2015/09/28 (Mon) 中国減速、経営に響く
bear market is on

◆「中国減速、経営に響く」64% 社長100人アンケート

 中国経済の減速について国内主要企業の経営者の64.1%が経営にマイナスの影響を及ぼすと警戒している。日本経済新聞社が27日まとめた「社長100人アンケート」でわかった。現地での販売減や訪日客消費の減少などが懸念材料だ。日本の国内景気については足踏みしているとの見方が55.4%で過半となった。(ダイアモンド紙)


これは、日本経済がチャイナに近過ぎるからだ。日本企業のトップが何をどう判断するのか伊勢には無関係だが、日本のバブルが崩壊したときを思い起こす。そのときは、アメリカに接近し過ぎたのだ。もう忘れたのか?喉元すぎれば熱さを忘れる、、これが日本民族の大きな欠点なのである。伊勢平次郎 ルイジアナ


おしらせ

「憲兵大尉の娘(上巻)」が数日で完了します。下巻を書くためにご寄付をお願いします。お一人さま、1000円で宜しいのです。また、「満州を掴んだ男(全編)」をアマゾン・キンドルで再出版致しました。この第二部「得体の知れない男」に、長谷川道夫が出てきます。「憲兵大尉の娘(上巻)」が、その長谷川憲兵大尉の続編です。今週末キンドルで出版致します。集英社は、一年も待たして、未だに決定がありません。伊勢爺はこの「満州本」が完成すると、執筆に、二年が経ったことになります。Mephist先生が「必ず本になるべきだ」と応援してくださっている。その温かいお気持ちが、老骨、伊勢を生かしてくれる。伊勢平次郎 


A) 振込口座

1)金融機関   みずほ銀行・上大岡支店・支店番号 364
2)口座番号   (普通)    2917217
3)口座名    隼機関   ハヤブサキカン

B) 郵便局口座

1)口座番号  10940-26934811
2)口座名    隼機関   ハヤブサキカン







連載小説「憲兵大尉の娘」第二部(58~59)

表紙憲兵大尉の娘_convert_20150830145240


(58)

長谷川が松花江の船着場に行くと、カレンがすでに待っていた。白いブラウス~濃紺のスカート~ヘアバンドがカーブのかかった赤毛を引き立たせていた。

「どうする船に乗る?」とミチオが恋人に訊いた。

「私、ミチオのホテルに行きたいの」

「ホテル?何もないよ」

「私がいる」とカレンがフフフと笑った。ミチオもカレンが欲しかった。

異国の恋、、戦時下の男と女、、ミチオがカレンの手を取った。カレンの手に力が入っている。ミチオが立ち止って、カレンの顔を見た。カレンが、つま先立ってミチオの唇に接吻した。

ふたりが、龍門大厦のロビーに入った。フロントへ行って、鍵を貰った。そのボックスに、もう一つの鍵があった。磯村少尉の鍵だ。つまり、外出中、、ふたりが螺旋階段を上がって行った。カレンの脚は強い。ミチオを引っぱって行った。

ミチオがドアを開けた。「まあ、景色がいいわ」とカレンが窓際に行った。戻って来るとミチオの上着を脱がせた。次に、ズボンを脱がせた。カレンが接吻しながら、ブラウス、スカート、パンテイを脱いだ。

「一ヶ月もしてないのよ」とカレンが言った。長谷川は一ヶ月が一週間に思えた。女と男の生理が違うのである。

カレンがリードした。長谷川がビックリするほど男女の位置が代わっていた。「ミチオ、ミチオ、、」と愛撫が激しくなって行く。長谷川は降参したXXXがほとばしった。「カレン」と彼女を抱きしめた。二時間が経っていた。やがて、カレンはスヤスヤと寝てしまった。

