bombing that killed innocent civilians August 1945.


A) 振込口座

1)金融機関   みずほ銀行・上大岡支店・支店番号 364
2)口座番号   (普通)    2917217
3)口座名    隼機関   ハヤブサキカン

B) 郵便局口座

1)口座番号  10940-26934811
2)口座名    隼機関   ハヤブサキカン


*7月30日、MIZ・TAKさまから、20、000円~ 7月25日、SHO・KATSUさまが、5、000円を下さった。7月23日、YA・HIさまが、10、000円を下さった。WA・EIさまが今月も(毎月)、1000円の寄付を下さった。たいへん感謝しています。有難うね。日本はまだまだ、経済も、国防も、米国政府の援助が必要なのです。伊勢爺の論戦はそこに重点を置いたものです。アメリカを批判するのも、アメリカに失敗されたくないからです。伊勢

comment









ブログ管理人にのみ表示を許可する

プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する