2015/09/22 (Tue) 目も当てられないほどズサン、、
china economy decline 3.16.15

習近平と李克強さまである。チャイナには、ロマンがある。これは、いたる処に見られる。何でも大きいのが好き。古今、秦の始皇帝以来、支那は規模が大きい。そして原色が好き。日本はその逆さまである。幽玄を好む。だがこれは、唐代の墨絵の影響である。日本人は、「立って半畳、寝て一畳」とか小さいことを喜ぶ。伊勢爺は、大きいことが好きである。色彩はフランスの印象派が好きだ。

さて、中国の経済政策だが、これはダメだわ(笑い)。ゴールドマン・サックスのCEOが「チャイナの経済政策は、目も当てられないほど杜撰だ」とBB紙に書いている。その通りである。


shanghai sse 6 mo


株価は経済力の体温計。一目瞭然である。北京政府は、なんども介入したが、貧血は治らない。原因は数値ではなくて、その汚職文化だからだ。「善良な者がバカを見る」ではね(笑い)。だが、日本の政界、経済界にもその傾向がある。伊勢は、「安倍晋三は経済が理解出来ない」と思っている。日本は自然衰退の道を進む。つまり「ジリ貧」に向かう。伊勢平次郎 ルイジアナ







連載小説「憲兵大尉の娘」第二部(47)

表紙憲兵大尉の娘_convert_20150830145240


(47)

nanking 1938


夜が明けた。ふたりがコップに入った紅茶を持って艦橋に出た。シトシトと雨が降っていた。雨季なのである。左手に老虎山が見えた。輸送船は停泊している。水深が深いことが判る。「良い港なんだ」と横に来た航海士が長谷川に言った。「南京で石炭を積むから港に入る」と言った。出雲が汽笛を鳴らして中山港に入った。

「降りれますか?」と飛鳥が訊いた。

「城内へは入れないが、港を歩くぐらいなら」

やがて、出雲が碇を降ろした。

「二時間で出港する。汽笛が聞こえたら帰艦するように」と水兵がタラップで注意した。

飛鳥と長谷川は水兵たちと川岸の商店を見て歩いた。ロッキードが雷雨の中を飛んで南京大校飛行場に着陸したあの五月が遠い昔に思えた。一ヶ月の予定が50日を過ぎている。多くのことが起きた。

「少尉な、日記では覚えられないほどの日々だった。写真帳を作ってくれよ」と飛鳥が今度は天台坊主になっていた。

「はあ、上海の領事から現像液と印画紙を頂いたのです。フィルムをください」

「フィルムは、買ってある。記録は写真で行こう」

茶園で饅頭を食っていると、汽笛が鳴った。こどもたちに日本の飴をくれていた水兵たちが立ち上がった。タラップを渡ると雨が強く降り出した。

出雲、姉妹艦の磐手、朝日、輸送船団が碇を上げた。砲艦「栗」が先頭に立った。

「全ての艦船に告ぐ~視界悪し~距離を置け。全ての艦は濃霧に備えよ。速度16ノット」とデッキのラジオがガナッタ。栗の艦尾に赤いランプが点いた。出雲が深照灯を栗の船尾に向けていた。

「栗の乗組員は揚子江の隅々まで熟知している。武漢の先の上流にまで行っている」と航海士が心配顔の長谷川に言った。


bukan sanchin2


「少尉、武漢三鎮というのはね、鎮は中心都市の意味で、武昌~漢口~漢陽の総称なんだ。東湖のある武昌は政治、漢口は商業、漢陽は工業の要衝地とだね」飛鳥は天台で漢文を学んでいた。「それが、憲兵大尉に進級した理由なのだ」と長谷川に話した。長谷川がロシア語が出来ることと科学者であることで憲兵少尉の階級を頂いたと同じである。

「大尉殿、岡艦長が揚子江ではなく長江と呼ばれている」

「うむ、長江がわかりやすいからだろう」

「先月の徐州作戦がうまく行かなかったと水兵が言っています」

「軍部の意見が割れていた。この割れる状態は失敗の元なんだ。徐州作戦と一言で言うがね、三省という広範囲がいかん」

「作戦図を見ました。兵站が無理じゃないかと思いました」

                             
bukan river


「これを見たまえ。右上が南京だ。その南京を2時間前に出たわけだが、艦隊は速度を12ノットに落としている。その理由がこの長江さまよ」

「長江ではなく、腸肛ですね」と長谷川が飛鳥を笑わした。

「羊腸の小径、苔なめらか」と飛鳥が詩人に戻っていた。

「いい声ですねえ」と一等航海士が唸った。

「水兵のみなさん、飛鳥大尉は歌がうまいのであります。唄って貰いましょう」と言うと、艦長が椅子を持って来て座った。

飛鳥が箱根八里を唄い出した。

箱根の山は 天下の険
函谷関も物ならず
万丈の山 千仞の谷
前に聳え 後にさそう
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
昼猶闇き 杉の並木
羊腸の小径は 苔滑らか
一夫関に当るや 万夫も開くなし
天下に旅する 剛毅の武士
大刀腰に 足駄がけ
八里の岩根 踏み鳴す
斯くこそありしか 往時の武士(もののふ)

拍手が艦橋に響いた。

「実にこの風景におうちょるな」と機関士が感心していた。

                        *

河川砲艦「栗」を先頭にした日本海軍艦隊はその羊腸の小径とも言うべき揚子江をクネクネと舵を取りながら進んで行った。だが、武昌の手前で夜の帳が降りた。真っ暗闇である。出雲の艦長が全艦隊に投錨を命じた。艦隊は探照灯を空に向けていた。満艦飾に電灯を点けた。こうして、120隻に及ぶ、巡洋艦~修理艦~沿岸砲艦~航速艇~輸送船団が深い眠りに落ちたのである。

                       ~続く~


海外広報に、ご献金を頂きたい

日本人で、伊勢一人がブルームバーグ紙で論戦している。中国経済が劣化してから中国人の書き込みがゼロとなっている。いかに習近平が窮地に陥ったかがよく判る。日中貿易を見直すときである。

A) 振込口座

1)金融機関   みずほ銀行・上大岡支店・支店番号 364
2)口座番号   (普通)    2917217
3)口座名    隼機関   ハヤブサキカン

B) 郵便局口座

1)口座番号  10940-26934811
2)口座名    隼機関   ハヤブサキカン


8月30日、MIZ・TAKさまから、20、000円~WA・EIさまが今月も(毎月)、1000円の寄付を下さった。この方々は何年もの期間、伊勢を応援してくださった。たいへん感謝しています。


新藤義考さんにメールを出した

[ メッセージ ]
隼速報の伊勢です。1941年、新京で生まれました。一家七人は終戦一年前に日本へ帰りましたが、兄三人は学徒出陣と予科練へ行きました。みな生還しました。「満州を掴んだ男」が現在集英社の手にあります。出版はわかりません。応援してください。ブログで「憲兵大尉の娘」を連載中です。是非、ご覧ください。

 

comment









ブログ管理人にのみ表示を許可する

プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する