長谷川が起きると、カレンも目を覚ました。時計を見ると、三時だ。腹が減っていた。

「何か食べる?」

「ミチオを食べたい」と笑った。

                                  *

軽食とワインが届いた。食べて、また寝た。起きると、夕陽が松花江の西に沈むのが見えた。長谷川がカレンを抱き寄せると、カレンが長谷川のXXXを握った。

「明日も会いたいけど、従兄弟の結婚式があるの」

「ぼくも会いたいが、璦琿(あいぐん)へ行く準備がある」

「どのくらい行くの」

「今度は空中偵察だから、空中戦にならない限り5日で帰る」

カレンがスカートを穿いてブラウスを着た。そしてフラットシューズを履いた。ヘアバンドで赤髪を押さえるとエンジェルに見えた。

二人がドアの前で接吻した。

「璦琿から電信頂戴」と言って出て行った。

                              *

日曜日の朝、窓を開けると爽やかな風が松花江の方角から部屋に入って来た。サイドカーが宣化街の角を曲がってホテルの前に着いた。ウランが磯村を送って来たのである。

「スパシーボ」

「ドシダーニャ」

「磯村君、拳闘はどうだった?」

「ウランが判定で勝った。儲かった」と笑った。

「下で飯を食おう」

「大尉殿、明日、何時に出ますか?」磯村が憲兵に戻っていた。

「朝7時に平房から迎えが来る。出発時間はわからん」

「イワノフとウランは?」

「領事さんが監督している。平房で会う」

「武器は拳銃だけでありますか?」

「いや、それも要らん。平房の憲兵隊に置いて行く」

二人は、エッグ・サンドイッチと紅茶で朝食を済ませた。

「今度の旅で重要なのは何でありますか?」

「写真だ」とハンザ・キャノンを見せた。

「素晴らしい写真機ですね」

「少尉、新京へ帰ったら写真を教える。現像も全てだ」

「写真は武器なんですね」と磯村少尉は学習能力が高かった。


(59)

時間通りに平房飛行場に着いた。まず、憲兵隊へ報告に行った。拳銃を預け、乗馬用の長靴を手に持って背嚢を背負った。下士官が敬礼をした。駐機場には、一式貨物輸送機が待っていた。イワノフとウランが乗り込むのが見えた。

「カピタン、ドブラエ・ウートラ(大尉さん、おはよう)」

「ドブラエ・ウートラ」

「大尉殿はロシア語の専門なんでありますか?」

「まあ、そんなところだ」と長谷川が笑った。

乗客はこの4人だけで、あとは貨物なのである。一式貨物輸送機は、ここ1年で川崎飛行機に改良されていた。機体が大きくなり、発動機も車輪も大きくなっていた。上海~武漢三鎮~重慶~広州へと戦線が広がっているからである。揚子江の戦場を踏んだ長谷川は日本の航空技術の目覚しい発達に眼を見張った。「やはり、全て科学技術である」と確信した。

                               *

一式貨物輸送機は青空の下を快適に飛んだ。北にアムールが見えた。まさに「滔々と流れるアムール河」である。中洲の大黒河島の向こうのソ連の町ブラゴベシチェンスクが大きくなっている。だが、戦車の運搬船がどこにも見えない。ソ連軍の飛行場もどこにもなかった。「これは聞いておかなければいけない」と磯村少尉に言った。磯村がメモ帳に書いた。

滑走路に風向きを知らせる吹流しがある。操縦士が車輪を出した。一式貨物輸送機は「ドカン」と璦琿飛行場に着いた。去年の9月中旬に建設中だった飛行場が見事に完成していた。歩兵連隊の兵営も大きくなっている。シートを被った装甲車が40台並んでいた。地上兵が首を切る手信号を出した。機関士が発動機を切った。真昼の12時である。蒸気車なら丸一日掛かる距離を3時間で飛んで来た。「プ~」とサイレンが鳴った。

「昼飯です」と整備兵が笑った。―平和なら鐘を鳴らすだろうと長谷川が思った。

                             ~続く~

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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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