2011/02/11 (Fri) 小麦とムバラク
wheat field

小麦畑に陽が落ちる、、戦後の日本では農繁期というのがあった。小学生も横に並んで麦の芽を踏んだ。麦が芽を出すと踏まないとといけない。根が持ち上がって雨が降ると倒れてしまうからだ。父、母、姉、兄、弟、妹と踏んだ麦畑。昔が懐かしいな。伊勢平次郎 ルイジアナ






wheat 2011

これが、シカゴ穀物取引所の小麦相場だ。小麦や、トーモロコシが高騰している。その原因の第一は天候である。旱魃が原因。最も小麦を消費するチャイナは800億円を穀物生産改善に計上している。第二の原因はマネーである。つまり、USドルの量的緩和2回によって、貨幣の価値が下がったわけだ。通貨が下がると、金・原油・穀物の高騰が起きる。

小麦

小麦は、イネ科に属する越年草で、最もポピュラーな穀物のひとつ。メソポタミア(現在のイラク)近辺を原産地とし、高さは数十センチ程度、白っぽい小さな花を咲かせ、収穫期には堅い実をたわわに実らせます。この実は多くの場合、粉やお酒の材料となり、パンや麺類、アルコールなどに形を変えて、人々の最も基本的な食卓の部分を支える。

小麦は寒さに強い植物であり、その多くが、乾燥地帯や寒冷地域で栽培されている。長雨に弱いところがあるので、南アジアなどのような高温湿潤な場所にはあまり適さない。日本では乾燥している冬のうちに種を播き、長雨の降り始める初夏に収穫することが多い。夏の植物である米と組み合わせて二毛作を行うところも多い。

生産量については、全世界で5.8億トン(2001年現在)に達し、6.1億トンのトウモロコシ、5.9億トンの米に次いで多い。作付面積が最も大きいのは中国。3000万ヘクタールに及び、これは日本の面積にほぼ匹敵する。次いで、インド~ロシア~アメリカ~フランスの順となり、日本でも70万トンほど(全輸入量の約1割強)が生産されている。なお、日本で使用される小麦粉のほとんどはアメリカ産かカナダ産、オーストラリア産。

小麦の花言葉は「富」「繁栄」(イギリス)~「希望」「豊作」(フランス)であり、どちらもその“恵み深い収穫”から来ていることが分かる。(穀物辞典)


ムバラクの影響

dow 2.10.11

2.10.11木曜のNYダウ。マッカッカである。原因は、“ムバラクが辞任しない”という中東不安ニュースと穀物・原油の高騰。つまり“インフレが玄関先に来ている”と。今朝、バーナンキ連銀議長は米議会予算委員会で“インフレは心配するほどではない”と証言した。だが、投資家心理とは“深い疑い”なのである。

CIA長官のレオン・パネッタが、今朝、“ムバラクは今夜にでも辞任するだろう。辞任の可能性が非常に高い”と記者団に言った。そこで、株式市場は持ち直した。ところが、“ムバラクは辞任しない”とテレビで演説した。だから、金曜日の東証は下げに下げた。日系ダウは、月曜から金曜まで連続で下げたのだ。4.5%の下げだ。USは金曜の朝。今日の相場は下げると。

オバマとパネッタは、「ど素人集団」とW/ポストに書かれた。“ジミーカーターの再来”と。だが、問題はエジプトの政変だ。今日もエジプトではゼネストが起きている。ムバラクは軍隊を出動させて、群集を鎮圧するのだろうか?すでに、300人が死んだと。米政府はエジプト軍のスポンサーである。軍が発砲すれば、群集は反米に転じるだろう。

副大統領のスレイマンは温厚な人物に見える。ムバラクは、このスレイマンに権限を委譲して、9月の選挙まで大統領に留まると声明した。さて、この世界史に残る政変だが、エジプト軍の動きにすべてが懸かっている。伊勢爺の希望は、ムバラクが9月の選挙後に下野することである。なぜなら、それが最もクールな政権委譲だと思うからだ。伊勢

(速報1) 「人民元切り上げ促す制裁法案、米議会に再提出へ」

米議会の上下両院の超党派議員団は10日、人民元切り上げを中国に促すことを狙った対中制裁法案を公表した昨年11月に下院が同様の法案を可決したが、上院は可決せず廃案になったため、開会中の議会に法案を再提出する。

人民元を割安に抑えている中国の政策が“輸出補助金”に当たると見なし、中国からの輸入品に相殺関税を課すのが柱だ。議員100人以上の賛同者を得ているとしている。

米財務省は今月公表した為替政策報告書で、“中国を為替操作国と認定する”のを見送った。このため米議会は、「二国間協議は機能しなかったので兵器を加える」(下院のレビン前歳入委員長)として、対中制裁法案を再提出する。( 読売)

(解説) 穀物不作~USの人民元切り上げ要求~“チャイナはハッカー攻撃ばかりか機密を盗む”と断定され、その対策に米政府は動き出した。中国IT企業の米企業買収は拒絶された。“尖閣など、中国軍にどう対応するか”と日米が協議した。現時点のチャイナは孤立に向かっている。

温家宝らは、「内需型経済」に政策を転換する。つまり、米国債を売ったりして、余る(?)外貨を使ってアフリカなどの資源を買う。もう米ドルは要らない?「日米離間」を図っていたチャイナだが、どうもその失敗に気が着いた?結局、共産党独裁では国際社会に入れてもらえないのだ。後進国群のロシアやアフリカの暴力国家と付き合うしかない。西洋の民主主義国のカネも技術ももらえない(笑い)。USと協議しつつ、日本も対中政策を変えるべきだ。そうでしょ? 伊勢

