2010/06/19 (Sat) 人間、誰しもカネが欲しい


亭主なら、“あんたは、稼ぎが足りないのよ!”と妻から言われたくない。世界でも豊かなはずの日本。“嗚呼!カネ欲しい!”と思う人は多い。心理の問題なんだが、失業したら心理もヘッタクレもない。本日は、ニューヨークの株価から見た世界経済を一考してみよう。伊勢平次郎 ルイジアナ






5 year dow chart

これが過去5年間のダウ工業株平均だ。リーマン破綻の大暴落の跡が残る。USの住宅バブルは、サブ・プライムローンの支払い不履行に始まって弾けた。問題はそこで終わらなかった。不動産ローンを証券(MBS)にして再販していたからファニーメイなどの半官半民の住宅金融公社(住専に似ている)は累積赤字に青くなった。これまだ解決したわけではない。結局、二つの公社を解体するだろう。

USの住宅は25%~35%も下落し~株価は、ごらんのとおり、2007年11月~2009年3月の期間下げ続けた。トヨタのようなブルーチップスでも、35%~50%も下落した。つまり、米国市民は純資産の25%~50%を減らした。ご存知、失業者は9.7%から下がらない。逆さまに、企業は人員を減らしているのだ。

だが、経済回復(景気回復ではない)は、このチャートを見ると、明らかである。では、投資家なら、“もうリーマンは起きないのか?”と疑問が残る。米議会は、EUなどの苦情によって、証券販売規制を討議し始めた。リーマンの破綻を知っていたゴールドマン・サックスや、AIGは、“デリバテイブを規制されると、一夜にして香港などに投資資金が逃げて行く”と米議会で言って、失笑を買った。伊勢爺はリーマンや銀行ローンの焦げ付きはもう起きないと思っている。だが、ギリシア国債の破綻にみるように、PIGSの、USの、日本の国債も危険水域に入ったとも思っている。国債発行を引き締める(AUSTERITY)か?ここは、その人の経済観念で違ってくる。“バランス・シートが読めないのかオマエ”という国債増発組は、“国家が借金して、ジャブジャブ、カネを流せ!”と言っているわけだ。しかし借金は国家であれ、個人であれ、必ず返済義務があるものだ。

ともあれ、「ニューヨーク株価」が経済指標であることは明白だ。証券再販や住宅バブルを起こさなければ、緩やかに、US経済だけは間違いなく回復する。だが、昨日、グリーンスパンが言ったように、“財政引締めをやらなければ、貸付金利が高騰する”と公的資金バラマキのオバマ政権や、金利をいつ上げようかと思案しているFRB議長のバーナンキに警鐘を鳴らした。そのために、ウオール街は神経質になった。米国債の格付けが「ノッチ」と言われる「下げ」に入れば、世界経済は頓挫する。ところで、「オバマのバラマキの半分は、国家の資産を焼き捨てたと同じだ」と、、日本の民主党にもこの体質がある。伊勢平次郎 ルイジアナ


comment

桑の実さま

国家破産論VS反国家破産論ですね。あなたは、「内債は国家が国民から借りているから危険でなく、むしろ、借りたカネをインフラなどに使うわけだから、国民の国家への投資」だと仰られており、「別にギリシアのように世界中に飛び火する危険はない」と主張している。

さあ、ほんとにそうか?これからの広義狭義の議論を待たなければ、ここで議論しても埒は明かない。国会レベルの議論~内外の経済学者の議論~G-20の日本国債バランスシートのアセスメント~市場の反応、、あなたの主張もそのひとつ。一概に一蹴する気はありません。だが、借金には必ず危険が伴う。だいたい、上手く行っている住宅ローンであってもですね。ぼくは金銭には保守的な人間ですので、GNPの200%を超える国債発行に危険を覚えるのです。それでも、国債発行の理由にもよる。理由が“防衛費が要る”のでならばよく分かる。つまりどのようにあなたが仰っても、“税収が不足”が理由では危険だと考えている。そのうちに、どちらが正しいかったか判るでしょう。伊勢
2010/06/23 20:50 | 伊勢 [ 編集 ]

確かに米国の経済は危機はあれど未だに強く、したたかです。
ただ、「日本の国債も危険水域に入った」との指摘はいただけません。
実際には、日本は破綻しようがないからです。よくある例えですが、日本の場合、ますおさんがサザエさんからお金を借りているだけです。お金は家庭内を循環し、磯野家は破産しません。

巷では、財務省が主導する「日本の財政危機」論が幅をきかせていますが、でたらめです。
金融機関は、国内外を問わずポジショントークに終始し、人々を惑わせ続けています。
いま大切なことは、次の視点でしょう、
・政府が、誰から借りているのか
・政府は何建てで借りているのか
・政府は借りたお金を、何に使ったのか
の三つです。

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」と唱える、廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ ( http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp )をお勧めいたします。まことに同氏の本質を捉える能力には感嘆せずにいられません。

(宮崎正弘氏のメルマガでのブログ主のコメントも、いつも参考になっております。今回は「読者の声」コーナーで隣通しでした。)
2010/06/23 17:51 | 桑の実 [ 編集 ]

G20の要求を呑み、人民元切り上げが間近だ。RMBのドルペッグ時代の終焉。中国の購買力が上がるので、スランプだった上海株式は活発となるでしょう。原油の高騰、精製会社の株も上がると考えられる。人民元にリンクする台湾ドルなども上げると。伊勢

The Shanghai Composite Index has tumbled 23 percent this year as the government pares stimulus measures and Europe’s sovereign-debt crisis adds to the risk of a renewed global slump. In 2005, the benchmark, which covers both A shares and foreign- currency B shares, rose 2.5 percent on July 22, the day after the government revalued the currency. (Bloomberg)
2010/06/20 17:43 | 伊勢 [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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