2010/06/05 (Sat) 思想反米・外交親米(その2)


民家が密集する普天間米海兵隊飛行場。1996年、「大型へりの騒音や、墜落事故を避けるためには、飛行場を移設するしかない」と日米政府(橋本内閣とクリントン政権)は合意した。

普天間移設合意の経緯

当基地は市街地中心部を占めていることと、基地建設当時の土地収用の事情から、当初より返還を求める主張があった。1995年に発生した沖縄米兵少女暴行事件を発端として沖縄で米軍駐留に対する大規模な反対運動が起こった。これを契機として、日米で構成する日米安全保障協議委員会(2プラス2)は同年の11月、沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会SACO(Special Action Committee on Facilities and Areas in Okinawa)を設置する。

総理大臣首席秘書官であった江田憲司によれば、当時首相であった橋本龍太郎は政治家として沖縄との関わりがあり、会談前より公私に渡り勉強するなど、入念に準備していた。当時防衛庁内で移設案の検討に関わった守屋武昌によれば、橋本は子供の頃再婚した父に反抗していたが、海軍軍人の叔父が戦地に赴く際、「両親を大切にするんだ」と別れの言葉を言い残し、沖縄で戦死したといういきがかりを持っていた。また、官房長官であった梶山静六は陸軍少年航空兵として終戦直前に軍命で満州から霞ヶ浦に移動し、民間人を残してきたという悔いがあり、それ故に橋本と同様戦後処理についても積極的な姿勢を見せていたと言う。

江田によれば、橋本は1996年2月24日に、サンタモニカで自己の政権下初の日米首脳会談に臨んだが、当初普天間基地の返還は事前に準備した発言要領には無かった。それを交渉のテーブルに乗せたのは、当時首相を務めていた橋本の強い意向であったという。4月12日に橋本と駐日大使であったウォルター・モンデールとの間で、「普天間基地の移設条件付返還」が合意され、普天間基地返還の方向性が進むことになった。1996年4月15日には、これらを踏まえてSACO中間報告が提出された。

移設・返還の条件

1)5年後から7年後までの全面返還を目指すこと
2)移設を実施するためには十分な代替施設を用意すること
3)代替施設として海上ヘリポートへの移設を検討すること

といった旨が明記されている。(以上ウイキぺデイアより抜粋)

2009年9月に首相となった民主党の鳩山由紀夫は、この二国間合意の転覆を図った。失敗した。ついで鳩山内閣は8ヶ月で崩壊した。この鳩山の「思想反米・外交親米」には、大きな矛盾があることにお気付かれた方は多いと思う。連立を離れた福島社民などは言語道断。“米軍なしに、日本を守れると本気で考えてますか?”と朝日のニュースキャスターの質問に答えられなかったのです。






思想反米・外交親米の矛盾(その2)

ひとつ大事な事件を書きわすれていました。それは、「東京裁判」です。東京裁判は「復讐裁判」だったと主張する人がいます。充分な証拠もなく、証言によって判決が出された。いったい「戦犯」って何でしょうね?“人道的だったか?”という論争があったのです。真珠湾奇襲は米軍の施設、艦船、爆撃機、燃料貯蔵所を爆撃したものだから非人道的ではない~だが、南京で行った日本軍の行為は市民の虐殺だったから非人道的とかでしょうか?法律家でなくても、連合国側(勝ったから原告)の裁判が不当なことが理解出来る。大きな矛盾は、“それでは、ナパーム弾で市民を焼き殺した東京無差別空襲は人道的なのか?”“広島・長崎に原爆を投下して、市民を焼き殺したのは非人道的ではないのか?”となります。インドの法学者であったパール判事の言葉が正しいのです。

パール判事の「日本無罪論」です。インドの、ラダ・ビノード・パール判事は、唯一日本の無罪を主張したのです。著書によれば、“東京裁判は国際法ではなく事後法により裁かれた戦勝国によるリンチ”と変わらない裁判であり、裁判そのものが無効であるという。

以前、拙ブログで、「カンガルー裁判」を乗せました。法律が深く議論されなかった1800年代、テキサス州では確たる証拠がななくても被告が絞首刑にされたのです。カンガルー裁判とは、正式な手続きを経ず、法律的な制約にもとらわれずに行われる違法な裁判のことで、カンガルーのように、議論がとびとびで、カンガルー裁判は、一種のリンチであり、被告は初めから絞首刑が決まっているといってもよかった。

inherit the wind

「Inherit The Wind」という1960年の映画の裁判の場面です。Spencer Tracyと Fredric March が演じる二人の弁護士の対決です。1930年、テネッシーの高校で、理科の教師が「ダーウインの種の起源」を教室で紹介(教えたのではない)したところ、村の警察の牢屋に入れられるところから始まる。その晩、怒り狂った村人は、高校教師をつるし首にしようとして、牢屋の前に集まった。たちまち全米に有名となったこの裁判を、「1930年代の、Scopes Monkey Trial」と言います。カトリック教会は、“人間の起源を始めから人類であった~イエス・キリストは聖母受胎(セックスなし)で誕生した”と旧約聖書を基礎に教えてきた。ダーウインは、“猿が人間の先祖”としたから、創作VS科学の論争となったわけです。

