2012/01/05 (Thu) 近つ゛く太鼓の音(その1)


イラン海軍の演習。太鼓の音がだんだん大きくなっている。アメリカが指導するイラン原油封鎖は実施されるのだろうか?ペルシア湾で海戦が勃発する。どちらが先にミサイルを発射するのだろうか?国際石油市場はどうなる?日本にとっては、中国にとってはどういう意味を持つのだろうか?伊勢平次郎 ルイジアナ






第一次湾岸戦争とは、、



1990年8月2日、イラク軍は隣国クウェートへの侵攻を開始し、8月8日にはクウェート併合を発表した。これに対し、諸外国は第2次世界大戦後初となる、一致結束した事態解決への努力を始める。国際連合安全保障理事会はイラクへの即時撤退を求めるとともに、対イラク経済制裁措置を発表した。その6ヶ月後、ジョージ・H・W・ブッシュ米国大統領はアメリカ軍部隊をサウジアラビアへ展開し、同地域への自国軍派遣を他国へも呼びかけた。諸国政府はこれに応じ、いわゆる多国籍軍が構成された。アメリカ軍が多くを占めるこの連合軍には、サウジアラビア、イギリス、エジプトが順に参加した。

国際連合により認可された、34ヵ国の諸国連合からなるアメリカ合衆国、イギリスをはじめとする多国籍軍は、サダム・フセインのバース党政権下のイラク攻撃への態勢を整えていった。イラク政府による決議履行への意思無きを確認した諸国連合は、国連憲章第42条に基づき、1991年1月17日にイラクへの攻撃を開始した。

クウェートの占領を続けるイラク軍を対象とする戦争は、多国籍軍による空爆から始まった。これに続き、2月23日から陸上部隊による進攻が始まった。多国籍軍はこれに圧倒的勝利をおさめ、クウェートを解放した。陸上戦開始から100時間後、多国籍軍は戦闘行動を停止し、停戦を宣言した。

空中戦及び地上戦はイラク、クウェート、及びサウジアラビア国境地域に限定されていたが、イラクはスカッドミサイルをサウジアラビア及びイスラエルに向け発射した。

戦費約600億ドルの内、約400億ドルは、サウジアラビアから支払われた。(ウイキペデイア)


EU、イラン産原油の輸入禁止で基本合意

 欧州連合(EU)加盟27か国は、核開発を続けるイランへの制裁を強化するため、イラン産原油の輸入を禁止することで基本合意した。

 米国に足並みをそろえてEUも実際に禁輸に踏み出せば、国内原油需要の約1割をイラン産に頼る日本に同様の対応を求める国際的な圧力が高まると予想される。

 ジュペ仏外相は4日、禁輸が30日のEU外相理事会で正式決定される可能性があると述べた。

 イラン産原油の約5分の1はEU向け。EUにとってもイラン産は原油輸入の5・8%(2010年)を占め、ロシア産やノルウェー産に続き5番目に大きい。イラン産原油への依存度が特に高く禁輸に慎重だったスペインやイタリアも反対を取り下げたという。

(2012年1月5日11時43分 読売新聞)


(伊勢爺の分析)

1月5日、英国は、“イランへの先制攻撃には反対する~だが、イランが、ホルムズ海峡封鎖を強行すれば、参戦する”と発表した。最初は、遠い太鼓だったが、だんだんと近ついている。いよいよ、イランの原油を封鎖する決議が整ったのだ。

だが、イランの原油を封鎖するには、米第五艦隊をペルシア湾に入れなければ出来ない。20年前の湾岸戦争では、空母5艦を配置している。横須賀からキテイホークも参加した。この大部隊投入(デプロイメント)には、6ヶ月を要した。すると、この夏までは、イランへの開戦は考えられない。さらに、先週、米国防省はボーイング社とその子会社のノースロップ社に、新型ミサイルの開発を発注した。この意味するところは、トマホークなどのミサイルが不足ということである。

20年前、伊勢夫婦は、シシリー島に住んでいた。1990年の夏、わが妻が米空軍輸送部隊の大尉(軍属)に任じられたからだ。彼女は、シシリー島のシガネラ米空軍基地(旧ドイツ空軍基地)からサウジアラビアへ飛んでいた。ちなみに、彼女の旦那(ぼく)は、「シチリア紀行」を雑誌セブンシーズに書いていた。肉屋へ行きイタリア語を片言で話し、シシリーのおばちゃんらが大笑いした。

