2015/08/25 (Tue) 安倍首相は疲労困憊?
姉がテレビで国会討論を見て、安部晋三首相が疲れきっていると思ったそうだ。非常に気になる。安倍談話~安保法制~経済後退、、だが、安倍さんの健康が一番大事なのだ。副首相の麻生さんに一ヶ月任せたらどうなのかな?伊勢爺は、安保法制は急ぐ必要はないと思っている。南北朝鮮の軍事衝突が回避されたように、米中軍事衝突はない。伊勢平次郎 ルイジアナ


連載小説「憲兵大尉の娘」(第二部)



(17)

九七式輸送機キ34輸送機が天津第五軍基地に着陸した。ステップを踏んで機外に出た。太原は秋空だったが黄土の大地、天津の空は曇っていた。ダッジが待っていた。

「太原はどうでしたか?」と運転手の下士官が飛鳥に話しかけた。

「広島第五軍は強いな」

「戦況は聞きましたが、夜襲を見ましたか?」

「一緒に行った。少尉も俺も巻き込まれた」

「あの部隊は七月の始めに奉天を出て、万里の長城を敦煌の洞窟寺院のある大同へ歩いて行ったんです。南京へ行くんでしょう」

「あの戦闘能力だと十一月には南京に着くだろうね」

再び、日本租界のホテルに戻った。加藤洋行の山田社長に電報を送っておいたのだ。二人は、太原を出たときから、国民服に着替えて山高帽子を被っていた。長谷川は一般人に戻った気がした。

「少尉、唐人街へ行くか?今日は九月の八日だが、重陽の節句のイブなのさ。町をぶらついて、何か食おう」

「山田さんは?」

「日本へ帰国中だ」

小樽の埠頭を軍楽隊に送られて出てから、いろんなことが短い期間に起きていた。新京で講習を受けたこと~京奉線乗って奉天から葫蘆島(コロ島)で降りたこと~飛鳥大尉が黒髭を剃ったこと~秦皇島で渤海湾に突き出た万里の長城を見たこと~天津で飛鳥大尉がJTチュウを撃ち殺したこと~九月六日の朝、太原へ飛び立ったこと~その真夜中に野戦を観戦したこと~高粱畑で初めて人を撃ったこと、、だが、俺は疲れていない。甘酸っぱい豚が食いたい、、ビールも飲みたい、、

二人の憲兵将校は、支那服と布で出来た支那靴に履き替えて黒い帽子を被った。和平路に出た。どの建物にも菊が飾ってある。長谷川がハンザ・キャノンで風景を撮った。軍刀をさげた憲兵が二人飛んで来た。

「キサマ、何を撮った?」と長谷川を詰問してから飛鳥の顔をじっと見た。落語家のような顔が支那人に見えないからだ。

「自分は関東軍新京憲兵隊司令部付き憲兵大尉である」と襟章を見せた。腕章を巻いた憲兵が不審な顔をした。

「それでは、関東軍憲兵司令部の総司令官はどなたか?」

「藤江恵輔少将である」

二人の憲兵下士官がゲートルの脚を揃えると、挙手敬礼をした。

「あなたはどなたか?」と長谷川を振り返った。

「憲兵少尉である」と長谷川が答えた。名前は言わなかったが憲兵が緊張した。

「無礼を致しました」と帽子を取ってイガグリ頭を下げた。

「ごくろう」と飛鳥が歩き出した。

「夕飯には早い。ビール飲むか?」

二人がテーブルに陣取った。エプロンをかけた亭主が覚えていた。日本人だと見抜いていたが日本人は良い客なのだ。

「你好(ニイハオ)易相处的人(お客さん)。啤酒是(ビールですか?)」と笑った。

「你好嗎?我想啤酒」と飛鳥は流暢である。

「少尉、明朝、大連へ飛ぶ。そこで一泊して翌朝新京へ飛ぶ」

「大連ですか?」

「陸軍は大連の周水子陸軍飛行部隊を拡張した。日本から大連へ船で持ってくる物資を北支那方面軍に運んでいる。山東省上陸も近いのだろう。南下して徐州を攻略する。そのためには、南昌を叩いておかなければならない。南昌に蒋介石の空軍基地があるからだ」

「やはり南京を攻略する?」

「盧溝橋事件から4日で海軍の第十二航空隊が周水子に爆撃機と偵察機を習志野から派遣した。今は陸軍が任務を遂行している」

「おおいくさですね」

「日本軍は南京重慶を陥落させるだろう」

長谷川は「おおいくさ」と言ったとき、胸が騒いだ。アメリカが背後で支援する蒋介石が投降するだろうか?満州の北部や東部はロシアと国境を接しているのだ。日本はとんでもない方向に進んでいないか?ソ満国境から支那大陸そして太平洋、、大きな地図を思い浮かべていた。

唐人街に出ると、黄金、赤、青、緑の模様のあるドラゴンが舞っていた。


                         ~続く~







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日本人で、伊勢一人がブルームバーグ紙で論戦している。中国経済が劣化してから中国人の書き込みがゼロとなっている。いかに習近平が窮地に陥ったかがよく判る。日中貿易を見直すときである。

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宝田明さんにメールを出した

[ メッセージ ]
隼速報の伊勢です。ぼくも1941年、新京で生まれました。一家七人は終戦一年前に日本へ帰りましたが、兄三人は学徒出陣と予科練へ行きました。みな生還しました。「満州を掴んだ男」が現在集英社の手にあります。出版はわかりません。応援してください。ブログで「憲兵大尉の娘」を連載中です。是非、ご覧ください。



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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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