2015/09/10 (Thu) 化粧する日本の男
japanese boy looks

本人はそう思っていなくても、世界の日本人男性に向ける目は不健康と見ているのだよ。どう良心的に見ても、このシャツはいかん。なぜなら、「抱かれたい」女性の服装だからね。伊勢平次郎 ルイジアナ


女性化する男性消費、背後にちらつく「ママ」  

日本経済新聞 編集委員 永井伸雄

 化粧品、美容家電など女性向けのイメージが強い分野で、男性用の存在感が高まっている。中高年の男性には抵抗感がある日傘を持つ若者も現れた。社会進出とともに女性が男性と同じものを身につけるようになったが、最近は若い世代で「男性の女性化」が進む。






連載小説「憲兵大尉の息子」(35)

表紙憲兵大尉の娘_convert_20150830145240

(35)


さて、飛鳥の通信手段を語ろう。館から領事館にはどう連絡するのか?まず、暗号伝票を書く~次に、ヤコブかイリヤに渡す~甥か姪に渡す~2ブロック歩いてハイヤー会社に行き~領事館に届ける、、逆さまに、領事館付き陸軍武官が用件の返事を暗号で書く~待たしているハイヤーにメモを渡す~ハイヤーは事業所に帰る~館に使いを出す、、一時間以内がルールである。一時間を越えた場合は「事故があった」と見て全てを破棄する。館に住んでから事故はなかった。

飛鳥と長谷川が「白鳥を撃ちに行く」とカレンに言った。「そんなことダメよ」と恐い顔をした。長谷川は「もうダメだ」と思った。メッセンジャーがハイヤー会社からやって来た。封筒を開けてメモの暗号数字をカタカナに変えた。

――ならぬ。満州国とロシアには紳士協定がある。白鳥はロシアの象徴なのだ。これを許すと、湿地帯の自然保護区が密漁に荒らされるからだ。三川保護という。イワノフにバカモノと言ってくれ。領事S

「そら見たことか」とカレンが笑っていた。約束のビアホールでイワノフと会った。

「バカモン」と飛鳥が言うとイワノフは笑っていた。

「ワカッテマンガナ。私もロシア人ですよ」あれは冗談です。鴨を撃ちに行くんだと言った。

「飛鳥大尉さん、文昌街を北へ行くと馬家溝河という細い川と交差します。そこで、9時に待ってます」

「俺たち、散弾銃なんか持ってないよ」

「古いけど4丁ある」

                               *


「行ってらっしゃい」とエプロン姿のカレンが二人に言って、長谷川にランチの入ったバスケットを渡した。飛鳥と長谷川が粉雪を踏んで松花江の方角へ歩いていた。二人は何人か判らないほど着膨れていた。文昌街に出た。一時間で馬家溝河の川辺に着いた。反対方向からトロイカが走って来るのが見えた。痩せた男が立ち上がった。イワノフの甥だろう。

「ウラー、ウラー(ホ―イ、ホーイ)」と三頭の挽馬に声をかけて手綱を引いた。イワノフが飛び降りた。四角い黒パンを左手に持って食っている。6人が乗れる橇(そり)には幌が掛かっている。中型の猟犬が後ろに座っていた。飛鳥の髭に怯えて吠え出した。イワノフが手を上げると黙った。二人が乗りこんだ。ベンチと橇の間にバネが付けてある。快適だ。イワノフが毛布を投げてくれた。殺し屋にしては親切だ。長谷川は、ロシアの大地に生まれ育った不思議な民族が解かる気がした。彼らには、日本人にはないユーモアがあった。

トロイカは馬家溝河の上を滑るように走った。川は凍っていて雪が積もっている。飛鳥が地図を見ると、この細い川は東北へクネクネと続いている。松花江の南岸の支流なのだ。

「馬家溝(まちゃこ)っていうボルシチの店が流行ってる。帰りに寄りまっか?」


船松花江 

「おおきに」と飛鳥が大阪弁で言ったのでみんなが笑った。やがて、松花江の雪原に出た。この河は幅が1.6キロメートルある。両岸に漁師町がある。このあたりの魚はでっかいのだ。体長5メートルの淡水サメがいる。化け物としか言えない鯉がいる。ライギョ、なまず、白魚、、ウヨウヨ泳いでいる。筆者はこの魚をホテルで注文した。油で揚げて、甘酸っぱい「あん」のかかった鯉が出た。わが青い目の妻が吐き出した。「どうしたの?」「もの凄く泥臭い」とだった。値段が安かったから食わなかった。今でもその話しをする。

