2015/09/26 (Sat) 米経済の司令塔
yellen up or not

ジャネット・イエレン(69)のことだ。女傑であり可憐である。昨日、NY市場の終了後、イエレンが演説した。9・17に明確な方針を言わなかったために、5日間、市場が荒れた。イエレンは「今年中に利息を上げる~緩やかに上げていく」と明言した。演説の途中、一分間沈黙した。話し出したが、声が弱かった。演説のあと、演壇に医者が駆け上がった。脱水症状で入院した。それほど、ストレスが堪っていた。ジャネットが居なければ、オバマは為す術を知らない。次に、アシュトン・カーター国防長官は重要だ。そして、ジャック・ルウ財務長官である。この三人がアメリカの司令塔なのである。伊勢平次郎 ルイジアナ







連載小説「憲兵大尉の娘」第二部(52)

表紙憲兵大尉の娘_convert_20150830145240


(52)


「カレン、東支鉄道の牡丹江行きに乗って平山鎮へ行く。そこで馬を借りる」

「平山鎮って、何処にあるの?」

飛鳥が軍用地図をテーブルに広げた。

「70キロ南東にある。人口2万人と書いてあるから小さい集落じゃないね」

イリアとヤコブが心配そうに横で見ていた。訊いたことがあるが行ったことがないからである。

「馬は何処で借りるの?」

「山岳騎兵隊の駐屯所がある。平房の指令官が手配された」と言うと、ヤコブがほっとしたように吐息をついた。

「平山鎮から何処へ行くの?」

「40キロ北に吊水湖っていう滝がある。山道を上って行くけど、4時間で行けると騎兵が言っている」

「泊まる処はあるの?」とイリヤが訊いた。

「マダム・イリヤ、あるけど、テントを持って行きます」

「それじゃ、用意しよう」とカレンが立ち上がった。

長谷川が飛鳥大尉の背嚢を持って来た。カレンとイリヤが床一杯に持って行くモノを並べた。ブーツ~靴下~帽子~毛布~水筒~夏用のジャケット~パンティ~タオル~チョコレート~キャンデイ~胃腸薬~風邪薬、、

長谷川は部屋に戻った。背嚢に、トカレフ~ハンザ・キャノンを最初に入れた。

「朝、何時に起きる?」とカレンが開いたままのドアから顔を出した。

「発車時刻が十時だからね。山中武官が9時に来る」と言うと、カレンが、とんとんとスキップを踏んで台所へ行った。「幸せなんだな」と長谷川が呟いた。

                                *

起きると、カーテンの隙間から朝陽が射し込んでいた。

「おはよう」とカレンが長谷川に言った。カレンはすでに乗馬ズボンに着替えていた。上は白いブラウスである。小柄で勝気のユダヤ娘はトム・ボーイなのである。長谷川も乗馬ズボンを穿いた。上は登山シャツなのだ。

簡単な朝食を摂った。玄関に足音が聞こえた。山中武官である。

「用意は出来ましたか?」と笑っていた。

「まだなのよ。朝食をどうぞ」とイリヤが武官を手招いた。

カレン~イリヤ~ヤコブ~長谷川が玄関に出た。そこで記念写真を撮った。山中武官が背嚢をダットサンの後部のトランクに積んだ。

ハルピンの駅で平山鎮往復券を買った。「乗馬ですか?」と改札口の駅員が訊いた。

「どのくらいの時間で着きますか?」とカレン。

「ローカルなんで、2時間30分かかります」

「平山鎮には店はあるのですか?」と長谷川がショッピングリストを見て訊いた。

「農村ですが、駅前には、なんでもありますよ」

汽車は川沿いに走った。松花江の支流である。家鴨の一家が泳いでいるのを見て、カレンがはしゃいだ。長谷川がハンザ・キャノンをカレンに手渡した。

「撮り方、教えて」

長谷川が手を取って教えた。すぐに覚えた。そして、長谷川をじっと見た。白いブラウスに突起が見えた。長谷川が目を逸らした。





ハルピンを出てから、トーモロコシ畑が続いている。「あのネギに見える野菜はニンニクだろうか?」

「私、ニンニクが嫌いなの」

「そんなことを言ったら、中華料理は食べられないよ」

「違うのよ、中国人はニンニクを生で食べるから」

「ピロシキは、ニンニクが入っているの?」

「ママは好きなのよ。クニッシっていうコロッケもね」

ハルピンの南東は田園である。ここが松花江の西北と違うのである。ハルピンのマーケットを潤す肥沃な土地である。

平山鎮に着いた。長谷川が大荷物を担いだ。カレンは「ここ汚い」「ここダメ」と中華料理店を通り過ぎた。ついに、「平山鎮酒家」という看板のある中華料理店に入った。メニューを見ると、北方包子~牛のモンゴル焼き~麺入り鳥のスープである。

「私、餃子だけでいいわ」

「ニンニク入ってるよ」と長谷川が笑った。長谷川も豚肉饅頭にした。古老肉をテイクアウトした。店を出て、スーパーに入った。米~小麦粉~油~トイレットペーパー~紹興酒を買った。