日本のメデイアも、軍事専門家も、“石油が高騰するから、開戦はないだろう”と言っていた。うちのに聞くと、“ブッシュは戦争をするわよ”と明快だった。1990年8月、シガネラ基地では、海兵隊がアブラムス戦車をひっくり返して修理しているのを見た。“戦争が始まる”と確信した。

ブッシュ1は、バグダッドに侵攻しなかった。サウジアラビアの要請だった。これは、懸命な終戦だった。100日の戦争だったために、石油の値段は高騰しなかった。もうひとつ高騰しなかった理由に、サウジアラビアとクエエートの原油大割引も加わった。

イランのケースは、そう簡単ではない。イラン国軍は、旧式なフセイン軍と違って、近代兵器を装備しているからだ。ミサイルの性能も高く、高速船海軍を持っている。魚雷も大量に持っている。一番のネックはホルムズ海峡である。この海峡を封鎖すると脅かしている。それだけで、原油の値段が上がっている。そこへ、米第五艦隊が続々と進んでくれば、新聞テレビの見出しが大きくなる。つまり、原油は高騰する。


なぜ、キャンベル国務次官補は北京へ行ったのか?

“北朝鮮が暴発したら、中国は米韓日サイドに協力するように”と釘を差しに行ったのではない。ペンタゴンの耳には、北朝鮮は「痩せ馬の声高」に聞こえるからだ。キャンベルが北京へ行った理由は、対イラン戦争への根回しなのだ。なぜなら、中国は、欧米のイラン経済制裁に反対してきたからだ。ここ数ヶ月、ワシントンも、EUも、中国をイラン経済制裁協議に入れなかった。

北京は、湾岸戦争時の日本と同じ誤算をした。つまり“原油が高騰するから、開戦はないだろう”と。今になって、中国は、“割引で原油を売ってくれ”とサウジアラビアに声を掛けている。つまり、泣きが入ったわけだ。北京のチャンらは、アタマが悪いね(笑い)。伊勢

comment

 X 新米国 ○ 親米国
 
 国連決議のある・・
 X 精細  ○ 制裁

 上、訂正します。北米自給。

 チモール島西岸は、インドネシア。
(回教) 北岸は、東チモール(基教)
 
 今後の事を言えば、イランが優勢。
 
 中東大戦争なら、米国&イスラエル
が衰退。イランの政略.戦略.諜報案外
凄い。・・外交力もG20・・上海機構。
 
 米国・イスラエルは、戦術優位・・
 
 だが、結局は、”値上げグル”・・
 
 
2012/01/27 09:04 | 山中 雅和 [ 編集 ]

 米国は、ホメイニ革命以来、対イラン・・
国交断絶。・・一滴の石油もLNGも輸入して
いない。・・経済制裁は、新米国だけを苦し
める。・・インドは、国連決議のある精細に
しか従わぬ。中国も勿論普段より安く輸入。
 
 米ドルで決済しないと規制できない・・
世界の供給者のエネルギー値上げ嗜好・・
 
 欧米中心セブンスターとアジア中心の新
セブンスター。・・
 
 石油も石炭もLNGもチモール島に集める。
「大規模工業備蓄基地」と「エネ金融セン
ター」・・建設。・・米国だって必要なら
輸入出来る・・
 
 必要無さそうだけど・ね。・・
 
 テキサス、・・埋蔵量凄い。・・
 
   
  
 
2012/01/21 04:52 | 山中 雅和 [ 編集 ]

 中国は、イラン産原油の輸入量を抑えて
輸入価格も大幅値引き実現しているらしい。
そしてサウジ産原油もやや値下げして貰い
輸入量を大幅増大している。サウジの増産
意欲は強い。・・
 
 中国内には米国の1.5倍のシェールガスの
埋蔵量がある。コールベッドメタンも豊富。
勿論今すぐには間に合わないけれど。・・
 
 サウジは、兵器を相当買い込んだ。・・
 
 下関馬関戦争のような事をしたらイランは
所々では善戦しても、4ヶ国艦隊等に太刀打ち
できる筈がない。・・
 
 イラン原油の輸出は、フリーパスにすべし。
支払いを戦争後の講和条約締結まで延期すれば
良いのだ。・・お金を払わないからといって
ピストル撃ちまくる”バカボンの警官”のよう
な真似は出来まい。金融武器・スマートパワー
で・・
 
 勝負は、もうついている。・・
 
 
2012/01/09 03:10 | 山中 雅和 [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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