2012/04/15 (Sun) 原発再稼動・トランプのルールのように
oohi nuclearr reactors
枝野経産相が再稼働を要請した大飯原発の4号機(左)と3号機






橋下氏らの説得を…大飯原発再稼動で福井県知事

 関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題は、地元の対応に焦点が移った。

 福井県の西川一誠知事は「(回答時期の)めどはない」と拙速は避ける考えを示す。一方、橋下徹・大阪市長や京都府、滋賀県などは再稼働への反対姿勢を変えていない。周辺自治体の意見をどう反映させるのかは不明確なままで、再稼働への道筋は視界不良だ。

 「福井県はこれまで40年以上、原発の様々なリスクに向き合い、安全性を高める努力を続けてきたが、電力消費地には必ずしも理解されていない」

 西川知事は枝野経済産業相との会談で不満をぶつけた。名指しは避けたが、大阪市の橋下市長ら大きな人口を抱える自治体のトップが再稼働に反対していることを指しているようだ。会談後の記者会見では、再稼働について「最終的には立地の県が判断すべきものだ」との考えを明確にした。

 福井県はもともと再稼働に前向きだ。全国で最多の原発14基が立地し、関西電力など3電力事業者から、5年間で約600億円の核燃料税の歳入が見込まれている。西川知事は、安全確保を前提に「再稼働に反対しているわけではない」との姿勢を示していた。

 県議会も再稼働を容認する見通しで、県議の一人は「政府が決断した再稼働の流れを県議会が止めるわけにはいかない」と話す。おおい町議の一人も「原発停止の長期化は地域経済にダメージ。再稼働に反対する理由はない」と明かす。

 これに対し、福井県に隣接する自治体は再稼働に慎重で、前提となる「地元の同意」の範囲を広げるべきだとの声が相次ぐ。滋賀県長浜市の藤井勇治市長は「行政単位ではなく、被害が及ぶ地域はすべて地元としてお願いしたい」と要望する。京都府の山田清司・危機管理監は「府は大飯原発から半径30キロの緊急防護措置準備区域(UPZ)に含まれており、『地元』という言葉の議論に意味はない」と強調する。大阪市の橋下市長は、大飯原発から100キロ圏内の府県と、立地県並みの協定を結ぶよう関西電力に求めている。

 福井県の西川知事は14日の会談で、国が直接、再稼働に向け「消費地」を説得するよう要求した。橋下市長らの声に押され、政府の判断が揺らぐことを警戒しているためとみられる。

(2012年4月15日09時33分 読売新聞)


(解説)



再稼動が実施出来なければ、「立地県(この場合は福井県)」も~「消費地」も~「日本国」そのものも、大きな損害を受けることになる。議論を続けている間も損害は広がるのである。さて、伊勢爺の住むアメリカでは、このような国家危機をどう決着しているのか?

まず、国家に電力政策を管理する権限がある。つまり米国議会が任命した委員会に権限がある。委員会は州議会をオーバーライド可能なのだ。原発再稼動や新設許可をNRCが決めても、大統領には、“公衆に危険”と判断すれば、拒否が出来る。いわゆる大統領拒否権である。トランプのルールに似たシステムである。大体、大統領が拒否するような決定をNRCは出さないが。

“おっかしいよ”と異論を唱えても、“粛々とルール通りに実施する”のである。法律を変える手が残るが、ほとんど不可能と言っても良い。この“ルール通りに実施する”というのがアメリカ民主主義の鉄則なのだ。

例を挙げよう。2000年に、ジョージ・ウオーカー・ブッシュが連邦最高裁判所の決定によって大統領になった経緯で、“おっかしいな”と思った日本人は多いでしょう。さらに、ブッシュが2002年11月に、“サダムは大量破壊兵器を持っている”と嘘をついてまで議会から戦争許可決議を取り付け、2003年3月20日には、バクダッドを空爆した。同じ日、装甲車部隊はクエートから進撃した。この日のことは、“想い出話し”として書いた。

東京へ行ったとき、わが級友のカミサンは、“ああいう戦争は迷惑なのよ。米国市民全員に責任がある”と伊勢をなじった。伊勢の妻が米空軍の軍属であることを指していた。“あなたの気持ちはよくわかるけど、日本人のあなたに、アメリカのルールを変える力はあるの?”とだけ言っておいた。アメリカ民主主義のルールを変える力は米国市民にもないのだ。憲法や司法制度を変えない限りはである。

さて、ダラダラと書いたが、原発再稼動は野田首相の手中にある。さらに、事故を起こさなかった立地県が反対するわけがない。知事がそんなバカな決定をすれば、立地県の経済は20年は後戻りする。想像するまででもなく県民の生活は困窮する。消費地の住民も困窮する。つまり、津波の被害が福島県以外にまで広がっていくわけである。みなさんは、どう思いますか? 伊勢平次郎 ルイジアナ

comment

 関西電力や九州電力は態と致命的な原発事故を
起こしてはいない。自治体の仕事も大変だが電力
会社の配電やサービス.コスト.安全にかける努力
も日々大変なもの。”世の中お互いさま”だから
万が一事故が起こった時自治体になにができるか
お互いに協力し合う気持ちで電力会社の広報施設
等を利用して勉強。..踏ん反り返るのはおかしい。
不安の気持ちは、当たり前。学べばある程度解消。
疑問点は訊く。より良く出来る点は改善。・・ 
 
