2010/06/12 (Sat) 沖縄の反戦感情を考えるとき(その1)


白旗の少女

「白旗の少女(しらはたのしょうじょ)」は、比嘉富子(ひがとみこによる日本の小説である。1990年にはフジテレビで、2009年にはテレビ東京で、それぞれテレビドラマ化されている。

主人公はこの小説の作家である。彼女は第二次世界大戦時の沖縄での戦闘の終結時、ほかの一般人とともにアメリカ軍に投降したが、その際に白旗を掲げており、その姿を撮影された。この写真は後に沖縄戦の様子を示す際に再三にわたって使われるようになった。

彼女はそのときに撮影されたことは記憶しており、戦後写真集が出版され、その写真が使われた時にこれに気づいたが、名乗りを上げることがなかった。

しかし、この写真が評判となり、それに関してあることないことが出回るに連れ、事実を世間に出すべきとの判断を持つようになり、この本を出版するに至った。

本ではこの写真を撮影した写真家を捜したこと、その1人と対面したことを述べた後、戦争時のことを体験記として描き出す。

書籍としては、1989年に講談社から、子供用のシリーズ「講談社のノンフィクション」の1冊として発行された。挿絵は依光隆が担当、その他に写真も多く収録されている。

冒頭は、主人公がニューヨークで平和行進に参加するところから始まる。そこで彼女は写真家を捜し始めたのである。その後写真家と面会するところから回想にはいる。

彼女は首里で生まれ、平和に暮らしていた。そこでは沖縄の伝統を強く残した生活のことが語られている。その中で昭和19年(1944年)、母が亡くなる。昭和20年(1945年)にはいよいよ沖縄に戦線が近づく。その4月1日、本島中部にアメリカ軍が艦砲射撃を加え、それと思われる音は首里にまで響いた。それから1か月すると、家の周辺にも砲弾がくるようになり、防空壕へ避難することが多くなった。5月10日ころ、父親が「何かあったら子供たちで判断して行動するように」と言い残して家を出て、これが父との最後になった。

それから3日待って、通信隊へ父の安否を尋ねると、「それより早く南へ避難するよう」言われ、兄弟姉妹4名(姉17歳、姉13歳、兄9歳、本人6歳11か月)は荷物をまとめて家を出た。昼間は洞穴などに身を隠し、夜間に歩いた。まずは父の消息を尋ねて真壁に行くがやはり不明で、それ以降は当てもなくとにかく南へ移動する。そのさなか、米須で一緒にいた兄が流れ弾に当たって死亡、さらに南へ移動するさなか、主人公は姉たちとはぐれてしまう。それから彼女は1人で避難行を続けることになる。

そうして彼女は多くの戦死者、自殺する兵隊や集団自決する住民などを目にしながらさまよい、あるガマ(洞窟)では日本兵に殺されかける。一人きりでの移動が1か月ほどになったとき、とあるガマに入ったところ、そこには老夫婦がこもっていた。その老人は両手両足がなく、目の不自由な老婆に身の回りの世話をさせ、その洞窟で暮らしていた。彼らは少女を優しく受け入れ、少女はここで初めてその身を休めることが出来た。

その外では、戦闘が刻一刻と激しくなっていた。彼女は老夫婦にここで一緒に暮らして、一緒に死にたいと言ったが、それに対して、命の大切さや生き延びることの価値を説かれる。数日後、洞窟の外でアメリカ軍の呼びかけが聞かれた。これから爆弾を投げ込むから、その前に投降することを呼びかけるものだった。老人は老婆へ指示し、自分のふんどしで白旗を作らせ、その旗を彼女に持たせた。そして「世界中の約束だから、これを持ってれば大丈夫だ」と言い聞かせ、自分たちを残して1人で投降するよう促した。

彼女はほかの住民に混じって進んだ。1人の米兵が何かを構え、こっちを狙うようにしているのを見て、カメラのようだが、武器かも知れないと思いながら、かつての父に言われた言葉を思い出し、顔を上げ、笑顔を見せた。彼女はほかの避難者と一緒になり、そこで2人の姉に再会した。1945年6月25日のことだった。

沖縄戦とガマ

沖縄には「ガマ」と呼ばれる自然に出来た洞窟・鍾乳洞が多くある。そのガマが沖縄戦においては、アメリカの艦船から住民に降り注ぐ激しい砲撃「鉄の暴風」から守る防空壕の役割を果たすが、それでもなおかつ死者が続出した。ガマは平地の畑の中にぽっかり口を開けていることが多い。これは琉球石灰岩が水によって浸食形成されたものである。つまり地下水に恵まれているため住民達の避難壕や、日本軍の陣地、野戦病院として防御拠点として使われた。日本軍は首里城決戦を避けて南部の糸満(いとまん)や南風原(はえばる)に撤退し持久戦をとった。アメリカ軍は大がかりな掃討戦を仕掛け、民間人を含めた悲惨な戦場と化した。