「さてと、山岳騎兵隊の駐屯所はどこかな?」と言うと、「自分は騎兵ですが」と騎兵服の男が日本語で言った。

「ああ、あなたが長谷川憲兵少尉なんですね?馬を連れて来ました」と言ってから、外に出た。馬に荷物を積んでくれた。実に馬に慣れている。

「駐屯所は何処にあるんですか?」

「駐屯所と言っても、騎兵は5人なのです。農家の納屋を借りているだけなのです。このあたりは匪賊が出ませんから」と内藤と名乗った騎兵が言って、北の峰を指さした。

「あの峰の麓が吊水湖なんです。山紫水明、、美しいところですよ。少尉殿の馬は次郎長~お嬢さんのは石松です。それでは、楽しんでください」と十字路で別れた。

馬格の好いシベリア馬は、ロシア草原馬とアラビア種の混血なのである。首を上下に振って坂道を登って行く。カレンを見ると全く問題がない。ハンザ・キャノンが気にいったのか、パチパチ撮っている。「一時間で馬を休ませてくれ」と騎兵が言っていた。

頂上に展望台があった。岩水が湧いている。長谷川が馬から降りた。カレンも降りて、次郎長と石松を水飲み場に牽いて行った。石松が凄い量の水を飲んだ。長谷川が水筒に水を詰めていた。馬を潅木に繋いで、突き出た岩に登った。カレンを岩の上に引き上げた。カレンがすぐに抱き着いて来た。上に反って鼻腔が見える鼻が可愛い。長谷川の顔を見上げて、フフフと笑った。「幸せがいっぱい」という顔である。

長谷川がカレンに双眼鏡を渡した。「まあ、大きな滝が見えるわ。大きな湖なのね」

「細い川が南へ流れている。これが、このあたりを森林にしている。森林は、長春や奉天にはないんだ。長江でも、水利の良いところには鎮(集落)が出来ていた」

「長江のお話し、後で聞かせてね」

この松峰三鎮という山塊は700メートル級の低山群である。中国大陸には高峰はない。インド国境のカシミール高原かキリギスタンの南にある天山山脈ぐらいである。この地形は日本軍などに一気に攻め込まれるとトドメなく押し切られる。温暖だから、寒冷なロシアよりも攻めやすいのである。それが理由で、中国人は常に外敵を恐れているのである。


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下りは速かった。滝が見えた。長谷川が腕時計をみると、5時かっきりである。陽はまだ高い。湖畔に着いた。人影が全くない。天地にふたりだけである。夏だのに、コスモスが咲き乱れている。長谷川がテントを張った。カレンを見てビックリした。カレンが乗馬ズボンを脱いでブルマ一枚になっている。それも取ってブラウスも脱いだ。長谷川を振り返ってにっこりと笑った。ダビンチのビーナス像のように美しい。

カレンが湖に飛び込んだ。「まあ、冷たい」と笑った。そして、長谷川を手招いたのである。長谷川がズボンを脱いだ。越中も外した。湖に走って行って、飛び込んだ。湖底は砂地だが意外に深い。そしてカレンの立っているところまで抜き手を切った。ビーナスが腕を長谷川の首に回した、、ユダヤ娘は下腹部をしっかりと男のXXに押し付けた、、男は下腹部が充血してXXXXのを感じた。

「あっ」とカレンが言った。そして男の唇を求めた。次に、長谷川を突き放すと笑った。ふたりが沖に向かって泳いだ。

岸に上がると、裸のままで焚き木を集めた。浅い穴を掘って石で囲んだ。長谷川がカレンのXXXを始めて見た。カレンは毛深かった。もの凄い色気である。また、下腹部が熱くなって来た。カレンがXXXXが空を向いているのをじっと見ていた。男の手を取って、テントの中に入った。ふたりは野獣になった。男がXXXを吸った。女が両足の膝を曲げて立てた、、男を引き寄せてXXXX。長谷川がカレンのXXXに入った。「ああ」とXXにカレンが息を吐いた。若い野獣たちはXXXを変えて何度もXXした。

「ミチオ・ハセガワ」「カレン・スターコビッチ」と呼び合った。やがて、カレンがミチオの胸の中で眠りに落ちた。石松が嘶いた、、

真夜中に長谷川が起きた。カレンに毛布をかけて、テントの外へ出た。大気が冷えている。運動ズボンを穿いて、ウインブレーカーを着た。焚き木に火を着けて薬缶を石の上に置いた。ついで、飯盒を架けて食用油と胡椒を入れた。「ジュウ」と音がして香ばしい匂いがあたりに満ちた。


肉咕咾肉段饭 古老


カレンが起きて来た。ブルマの上にハンティングを着ていた。テイクアウトした酢排骨を持って来た。古老肉(酢豚)のことである。

「パンにする?」と長谷川が訊いた。

「何でもいいの、ミチオが好きなものなら」長谷川がミチオになった瞬間であった。


                            ~続く~


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隼速報の伊勢です。1941年、新京で生まれました。一家七人は終戦一年前に日本へ帰りましたが、兄三人は学徒出陣と予科練へ行きました。みな生還しました。「満州を掴んだ男」が現在集英社の手にあります。出版はわかりません。応援してください。ブログで「憲兵大尉の娘」を連載中です。是非、ご覧ください。


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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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