自利.他国利.図るセクト.奇禍団体学者タレント。
 
 日本の原発技術を買い戻したい国もあり日本の
原発撤収を切望している国もある。宝・・垂涎。
 
最先端日本。耐える.感謝.学びの気持ちが大切。
 
 
2012/04/16 19:12 | 山中 雅和 [ 編集 ]

hanehanさま

は、は、は 思考が柔軟ですね。“反対する地域には配電しなければいい”とね。大阪は大企業なしには、やって行けない。戦後、父に連れられて、焼け跡の大阪を阪神電車の窓から見たよ。橋下市長さまには、この情景を見た少年の胸の中がわからないだろうね。梅田かな、焼けた自動車や倒れた風呂屋の煙突、、凄い風景と浮浪者の群れを見た。その日、父がぜんざい食わしてくれた以外覚えていない。鳥居が描いてある10円札を覚えているが、、あれから、日本人は変わったな。ど根性が無くなったなったと思う。伊勢
2012/04/16 14:54 | 伊勢 [ 編集 ]

考えようによっては、政府にも『カード』は握られています。
原発反対の自治体は、『高額の電気料』を負担していただく。しかし、原発賛成の自治体には安定した電気を供給し料金も現在のままとすれば良いのです。あとは、総理に根性があるかどうかだけですw
2012/04/16 14:36 | hanehan [ 編集 ]

浜岡再稼働が争点、御前崎市長選で石原氏3選

 中部電力浜岡原子力発電所の再稼働問題が争点となった静岡県御前崎市長選が15日投開票され、安全確認と市民の意向重視を訴えた現職・石原茂雄氏(64)が、「脱原発」「廃炉」を訴えた新人2人を破って3選を決めた。投票率76.69%。

(2012年4月15日21時24分 読売新聞)


当たり前の結果だわな(笑い)。御前崎市民はバカではないよ(笑い)。伊勢
2012/04/16 01:22 | 伊勢 [ 編集 ]

みなさん


U.S. Nuclear Regulatory Commission (NRC) 米国原子力管理理事会。5人の理事が5年を任期として、大統領から任命される。それを上院が承認する。5人の中のひとりを大統領が議長に選ぶ。

グレゴリー・B.ヤツコNRC議長のバックグラウンドや任務は、、
http://www.nrc.gov/about-nrc/organization/commission/jaczko.html

(ご参考までに)Commission とは“国家の中枢を管理することを任命された理事会”のことである。よって、Commissioner は理事となる。軍隊ならば、将校を指す。Chairman を議長と普通和訳している。各省の議長が長官である。混線しそうであるが、権限が他の理事よりも上である。たとえば、委員会を代表して声明や発言をする。

ライセンスなどの決定は5人の投票で決める。4対1とかね、、

枝野経産相には、“野田総理や閣議を超えない限り”という権限が与えられている。だが、口が軽いな(笑い)。福井県知事は熟成したお方である。福井県の原発を長年管理してきた自負があるからだ。えっ、枝野さんは経産大臣を何年やってんの?口を控えろ!伊勢
2012/04/16 01:16 | 伊勢 [ 編集 ]

 今、言えることは、ヤツコ委員長を解任して
米国独立戦争当時のベンジャミンフランクリン
のような正直で明晰な頭脳を持った遣いっ走り
でない人を委員長に据えるということです・・

ヤツコ氏水準物理学者.哲学者が他に見つけら
れない筈がありません。何故ヤツコ氏でないと
いけなかったのですか?・・9.11後に若くして
委員長に就任。・・
 テネット長官も更迭したでしょう?米国自身
が、ヤツコ委員長では国益を損ない続けます。
 
 ・・・

 原子力と石油・ガスは競合関係。イスラエル
リクードの影響が強過ぎるのでは?・・中国を
始めとするBRIC等.新興国やG20にとっては都合
が良いかもしれませんが・・ 
 
 ”やり過ぎ自滅隠れ多極戦略資本の論理”=
”大均衡市場主義”・・
 
 ・・・
 
 一方的に米欧日自滅という趨勢推進、必ずしも
「健全ではない」と私は、考えています。・・
 
 
2012/04/15 15:33 | 山中 雅和 [ 編集 ]









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プロフィール

伊勢平次郎

Author:伊勢平次郎
 
伊勢平次郎はペンネーム。アメリカへ単身移住してから50年が経つ。最初の20年間は英語もろくに話せなかった。英語というのは、聴き取りにくく、発音しにくい厄介なものだ。負けん気だけで生きた。味方を作ることが生き残る道だと悟った。そのうち、コロンビア映画、スピールバーグ監督、トヨタ工場、スバル・いすゞ工場の北米進出、日本の新聞社に雇われた。2013・6 冒険小説You Die For Me アブドルの冒険(邦題)をアマゾンから出版した。昨年のクリスマスには、King of Pepper(英語版)胡椒の王様を出版した。日本、英国、デンマーク、ドイツの読者が読んでくれたわ。妻のクリステインと犬2匹で、ルイジアナの湖畔に住む。

写真は、ハヤブサ F. p. japonensis。カタカナで書かれる。瞬間飛翔速度は、時速300キロという猛禽。

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