書きかけです、、この週末から、「沖縄県民の反戦感情」を続けます。避けたり、退けたり、揶揄することは許されないない心の問題だからです。伊勢

comment

ヤマグチさま

「日本を憂う」ではないのです。「日本が衰退するのは勿体ない」と思うからですね。小惑星探査機「はやぶさ」は気持ちがいい。最近の新聞記事は、鬱陶しいニュースか、スポーツでバカ騒ぎするニュースが多い。

人間は、政争やスポーツ、娯楽、グルメ、漫画だけで生きているのではないです。「渇々と食う」だけではダメです。130億円のはやぶさ予算は小さい。200億円にしてあげると良い。財源は、高校無料化廃止か半分かで充分です。子供手当てなど音痴のやることです。要点は「何が価値のある政策か?」ですね。伊勢
2010/06/16 20:14 | 伊勢 [ 編集 ]

69歳で、このようなサイトを作られていることに感激しました。富士山の写真をhttp://images.newspaper-navi.jp/に、どなたか投稿していただけないかと探しており、伊勢さんのブログにたどり着きました。
www.newspaper-navi.jp こんなことも細々とやっています。
2010/06/16 19:09 | ヤマグチ [ 編集 ]

「ルイジアナから、フロリダまでの海岸が汚染された」英語ですが簡単ですよ。伊勢

http://bomanchu.blog81.fc2.com/
2010/06/13 01:03 | 伊勢 [ 編集 ]

kokkikokiさま

ご指摘の通り。矛盾が多くありますね。名護市の新市長まで矛盾している。前の3市長は、普天間移転受け入れを決定しています。すると、サヨク偏向の3メデイアが民主・社民候補を押して県民を洗脳して、反米軍基地に持って行ったのでしょう。 昨夜、比嘉富子さんの、「The girl with the white flag」を読み始めました。240ぺージの力作です。アメリカの読者評は高いです。この本はアイリス・チャンの捏造南京本よりも読者の心をうったはずです。また恵隆之助先生の「誰も書かなかった沖縄」も併読。沖縄ガイドブック・OFFBEATの、沖縄の反戦平和記事を読みました。シリーズを続けますね。だんだん、深層が見えてきました。やはり、沖縄に行って~見て~考えて、よかった。遠かったけど。伊勢
2010/06/12 20:38 | 伊勢 [ 編集 ]

Wonder if its in their genes. They have the decency of a fly and yet the seek to be treated like a VIP, with full attention and respect. Duh

簡単な訳

こういうハエ並の礼儀しか持ち合わせていない奴らに限って、VIP並みの待遇を受けたがる。 遺伝なんだろう。

OKay outta here for tonite. No use wasting my senses on the senseless SOBs. Good night! ;)

無分別なクソ野郎どもの為に私の知性をすり減らすことは無意味だ
クソ野郎では済まないはずですがとりあえず。

これで国際派を自称し、米国居住経験もあるというのだから呆れるを通り越してます。
思考経路はどこかのお花畑サヨクと似通ってることも指摘しておきます。
2010/06/12 18:32 | fts [ 編集 ]

沖縄は左よりの人が多いといいます。
民主党が強かったり、社民党、かつては社会党の地盤が強かったりもしました。

でも、左寄りということは、護憲派ですよね。
そしてアメリカ軍の撤退を求めている。

アメリカ軍が撤退するのは日本が自前で防衛できるようになってからでしょう。そうすると、どうしても、憲法改正や自主憲法制定の必要性が出てくるわけで…

どうも矛盾している気がする。
2010/06/12 18:26 | kokkikoki [ 編集 ]

ツイッターで民主党犬塚議員秘書が有権者を「SOB」と罵倒 「かっとなって…不適切だった」と謝罪
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100611/crm1006112233024-n1.htm
週間オブィエクト該当記事
http://obiekt.seesaa.net/article/151528953.html

発端としては議員秘書であるところの勝見氏のツイッターでの紹介記事に対し、JSF氏が紹介するのは自殺行為だからやめた方が良いと忠告した事のようです。
その後勝見氏にとって「耳障りな」発言をした他のお二方をブロックし、
Wonder if its in their genes. They have the decency of a fly and yet the seek to be treated like a VIP, with full attention and respect. Duh
という発言を経て、
OKay outta here for tonite. No use wasting my senses on the senseless SOBs. Good night! ;)
となりました。

2010/06/12 18:04 | fts [ 編集 ]

>>沖縄県民の洗脳を解くのは大変だとおもいます・・。だって、自分のダンナさまが米空軍隊員の奥さんですら、今回普天間が現行案に落ち着いたことに、ものすごく失望していましたから。“自分はそれまで、基地とは無関係で暮らしていけたから”とも言っていました。いろいろと考えれば矛盾が出てくるはずなのですが、まだ、そこまでの考えには至っていないようです(匿名さんより)。

そのとおりです。だから、何とか、日米両国の為政者に語りかけていく。「沖縄米軍基地」ほど難しい問題はないですね。だから、挑戦します。

ハッチソン少佐はバージニア出身の32歳。伊勢爺が、沖縄県民の痛んだ胸と心を伝えると、"Yes, I do understand it. But, we still can talk"と答えたのです。ここに鍵がある。だ・か・ら、話し合うことが重要なのです。伊勢

2010/06/12 14:16 | 伊勢 [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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