(速報2)

たった今、エジプト軍が、“ムバラクを支持する~副大統領への権限委譲を支持する~ムバラクは9月の選挙後まで大統領であるべき~群集は家に帰るように”と発表した。軍隊というものは、憲法に従う巨大官僚組織だ。だ・か・ら、革命にはならないと伊勢爺は書いたよね?(笑い)。

comment

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011/02/19 08:24 | [ 編集 ]

食料品の高騰で起きた。以前からパンに補助金を与えていたから、その増額をすると見ていましたが、違ったようです。 
 これで中東は大波乱です。
第五次中東戦争は既定だと見ていいでしょう。
わが国は東シナ海と朝鮮半島です。
 早くしないと。
エジプト民衆の欧米への反感は19世紀以来のものですから、簡単ではなく、ある程度の人々はその歴史もよく知っています。
 
2011/02/13 12:10 | kenji [ 編集 ]

catcher22さま

よく読んでいますね。スレイマンは怪しい人物だと思う。アメリカの外交というのも穴の開いたバケツで水を汲むに似たり。総選挙でテロが起きることがもっとも心配だが、外国が手を出せない。国連平和部隊なんぞオモチャの兵隊。

"FROM UNREST TO UNCERTAINTY"と、w・ポストに書かれている。“ムバラク、暗殺を恐れての辞任”と聞くけども、暗殺者って誰なの?群集ではないよね?すると、イスラム過激派となる。

イスラム過激派は、1980年代のムジャハデイン(イスラム戦士)だった。CIA がザワヒリ、ビンラデインらに武器とカネを与えた。アフガニスタンからソ連軍を追い出すためにね。そのムジャハデインは、のちにアル・カエダとなり、2001年9月11日、ニューヨークのマンハッタンの貿易センターやペンタゴンをハイジャックした4旅客機で襲った。19人のテロリストは全員死んだが、サウジ・アラビア出身者と、エジプト人がリーダーだったのです。

さあ、エジプトの総選挙で、テロは起きないか?世界の心配がここに集まる。このドサクサに、無法国家のイラン~チャイナ~ロシアも舌なめずり。伊勢
2011/02/12 20:34 | 伊勢 [ 編集 ]

AljazeeraにSuleiman, a friend to the US and reported torturer, has long been touted as a presidential successorという意見がありますね。
2011/02/12 19:34 | catcher22 [ 編集 ]

なつさん

いまどき、TPPを言い出す管は怪しい。だいたい、公約を全部破棄する政党です。早く解散させて、麻生+安倍の政権が戻ることが日本にベスト。

そうです。カリホルニア~ミシガン~フロリダの順位で破綻する。12年前、カリホルニアのブラウン知事をインタビューしたことがあるが、もう、その時代から破綻しているんですよ。連邦政府はカネがないわけだ。どうするかというと、公務員減らす~教員減らす~警察官減らす~州経営の消防署はなくす~老人用語施設も、親なし児施設も閉鎖する~州立病院は閉鎖するとのことですよ。オバマね、カーターより人格がない。無能どころか、口先だけの詐欺師なんだよ。愚民は騙されてもいいらしいよ(笑い。

クリスマスに、マイアミからキーウエストへドライブしたが、3年前に100万ドルだった海辺の豪邸がなんと40万ドル以下となっている。不動産の巨大投資機関である“CB・Richard Ellis”の株を買ったら、いきなり上げた。この会社は世界中からキャッシュを集めて、これら破綻州の不動産を容赦なくばんばん買い叩いていく。仕手のような存在。投機戦国時代ですね。伊勢
2011/02/12 13:22 | 伊勢 [ 編集 ]

【オバマ米国の大豹変!】新たな貧困が拡大 全米50州のうち47州が破綻寸前   2011.02.10 
  http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20110210/frn1102101543000-n1.htm

アメリカは今こんな状態なんですか? やはり、平和を唱える社会主義者は逆に貧困と戦争をもたらす世界の疫病神だと思います。日本は米国の後追いしないためにTPP参加に絶対反対です。
2011/02/12 12:22 | なつ [ 編集 ]

Mephist先生

よく理解されていますね。

>>暗殺が最も悪いシナリオだから、、

反米・反ユダヤを主義とする「アル・カエダ」の存在を無視できないのです。これを週末のエントリにしましょう。伊勢
2011/02/12 10:00 | 伊勢 [ 編集 ]

あちゃ。
ムバラクが辞任しましたね。
スレイマンが代行する様ですが、治安維持はUNに頼みたいという話もあります。

断崖絶壁ですよ。

ただ幸いに、軍は落ち着きを取り戻し、民衆の不満は攻勢限界点に達して反転してからですから、当分のところは問題ないかもしれません。
本題は現行憲法に齟齬無く権限委譲をなしえるかというところと、治安維持機構が正常に機能するかということと、議会制民主主義の萌芽が正常にインキュベーションされるかどうかですね。
どれかが一つかけても、第五次中東戦争の導火線に火がつきます。

ムバラクは暗殺される可能性があるので、逃げ出した様ですが、今回ばかりは士道不覚悟とは言いません。
今回のケースでは暗殺がもっとも悪いシナリオだからです。

モサドがまた忙しくなりますね。
2011/02/12 01:27 | Mephist [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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