松花江を横切って行った。河の真ん中でトロイカを停めた。イワノフが氷に穴を掘っている漁師から魚を買ってきた。みると、ライギョである。

「こんなもん食えるか?」飛鳥が奈良の田んぼのライギョを想い出していた。

「大尉さん、料理人次第デッセ」

トロイカは東北へ6時間走った。挽馬は脚が太く疲れを見せない。途中で麦を食わせた。イワノフがビールをラッパ飲みしていた。長谷川がバスケットの中からサンドイッチを取り出した。パストラミというユダヤのサンドイッチである。胡瓜の漬物が美味かった。ナプキンに包んだクッキーもあった。カレンが自分に一歩一歩、近寄ってくる、、

「あと、一時間で湖に着く」とイワノフ。西に陽が射している。湖畔に着くとイワノフと甥のウランが一人一人にテントを張って、毛布を投げ込んだ。テーブルを作った。地面に穴を掘ってトイレも造った。長谷川と飛鳥が枝を集めた。イワノフが枯れた大木をひきずって来た。斧を振りかざして薪にした。次いで、カンテラに灯を入れてブナの枝に吊った。イワノフが魚を焼いている間に飛鳥が米を研いだ。味噌汁を長谷川が作っている。具はジャガイモしかない。

日がとっぷりと暮れた。月がぼんやりと地平線に出た。もう寝るほか何もない。熊のように冬眠するのだ。遠くに狼の遠吠えを聞いた。ウオッカが廻って来た。やがて、眠りに落ちた。


swan duck lake

朝、起きると、イワノフが焚き火に薪を入れた。湯を沸かして紅茶を飲んで、パンを焼いていた。甥のウランは散弾銃を点検している。

「それ、かなり古いね」と長谷川がウランに話しかけた。飛鳥が一丁を手に取って、しげしげと見ていた。

「散弾銃を撃ったことありますか?」とイワノフ。

「ない」と素っ気なかった。

「これは、1900年のポーランド製です」とイワノフが二人の憲兵将校に扱い方を教えた。イワノフが構えると玩具に見えた。

「よく出来とる」

「小銃と同じで照準を合わせて撃つヨ。飛ぶ鳥の方向に向けて撃つても当たらないヨ」照準から眼を離さず銃を左から右上へ30度の角度でスイングした。「両目を開けてネ。飛鳥大尉さんの眼はいいの?」

「いや、良くない」

「僕も良くない。でも親父と山へ行って、雉を撃った」と長谷川。


4人は湖まで歩いた。イワノフが指さした方向に氷が解けている部分があった。


retreaver duck

スコットランドの名犬ゴールデン・リトリーバーが同時に枯れ草の中に身を沈めた。ウランが、「用意!」と小声で言ったとき、鴨が水面を滑走した。「照準!」鴨猟が生まれて初めての飛鳥が立ち上がった。長谷川も続いた。「撃て!」とタタールのウランが司令官になっていたが、誰も気にしなかった。バ~ン、バ~ンと、一大音響が湖面を渡った。飛鳥が遅れたが、4羽の鴨がボトボトと水面に落ちた。二匹の犬が鳥を取りに行った。自分の役目をよく知っている。泳ぐのが上手なのだ。

「鴨は記憶が悪い。撃たれてもすぐ忘れる。飛んで行った南へ行こう」とウラン。身を屈めて、30分、ズブリ、ズブリと葦の湿地を進んだ。案の定、1000メートル南に鴨の群れが泳いでいた。「用意!」「照準~」「撃て!」今度は飛鳥も遅れなかった。
結局、20羽を持ってキャンプへ帰ったのである。

「う~む、何か美しい鳥だなあ」と八文字眉毛が奈良の詩人に戻っていた。長谷川がハンザ・キャノンで記念写真を撮った。

「ぼく、2羽は食うヨ」とタタールの力士が宣言した。飛鳥は、ジャポチンスキーは大型トラックのような男だからと思った。

                               ~続く~


海外広報に、ご献金を頂きたい

日本人で、伊勢一人がブルームバーグ紙で論戦している。中国経済が劣化してから中国人の書き込みがゼロとなっている。いかに習近平が窮地に陥ったかがよく判る。日中貿易を見直すときである。

A) 振込口座

1)金融機関   みずほ銀行・上大岡支店・支店番号 364
2)口座番号   (普通)    2917217
3)口座名    隼機関   ハヤブサキカン

B) 郵便局口座

1)口座番号  10940-26934811
2)口座名    隼機関   ハヤブサキカン


8月30日、MIZ・TAKさまから、20、000円~WA・EIさまが今月も(毎月)、1000円の寄付を下さった。この方々は何年もの期間、伊勢を応援してくださった。たいへん感謝しています。