(解説)さて、長くなりましたが、日本人が「思想反米・外交親米」という奇妙な思想に到着するのも当然です。戦犯裁判という厳粛な行為を戦勝国側だけで原告となり、被告は不条理な判決を受けて、多くは絞首刑となって亡くなられたのですからね。こうして、人間の心理には「勝者が裁く」という傾向があるのです。さらに、「勝者が歴史を書く」とも言います。2007年、ワシントンのプレスクラブで会談したドイツ系米人の弁護士さんは、“ドイツも同じだった~ドイツに侵攻してきたロシア軍の兵士は、子供も、老婆までも強姦したり、殺したのにお咎めはなかった”と言いました。それで、“戦後、ロシア人とドイツ人の混血児が多く生まれて、孤児院はいっぱいになった”と。沢田美嬉さんの「エリザベス・サンダース・ホーム」を想い出します。澤田さんは、2000人の混血児や戦争孤児を育てた大偉人です。シャンソン歌手のジョセフィン・ベーカーさんが、日本女性と黒人兵の混血児を多く養子としました。この子供たちは、ブラジルに移民したと聞きました。敗戦とはこのようにむごい結果をもたらすものなのです。伊勢平次郎 ルイジアナ

                       続く、、


japan okinawa trip 5.24.10 123

隼同志が敬愛する、Granmaに贈ります(笑)。松坂の駅で見た。まあ、近鉄沿線にはあちこち「赤福」の看板がある。父母が買ってくれた赤福。赤福の看板を見ると、故郷に帰った気がする。

hatoyama figure

“このリーダーの「人間形成」はどこでなされたのか?”と米紙は必ず書く。悲喜劇がようやく終わった。映像も、声も消えていく。昨日のNY相場から、世界経済に暗雲が出てきた。「二番底の到来か?」とWSJ記事だった。メキシコ湾原油漏れ~二つの戦争~失業者が減らない~ユーロ下落~チャイナ経済後退~そこへ、二番底だと?オバマの顔からすっかり笑いが消えた。普天間飛行場移設は、いずれ決着する。仲井眞・沖縄県知事の姿勢は、「ゴネて、カネを引き出す」ことだろう。誇りを棄てた人間ほど厄介なものはない。伊勢平次郎


comment

沖縄問題に関心のある方はご覧になることをお薦めする。http://www.qab.co.jp/asanama/

QABとは、琉球朝日テレビのことです。番組を注意深く、右も左もなく観ることが重要です。だが、山崎拓さんと森本敏教授を除いてサヨクの集まりです。司会者の女性アナが反米であることは明らか。当然製作者の名前は出てこないが、サヨクの番組です。サヨクには国家観がないと思った。一人一人の思想信条で主張を押し通す。次回のエントリにします。伊勢
2010/06/07 12:35 | 伊勢 [ 編集 ]

多史済々先生

高校無償化~子供手当て~高速道路無料化よりも、遺骨収集が日本の国家政策であるべきと。賛成です。個人では出来ないし、国家と国民の義務ですから。菅直人が公衆の注意を惹こうと、その場の思いつきで発言して、実行する気はない印象があるね。“政権交代したら、米海兵隊には沖縄から出て行ってもらう”と言ったはずですが?伊勢爺の聞き間違いですか?伊勢
2010/06/06 20:49 | 伊勢 [ 編集 ]

ufoさま

そうですか、有難う。文体が変わったことにお気付きですか?日米両国民の心に訴えるために、「陳述」をスタイルとしました。非難~糾弾~歴史論争~細部に至ることも敢えて避け~義憤を語らず~主観で正義を語らず~厳格であろうなどとは一寸も考えていない。「陳述」は長い審理を経て、いよいよ判決が出るという寸前に、被告側弁護士と原告側(検事であることもある)に平等に与えられる最後の口述です。Closing Statementと言います。従って、一方的ですが、聴衆や公衆の賛同を得ることが陳述の目的です。そこには、聞き難いことも、むき出しの感情も入ります。注意するべきは、「憤怒」を一寸も感じさせないことです。

著者の伊勢は、日本人の胸に根強く残る「思想は反米だが、通商外交は親米」という観念が、日本人を敗戦の桎梏から開放しない大きな原因となっていると思います。なんとかして、この「くびき」から日本人を開放してあげたいと思うようになったのです。究極の目的は、サヨクの「日米離間」「米沖縄離間」「日沖離間運動」を排除することです。このエントリーは、姿を変えて、何度も登場しますので、よろしく、ご支援をくださいね。伊勢
2010/06/06 20:41 | 伊勢 [ 編集 ]

最近、このブログをスゴく注目しています。
2010/06/06 17:49 | ufo [ 編集 ]

 遺骨回収
 日本は先の戦争における戦没者遺骨の回収に対して積極的ではありませんでしたね。まあ、アメリカ側による遺骨収集禁止もあったのでしょうが、それにしてもおろそかにしすぎであったと思います。
 例えば硫黄島における現時点でのアメリカによる未回収アメリカ兵遺骨はたった一体だそうですが、比して日本兵の硫黄島未帰還遺骨数は何柱程度なのでしょう?
 日本政府は気を入れなおし国の都合で亡くなった兵士等の遺骨を回収し顕彰する行動を起こさないと本当に国が無くなってしまいますよ。
 国はここからまずはじめましょう。政治家諸君しっかりしないといけません。

 管議員、このような質問を平成18年に政府に対しおこなったのですから、あなたが総理大臣になったらしっかり遺骨回収に力を入れるのでしょうね?
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a164183.htm
http://www.noguchi-ken.com/message/b_num/2009/11l.html
2010/06/06 13:35 | 多史済々 [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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