新藤義考さんにメールを出した

[ メッセージ ]
隼速報の伊勢です。1941年、新京で生まれました。一家七人は終戦一年前に日本へ帰りましたが、兄三人は学徒出陣と予科練へ行きました。みな生還しました。「満州を掴んだ男」が現在集英社の手にあります。出版はわかりません。応援してください。ブログで「憲兵大尉の娘」を連載中です。是非、ご覧ください。



comment

ハヤブサがまた来てるよ。テーマは「日本の男の女性化」だよナ?ハヤブサ君は男色かな?(笑い)。伊勢
2015/09/13 01:15 | 伊勢 [ 編集 ]

>もっと社会に貢献したよ。

ん・・?ン・・? 74歳の伊勢平次郎さんが20歳のオリンピックチャンピオン・羽生結弦を相手に「(俺は)もっと社会に貢献したよ」と言い放す・・・・・ぼんさんは、呆れてか、降参したようですね・・・

・羽生結弦(はにゅう ゆづる)は、1994年生まれの20歳の日本人フィギュアスケート選手。主な戦績として、2014年ソチオリンピック男子シングル優勝、2014年世界選手権優勝、グランプリファイナル二連覇(2013年-2014年)、全日本選手権三連覇(2012年-2014年)。
2015/09/13 00:31 | ハヤブサ [ 編集 ]

ぽん

もっと社会に貢献したよ。スケート選手を崇拝?そろそろ男になれよ。あんたも変態かな?(笑い。伊勢
2015/09/11 18:38 | 伊勢 [ 編集 ]

>裁縫~ダンス~ままごとには向いてるだろうね。(笑い)

爺さん、ボケたか?
あなたがスケートリンクで5分間以上ダンスし続けて3〜4回転ジャンプを数回して、世界トップレベルの大会で勝つことと同等のことを出来るのなら、その言い分を認めてやってもいいけどね。

若い頃にそれと同じくらいの偉業を成し遂げたのあなた?
2015/09/11 17:44 | ぽん [ 編集 ]

ぽん

あのスケーターは、あんたよりも男らしいとかい?(笑い)。「男らしい」もワカラン?伊勢
2015/09/11 16:52 | 伊勢 [ 編集 ]

勤務医先生

芸能界にはどの国にもあります。フランスがトップですが、フランスの兵隊は強いよ。だが社会傾向となると要注意です。女性化した日本の男性の人数が増えているということだから。それも、芸能界でない一般人にです。ところで、歌舞伎の女形は同性愛がほとんどです。ぼくは、松竹の芸能部長と仕事をした。「横に座ってもいけない。片岡は恐いよ」と注意された。伊勢
2015/09/11 00:12 | 伊勢 [ 編集 ]

ぽん

わかっていないな。こんな男を、油田~土木~新幹線~パイロット~自動車組み立て~自衛隊に使えるのかね?。裁縫~ダンス~ままごとには向いてるだろうね。(笑い)
2015/09/11 00:05 | 伊勢 [ 編集 ]

日本には男性の女装、化粧の歴史があります。古くは日本武尊が女装して熊襲を討った、平安貴族は化粧して戦に向かった等です。また芸能では歌舞伎や能があります。共に男性が女装するのですが、人間の霊性を示すためには女性が女装では難しい、坂東玉三郎を見れば明かです。女性そのものは却って生々しい。そして「道成寺」等、女性を怒らせると蛇になって男を殺します。これも女性の霊性を示す一例だと思います。もう一つ、魔除けです。昭和帝や今上帝がご幼少の頃の女装のお写真が残っています。男児は死亡率が高かったための魔除けのおまじないです。羽生選手は化粧をして中性的、日本的な何かを伝えたかったんでしょう。何たって天照大神は女性なんですから。
2015/09/10 23:19 | 勤務医 [ 編集 ]

羽生はああ見えても芯は男らしいし、スケーターの衣装なんてなんでもありの世界ですよ。
アメリカにもジョニー・ウィアーという”おかま”のスケーターがいましてね・・・
2015/09/10 22:13 | ぽん [ 編集 ]

KENJI先生

たかが「女っぽい」だけと軽視しない方がいい。そのうち、ピンクのパンテイを穿き出す(笑い)。男の女性化を、ぼくは同性愛の始まりと思う。そうでしょ?伊勢
2015/09/10 13:29 | 伊勢 [ 編集 ]

その昔、テレビで女性が踊り、その後ろに集団で踊る男性を見たとき、なんか馬鹿の集まりにみえた。男が踊るという伝統がないからです。その意識がいまだにあるから、芸人において男を見るとなんか、馬鹿に見える。電灯にあるものはまた別です。特に踊りを見ると思う。スケートではなく、氷の上での踊りと見ると座敷で芸者が踊るようなものです。
 我々日本人の意識のそこには、スポーツという考えはない。生きていく上においてスポーツが食い入っているわけではない。
 アメリカにおいてはルールの違うということは身に付けないといきていけない。契約だからです。だからスポーツはルールの違いによるやり方の違いを知るのは合理的でしょう。
2015/09/10 09:07 | KENJI [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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